きのうワタクシ、こんな予言をさせてもらいました。
「今日5月1日は、きっと激しい日になる」
こんなことを書いたのは、韓国の市民団体が「その日に、日本総領事館の前に徴用工の像をたてる!絶対にだ」と言っていたのを知っていたから。
でも釜山市や韓国政府はこれに反対。
これは日本総領事館を侮辱する行為だ。
ウィーン条約という国際法に反する。
それに、そこに像を設置することは韓国の国内法にも違反する。
法律の問題だけじゃない。
もし徴用工像が建ってしまったら、平和ボケした日本人もさすがに怒る。
たとえ、ゴールデンウイーク期間中でも。
韓日関係はきっと劇的悪化し、韓国政府はかなり困ってしまう。
「絶対に徴用工像を建てる!」という市民団体と「それはさせない!」という政府側がぶつかることは、だれが見てもあきらか。
それで「今日5月1日は、きっと激しい日になる」なんて、小説みたいなことを書いたわけだ。
でも、事実は小説より奇なり。
実際の激しさは想像以上。
中央日報の記事(2018年05月01日)を見てビビった。
市民団体は午後3時50分に労働者像設置をまた強行する方針という。警察は40個中隊3500人の兵力を投入する予定だ。
警察がかなりの人数を用意するとは思っていたけど、まさか「40個中隊3500人の兵力」までとは思わなかった。
韓国の市民団体って義和団ですか。
3500人の兵力と市民団体がぶつかって、当日は激しい争いが起きた。
この衝突の犠牲者は、これもまったく想像できなかったのだけど、そこに座っていた慰安婦像だった。
中央日報の記事(2018年05月02日)にこう書いてある。
少女像を守る釜山市民行動によると、1日午後、警察と「強制徴用労働者像」を設置しようとした市民団体の物理的な衝突で少女像の椅子と隣の椅子を固定していたピン2個が毀損した。
いっそのこと、少女像側の団体と徴用工像側の団体でバトルしたらいいのに。
でも、この混乱の最大の責任者は文大統領だろう。
文大統領はこれまで、国民の反日感情をあおり過ぎた。
見てほしい社説がある。
読売新聞と産経新聞のもので、去年8月15日に文大統領がおこなったスピードをめっちゃ批判してる。
でも、それは仕方ない。
文大統領の慰安婦問題と徴用工問題に対する考え方が、あまりに自己中心的で一方的だったから。
読売新聞の社説(2017年8月16日)
独善的な主張であり、到底受け入れることはできない。最近になって歴史問題が再燃した責任は、日本との合意を守らず、新たな要求を突きつける韓国側にある。
慰安婦問題の記念日を制定するといった文政権の姿勢が、韓国民の反日感情を煽(あお)っていると言えよう。
産経新聞の社説(2017.8.17)
北朝鮮と反日で連携するような国に、未来はあるのか。地域の安全保障の現実をみない妄言に、あきれるばかりだ。
問題解決に「日本の指導者の勇気ある姿勢が必要だ」と述べた点も、責任転嫁でしかない。韓国の指導者として、反日世論におもねらず、北朝鮮の脅威や日韓関係の重要さを国民に説いてほしい。
反日人形をつくって喜んでいる場合ではあるまい。
「反日人形」というのは、去年、ソウルの路線バスにあらわれた慰安婦像の人形のこと。
あれは一線を越えている。
韓国国内からも「やり過ぎ」という声が上がっていた。
慰安婦問題は2015年末の日韓合意で、「最終的かつ不可逆的な解決」をした。
徴用工問題は1965年に「完全かつ最終的に解決された」ことを韓国政府が確認している。
徴用工問題をふくめた日本との戦後補償問題は、1965年に協定を結んだときに終わってる。
日韓請求権協定
日本が韓国に5億ドルの経済支援を行うことで、両国及び国民の間での請求権を完全かつ最終的に解決したとする内容。
この協定には、韓国側が言う個人補償もふくまれている。
文大統領の演説(2107年8月15日)は、反日色がとても強かった。
解決を確認したはずの慰安婦問題や徴用工問題について、まだ終わっていないと国民に伝える。
そして問題の解決には、被害者の名誉回復と補償が必要だと言う。
よーするに、謝罪とお金ですか?
