日本はいま、外国人の間で人気の旅行先になっている。
今年2018年には、訪日外国人の数は3000万人をこえるといわれている。
日本を楽しんでくれるのはいいんだけど、保険には入っといてほしい。
そんな外国人にとって、日本での楽しみとえば「食」。
本場の日本料理を味わうこと。
世界的に超有名な日本のガイドブック「ロンリープラネット」には、「日本旅行の楽しみの半分は、日本の料理を食べること」とある。
もし、母国で日本料理を食べていたとしても、日本で食べる日本料理は違う。そのおいしさにあなたは驚くだろうと。
今回のテーマは、日本料理のおいしさの理由について。
日本料理の魅力は味だけじゃない。
おいしく”魅せる”努力もしているのだ。
でも、その具体的なことは次回書くとして、今回は「外国人から見た中国料理と日本料理のちがい」を中心に書いていこうと思う。
近ごろ、アメリカのインターネット掲示板でこんな質問がよせられた。
「日本料理やフランス料理に比べると、なんで中国料理には精緻さがないように見えるのか?」
このことには中国人も関心があるらしい。
「東方網」という中国メディアがいろいろな外国人の意見を紹介している。
・もともと、日本料理やフランス料理を繊細で美しいと考えていたから。
・中国料理が欧米に伝わったのは、安価な労働力を通じてだった。それで、中国料理は庶民的なものと思われた。
これとは違う視点から、アメリカの中国料理に問題があると指摘する人もいる。
サーチナの記事(2018-06-15)
「あなたが食べている中華料理は本当の中華料理ではない。魚ひとつとっても本式の中華料理は何十種類の調理法を持っていて、味も食感も素晴らしい。北米の中華料理は実際、われわれの口に合うようにアレンジされたもので本場の中華料理ではないのだ」
この記事に日本のネットの反応は?
・それが中華料理のいいとこじゃないのか?
・日本料理以上に職人芸だよね。火加減一つで決まる一瞬の勝負て感じがする。
・現地の中国料理は見た目は良くないけど、中国人が選んだ料理は美味しかった。
その外逆で日本人が選んだ中国料理は美味しくなくて、やっぱり本当に美味しいものは現地人が知っているものだなと思った。
・安く美味いが最高じゃないの
・雑だからだよ まず油減らせ
・中華は、安い庶民的なメニューも美味しいし、高級な凝ったメニューも美味しいと思う。
食器のデザインとかはいまいちかな。
「 まず油減らせ 」ということについては、中国人から聞いた話だと、中国料理に油が多いのは「サービス精神」による。
それでも最近は、健康を意識して、油は少なめになっているとか。
ボクもそう思う。
日本料理と中国料理には、それぞれの良さがある。
ボクのイメージでは、中国料理には、日本料理にはないダイナミックなところがある。
その代表的な食べ物がチャーハン。
料理人がデカい中華なべをガシュガシュと前後にふって、宙を舞ったチャーハンに炎が当たる。
中国料理はそういう豪快なところがいいと思う。
見る人によっては、それが大ざっぱで雑になるかもしれないけど。
先ほど、中国料理は「食器のデザインとかはいまいちかな」というコメントがあった。
日本料理と中国料理は、この点がちがう。
日本料理では食器がとても重要になる。
料理は目でも味わうから、料理をおいしく魅せる工夫も必要。
それで、「食器は料理のきもの」と言った人もいる。
それで日本料理は器や盛りつけにも配慮する。
それが外国人の言う「日本料理の精緻さ」につながっている。
次回、そのことについて書いていきます。
おまけ
中国人と一緒のツアーで食べた昼食
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