今日、4月 29日は「羊肉の日」。
「429(よにく)」ということで、北海道のジンギスカン団体(?)がこの日を羊肉の日にした。
今夜はジンギスカンですね。
それもいいのだけど、4月29日は昭和天皇の誕生日。
だからこの日は「昭和の日」。
「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という日だとか。
せっかくなので、昭和をふり返ってみましょう。
昭和とはどんな時代だったのか?
個人的には黒電話があたり前で、携帯電話なんて映画やマンガの世界。
学校では先生が職員室でタバコを吸っていたし、先生によっては体罰なんてあいさつのようなもの。
「media-groove」の記事(2017.09.26)では、「今では考えられない昭和の常識」をランキングで紹介している。
1位・たばこが電車で吸えた
2位・1ドルは360円
3位・電車のトイレは線路上に垂れ流し
4位・飛行機でタバコが吸えた
5位・病院の待合室でタバコを吸っている人がいた
以上はこの記事から。
そんな昭和の日常は、戦後の民主主義から生まれたのだった。
2018年の「昭和の日」に起きたこと。
太平洋戦争(1941年~1945年)の前後で日本はガラリと変わった。
日本は、戦前の暗い軍国主義から、明るい民主主義へと生まれ変わった。
と、思ってませんか?
ボクはそう思ってました。
なんせ学校で、こんなふうに習いましたから。
「1945年に日本は一変した。1学期、学校の先生は黒板に『鬼畜米英』と書いていた。でも8月に降伏したあと、2学期には『民主主義』と書いていた」
日本人が軍国主義的な価値観をいきなり捨て去って、民主主義を受け入れた。
「グッバイ軍国主義&ハロー民主主義!」で、民主主義的な価値観はすぐ日本中に広がっていった。
この変化に注目する外国人もいる。
たとえば「
日本は第二次世界大戦で降伏した後、「天皇を頂点にした帝国主義国家」から、「武力を持たない民主主義国家」へと急激な変化を遂げた。
なんで超軍国主義だった日本に、民主主義がすぐ定着したのか?
その理由は、昭和の日の今日、それぞれの人が考えてほしい。
なんて意地悪なことは言いませんよ。
日本に民主主義が広がったワケは、日本人の”民度の高さ”だった!
なんてエラそうなことも言いませんよ。
その理由のひとつに、「日本人がすでに民主主義を経験していたから」ということがある。
いわゆる「大正デモクラシー」ってやつ。
高校の日本史ではこう習う。
大正デモクラシー
大正期に高揚した自由主義・民主主義的風潮。その背景には産業の発展、市民社会の発展、第一次世界大戦の世界的なデモクラシー風潮の影響がある。民本主義思想が拡大し、普選運動、社会・労働運動や教育運動も進展。
「世界史用語集 (山川出版)」
何かを始める場合、過去にその経験がある人はすぐに適応できる。
たとえば、30歳でバスケットボールを始めるとする。
それまで経験がない人にはツラい。
でも、中学や高校時代にバスケ部に入っていた人には、大きな抵抗がない。
その知識や技術があるから。
このことは、戦後の日本にも当てはまる。
「天皇を頂点にした帝国主義国家」から、「武力を持たない民主主義国家」へと急激な変化を遂げた。
戦後の日本で、民主主義がすぐに定着した背景には、大正デモクラシーの経験があった。
たぶんアメリカ人は自分達が指導した結果だと考えて、その後アフガンやイラクで失敗したのでしょうね。
アフガンやイラクで民主主義がうまく定着していないのも、過去にその経験がないかもしれない。
日本に大正デモクラシーがあってよかったです。