人間が家畜化して生まれた動物:狼は犬に、猪は豚に。

 

ボールを人間の友だちにしたのは大空翼。

ゴールキーパーの森崎は日向小次郎の顔面シュートによって、「ボール恐怖症」におちいる。
そんな森崎に、翼が笑顔でこう言う。

「ボールはともだち こわくないよ」

このアドバイスで森崎は立ち直る。
ボールが人間の友だちになったのは、このときからだといわれている。

 

では、狼を人類の友だちにしたのはだれか?

ナショナルジオグラフィックの記事(2015.12.22)では、「それはいまの中国にいた人たちだ」という説を紹介している。

犬はもともとは狼だった。
なが~い年月をかけて人間に飼いならされ、狼が家畜化したのが現在の犬になる。

犬の家畜化の起源は中国で、それが約3万3000年前。
そこから世界に広がったという。

イヌは中国で最初に家畜化されたものの、ほかの地域に広まりはじめたのは約1万5000年前からだった。まずは東アジア南部から中東やアフリカに広まり、約1万年前にヨーロッパに到達して、今日のような多様な犬種が作り出されるようになった。

イヌ家畜化の起源は中国、初の全ゲノム比較より

中国人によって、狼は人類の友だち(犬)になったらしい。

 

その点では豚も同じだ。
狼が人間に飼いならされて犬になったように、猪(いのしし)も家畜化されて豚になった。
*むかしの日本語(大和言葉)で「ヰ(イ)」と呼び、「イ(猪)のシシ(肉)」でイノシシという言葉ができた。シシは「肉」の訓読みでニクは音読み。

豚が登場した場所も中国が一番古い。

中国の桂林という都市の近くで、世界最古の豚の骨が見つかった。
約1万年前の遺跡にそれがあった。

 

ここから豚が世界に広がっていったらしい。

ヨーロッパでは、スイスにいた民族が飼っていた豚が最古(紀元前2800年ごろ)とされている。

日本では弥生時代の遺跡から豚の骨が見つかっている。
弥生時代~古墳時代に、日本人は豚の飼育をしていたのだろう。

*このへんのことは「サイボクぶた博物館」のブタの起源にくわしく書いてありますよ。

 

 

狼が犬になったように、野生動物も飼いならされると人間の友だちになる。

これはいまの日本社会にも当てはまる。

ワイルドだった友人が結婚したら、奥さんにキバを抜かれてペット化してしまった。

さらに昨日はテレ朝でこんなニュース(2018/05/01)を見た。
明治安田生命が「家計」についてアンケート調査をしたところ、こんなランチ格差があきらかに。

男女別では、夫は「500円台」が最も多かったのに対し、妻は「1000円から1500円」が最も多いことが分かりました。「1500円以上」という妻も35%以上いました。

妻のランチ代は夫の1.6倍 生保のアンケート調査

 

以下、ネットから聞こえる”ペット”たちの声をお聞きください。

・マジふざけんな。 何がランチ会だ!
・残り647円・・・もうだめポ
・嫁がぷくぷく太るわけだ
・旦那は中華冷食ベースの弁当
嫁さんはオーガニックを謳う国産
・吉野家とはなまるの定期券様々
・結婚なんかするからこういうことになるんや!
・疑念が確信に変わった。
・これ、結果が逆だったら女性差別だと大々的に騒がれる案件だよね
・今日の俺のランチ(セブンイレブン)
おにぎり2個(100円セール)
アメリカンドック
300円の俺涙目

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。