そして大統領は「日本の指導者たちの勇気ある姿勢が必要です」と言わはる。
そー言われましてもねー。
日本は日韓合意で約束したことをすべてやっている。
今度は韓国の番。
韓国が慰安婦像を撤去しないといけない。
でも文大統領は、自分たちがすべきことを一切言わない。
代わりにこんなことを言う。
「過去の歴史と歴史問題が日韓関係の未来志向的な発展の足を持続的に引っ張り続けることは望ましくありません」
「日韓関係の未来を重要視する」
韓国民の反日感情や日本人の嫌韓感情をあおったあげく、韓日友好をアピールする。
ツンデレキャラを演じたかったのかもしれないけど、文大統領の話は誠実さに欠けていた。
自分中心で一方的に言うから、読売新聞と産経新聞からぶったたかれた。
「独善的な主張」
「到底受け入れることはできない」
「韓国民の反日感情を煽(あお)っていると言えよう」
「妄言に、あきれるばかりだ」
「責任転嫁でしかない」
*文大統領のスピーチはここにありますよ。
第72周年 光復節 慶祝辞(2017年8月15日、文在寅大統領)
韓国では、政治家が反日を叫べば国民に受ける。
支持率にはね返って来る。
それで文大統領は、国民の反日感情に訴えかけるようなことをず~っと言ってきた。
そのことは、きのうの衝突につながっているはず。
釜山の徴用工像について言えば、文大統領はこれまで見て向ぬふりを決め込んでいた。
像の設置に反対すれば、国民の支持を失うから。
初めて明確に反対の意思を伝えたのは、5月1日の直前だった。
朝日新聞の記事(2018年4月17日)から。
文在寅(ムンジェイン)政権が、像設置の計画について異議を伝えたのは初めて。
徴用工像、文政権初の「待った」 日本総領事館前に計画
でも、もう時すでにおすし。
日本総領事館前がある釜山市の区長は、完全にあきらめモードに入っていた。
「法が国民感情に勝つことはできない」
「少女像のように設置を防ぐ手立てがない」
「この問題は外交部が解決しなければならない。地方自治体には力がない」
「そういうものとは別に、国民的感情が先立つ。昨年、少女像を撤去したところ、東区が激しい袋叩きに遭ったではないか。(労働者像を不法に設置しても)絶対に前回のように撤去することはできない」
上の言葉は中央日報の記事(2018年04月20日)から。
釜山自治体長「国民感情には勝てない」…強制徴用労働者像の設置の可能性高まる
いま世界で一番気の毒な区長は、この釜山市東区の区長さんだと思う。
「40個中隊3500人の兵力」で対応するような問題は区長の仕事じゃない。
政府がもっと早く動いて対応するべきだった。
でも、徴用工像の設置問題はまだ終わっていない。
朝鮮日報の記事(2018/05/01)にも「ひとまず」としか書いてない。
「釜山の徴用工像設置ひとまず断念、デモ隊と警察は夜通し衝突」
日韓関係がうまくいっていない最大の理由は、韓国の行きすぎた反日感情にあると思っている。
文大統領は自分の支持率のために、反日パフォーマンスをしてきた。
トランプ大統領のために開いた夕食会で、「独島エビ」と「元慰安婦」を登場させたこともそう。
「独善的な主張」や「韓国民の反日感情を煽(あお)っている」といったことをくり返ししてきたことで、徴用工像問題をより解決困難にさせてしまった。
もうコナン君でもムリ。
360度、どこから見ても自業自得。
文大統領をはじめ韓国政府がしてきた反日のツケは、これから自分で払ってほしい。
「指導者たちの勇気ある姿勢が必要です」というのは韓国政府のことだった。
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慰安婦問題も徴用工問題も日本発である事に何と言えばいいのか…。
結局のところ韓国の問題ではなく、日本の歴史事実への向き合い方が、思想信条の自由を曲解して討論から逃避していることが問題だと思います。特にマスメディアには幻滅しています。
徴用工問題は韓国ではじまったかと思います。
「もうそれはすでに解決済み」をくり返すのがいいかと。