日本人と中国人:お互いに「ありえない」と思う食べ物あれこれ

 

さて、クイズをひとつ。

「四つ足のものは机とイス以外、空を飛ぶものは飛行機以外何でも食べる」なんて言われる人たちはだれでしょう?

 

答えは中国人。
中国の人たちはいろいろなものを食材にしてしまう。

上の言葉はそれをあらわす表現として有名だけど、これは中国南部の広東料理で言われること。ネットを見たら、他にも「2本足で食べないものは両親だけ」「水中にいるもので食べないものは潜水艦だけ」などいろいろなバージョンがある。

なんせ中国はデカいから。
新疆ウイグル自治区だけで日本の約4.5倍もあるし、北京市の面積は四国より少し小さいぐらいだ。

広大な大地に様々な民族が住んでいるから、食文化もとても豊かだ。
北京の屋台をのぞいていたら、サソリやタツノオトシゴの揚げ物があった。
食べてみたけど、塩味が強くて「サソリの味」は分からない。

 

 

中国には日本人が驚くような食材がある。

でもそれは中国人も同じ。
中国メディア「騰訊」が中国人から見たら「ありえない」と思うような日本の食べ物を紹介している。

レコードチャイナの記事(2017-01-01)

こんなものまで食べるの? 日本には「常軌を逸した」食材がある=中国

 

たとえば「ワサビビール」。
ボクは知らなかったけど、日本にはワサビを副原料に使用したビールがある。
ビールにワサビの辛さが加わると、どんな味になるのか?
中国人にも想像できず、「常軌を逸した組み合わせ」という。

そして「マグロの目玉」。
これなら食べたことがある。ゼリーのような食感だったと思う。
マグロの目玉はコラーゲン豊かで栄養価が高い。
頭が良くなるというDHAがふくまれているのだけど、まだ効果は出ていないようだ。
こんな食べ物も中国人にとっては「ありえない」と感じるらしい。

他にも、蜂の成虫が入ったせんべいやタコ入りアイスクリームも、「なかなか思いつかない食材同士の組み合わせ」と書いてある。

 

「まったく味が想像できません!」と台湾人が驚いた逸品というか一品。

 

日本人から見れば、中国料理の「猿の脳みそ」こそありえないのだが?

猿の脳
これは本物ではなくて、博物館にあるレプリカ。
原型をとどめているのがツラい。

 

中国にある「おかしい食べ物」といえば和牛もそうだ。

「中国で和牛を食べる」

一見なんの不思議もなさそうだけど、じつはこれはおかしい。
というのは、中国は和牛を輸入禁止にしているから。
なのにいま、中国国内で大量の和牛が出回っている。

その謎を解くカギはカンボジアだ。
中国政府は和牛を輸入禁止にしているけど、和牛はおいしい。
だから国民から人気がある。
需要があれば、もうけも生まれる。だったら何とかなってしまう、というのが中国という国。
カンボジアから「裏ルート」で中国に和牛が入ってしまうのだ。

まずはカンボジアに和牛が輸出される。これは問題ない。
すると現地で「カンボジア産牛肉」になって、中国の上海や深圳などに送られているという。

時事通信の記事(12/30)で日本の政府系機関の関係者がこう言っている。

関係者は「カンボジアに輸出された和牛は全て中国に渡っている」と断言する。

和牛、中国で大量流通=禁輸理由に、カンボジア経由か

 

こういうワケで、本来なら国内に入って来るはずのない和牛が、中国の焼き肉店で人気のメニューになっているという。

このニュースにネットの反応は?

・美味いもんな。そこまでしてでも食べたいのはわかる
・てか日本人は貧乏で和牛高くて食べれなくて
米牛やオージーなのにどういう事だよw
・実際に日本から輸出できていて売れているなら問題なくね?
・共産党幹部も松阪牛や神戸牛を喜んで食べているとしか思えないんだけどw
・損をしてるのは中国人の消費者か

 

中国と日本では、「違法の感覚」が決定的に違う。
ワサビビールやマグロの目玉などが「常軌を逸した食材」といっても、それはすべて合法。
違法の食材が出回って焼き肉店の人気メニューになっているというのは、日本の社会では考えられない。
総合的なありえなさは、中国のほうが絶対に上。
むしろ日本は勝ってはいけない。

 

ここまでして和牛を食べたいのなら、こんな事件が起きた理由もわかる。

日本農業新聞の記事(2018年11月26日)

和牛精液あわや国外へ 出国検査甘さ露呈 申告制、告発わずか 貴重な資源流出は打撃

和牛の精液が日本から中国へ不正に持ち出された。
でも、これをやったのは日本人。
中国に入国するときに見つかって、何とか国外流出は避けられた。
でも、中国で発覚したということは、日本の検査をすり抜けたということになる。
それでこのときは、日本の検査体制の甘さが批判された。

この件については、中国の空港職員には感謝しかない。

それにしても、「だったら和牛の輸入禁止をやめればいいのに」と思ってしまうのだけど、「日本→カンボジア→中国」のルートでいろいろな人間がもうかるシステムが確立しているのだろう。
やっぱり中国のほうがいろいろとありえない。

 

 

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2 件のコメント

  • 食文化の違いはわかりやすくて面白いです。
    中国のばあいは文化というか倫理感や社会システムの違いですけど。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。