まずは、この懐かしいCMを見てほしい。
「髪は長~い友だちです」と言ったのは第一製薬。
「ボールは友だち」と言ったのは大空翼。
「犬は人間の友だちなんだよ。他の動物と違って知性や心があるんだ」と言ったのは、前回出てきたアメリカ人。
彼は言う。
「犬は人間みたいなんだ。犬には知性と心がある。人とコミュニケーションができるし、感情も豊かで人間の気持ちも分かる。そこが豚や牛とは違う。だから牛や豚は食べてもいいけど、犬はダメだ」
まーボクはいいけど、牛を聖獣とするヒンドゥー教徒はなんて言うかな?
それはいいとして、このアメリカ人から「犬は豚や牛となにが違うのか?」と聞かれたけど、答えられなかった。
それで、彼の「犬は友だち理論」を裏づけるものはないか探したら、いくつか資料が見つかった。
ということで、今回はそれらを紹介しようと思う。
まとめサイトみたいになっちまったけど。
まずはCNNのこんな記事(2017.08.26)。
この記事には、ペットの犬が飼い主の人間を守った事例が紹介されている。
まずは、アメリカのメリーランド州で火災が起きたときのこと。
乳幼児を助けるために家に入った消防士たちは目を疑った。
そこには、生後8カ月の女児を守るように、飼い犬が覆いかぶさっていたのだ。
これが女児の命を救うことにつながった。
また、コネティカット州ではこんなことが起きた。
飼い犬が真夜中に両親を起こす。
何ごとかと思ったら、幼児期の娘の呼吸が止まっていたことに気づく。
すぐに両親は赤ちゃんを蘇生させることができた。
犬が異常を知らせてくれた例だという。
この記事は、犬は人の気持ちを理解できる点が他の動物とは違うと指摘する。
米デューク大のブライアン・ヘア博士によれば、犬は人間との間に絆を作ることを学び、他の動物とは異なって一定程度まで「我々の心を読める」ようになったという。
どこまで本当か分からないけど、この記事に書いてあることは友人のアメリカ人の話に近い。
タイのコンビニ
ドアを開けて、犬に冷房を分け与えているのがやさしい。
でも、店に入れねえ。
ナショナルジオグラフィックには「犬は気持ちを理解し、伝えることできる。人間みたいだ」といった記事(2015.07.27)がある。
これまでの研究により、犬は表情を読み、嫉妬を伝え、同情を表現し、テレビを見られることがわかっている。
犬は人間をよく観察しているし、人間的な特徴もあるという。
くわしいことは記事をごらんあれ。
最近もAFPの記事(2018年5月2日)が、オーストラリアのこんなグッジョブな犬を紹介している。
3歳の少女が森に迷い込む。
でも犬がその女児に一晩中寄り添っていた。
4月20日午後、自宅の敷地から姿を消した女児に15時間以上も寄り添い、最後は捜索隊を女児のいる場所まで導いた。女児は無事だった。
捜索隊はこの奇跡に「わんダフル」と叫んだという。
ただ残念なことに、この犬と日本のネットユーザーの民度は対照的だった。
・ロリケンだろ!
・老犬ですらショウジョを守るのに オマエラときたら
・ 一晩中添い寝してたら逮捕されますやんか。
・この幼女がロリコンのお前らに見つからなくって本当に良かった
CNN、ナショナルジオグラフィック、AFPの記事を読んでみると、ボクが思っている以上に犬は人間に近い。
頭がいいということ以上に、人の気持ちが分かる。
だから「犬は人間みたいで、友だちなんだ」というアメリカ人の考え方も理解できる。
「犬は豚や牛とは違う」「犬肉食は絶対にダメ」と言う理由も見えてきた。
それでも、その価値観を外国に押し付けて、現地の伝統行事を廃止させることにはまだ同意できぬ。
それと大事なことは、長くつき合う友だちは、犬より髪のほうがいい。
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