じつは日本人にとって、中国人はけっこうつき合いやすい。
なぜなら中国は共産主義の国で、共産主義の考え方では神や仏を信じることはしないから。
ということで、日本人と中国人には「無宗教」という共通点がある。
もちろん信仰心の深い人はいるけど、世界的に見れば日本と中国の社会は宗教色が薄い。
宗教的な理由で、豚肉・牛肉・寿司に刺身・卵・ネギなんかが食べられないと、レストラン探しに苦労する。
ヴェジタリアンのインド人ヒンドゥー教徒と丸亀製麺に行ったとき、いなり寿司をすすめたらこんな質問をされた。
「この皮は何でできているんだ?中には何が入っている?これをつくるときに動物性の油は使ってないか?」
知らねーよ。
無宗教の人ならこんなことがないから、一緒にいて安心感がある。
無宗教はいいけど、中国の宗教禁止にはついていけない。
ことしのクリスマス、中国ではサンタクロースを排除する動きがあった。
共同通信の記事(2018/12/21)
中国で「サンタを排除せよ」
サンタクロースやクリスマスツリーなどクリスマスを連想させるものを街中に設置してはいけない。
近ごろ中国でそんな通知が出た。
といってもこれは地方当局が出した通知だから、中国全体で「メリクリ禁止」がどの程度進んでいるかは分からない。
このニュースに日本のネットの反応は?
・楽しければ何でもありの日本はこれでいいのだと思う
・中国のカーネルサンダース像は大丈夫かね?
・まあアメリカでもクリスマスの挨拶禁止とかバカやらかしてるしな
・初詣禁止
・経済効果のあるイベントは誰も損しないのに
・福禄寿あたりに袋を持たせたらいい
「クリスマスの挨拶禁止」というのは言いすぎ。
テレビやラジオで「メリークリスマス」のあいさつを言わなくなったけど、一切禁止されたわけではない。
アメリカにはイスラーム教徒やユダヤ教徒などもいるから、キリスト教のあいさつは公共の場ではふさわしくないというだけのこと。
くわしいことはこの記事をご覧あれ。
クリスマスは経済効果のあるイベントだけど、これは共産主義の考え方とは合わない。
だから中国では、「誰も損しない」ということはない。
上の記事によると、共産党としてはクリスマスそのものより、それを通して欧米の価値観が入って来ることを警戒している。
当局はキリスト教など西側の価値観が浸透することを警戒しており、クリスマス関連のイベントを規制する動きが伝えられている。
中国の南部・雲南省に行くと、上の写真のような少数民族の人たちに会うことができる。
現地で話を聞いて意外だったのは、少数民族にはキリスト教徒が多いということ。
ちょうどクリスマスのときに、大理という都市を訪れた。
このときの大理はクリスマスモード。
教会からは讃美歌が聞こえてきたし、街中では人々がクラッカーを鳴らしたりして、けっこう盛大にクリスマスを祝っていた。
というか楽しんでいた。
いろんなクリスマス・グッズも売っていた。
でもいまは、こんなクリスマスモードも排除されているかもしれない。
共産主義の立場からしたら、こういうバカ騒ぎは「西側の価値観の浸透」と見られそうな気がする。
無宗教はいいけど、宗教を「敵」として社会から排除することにはついていけない。
このへんは自由民主主義と共産主義の大きなちがいだ。
道行く人にスプレー(ムース?)をかけて楽しんでいた。
こちらの記事もどうですか?
確かに、価値観が違いますね。
いい勉強になりました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
価値観のちがいは面白いしムカつきます。笑。
この記事で何か役立つことがあったら、こちらもうれしいです。
ところで、このメッセージはご自身のパソコンかスマートフォンから送っていただいたものでしょうか?
というのは、表示にあるサイトを見るとネットのカーテン販売店につながります。
最近どういうわけか、このブログがネット販売の店につながることがあって気になってましたので。
麻烦你去中国过一次圣诞节再来写吧,中国人看的一脸问号。