中国人には“ゴミ”。でも日本人は天ぷらにして食べる食材は何?

 

まずはクイズをひとつ。
これは何でしょう?

 

答えは「冬虫夏草(とうちゅうかそう、ふゆむしなつくさ)」
蛾(ガ)の幼虫に寄生するキノコの一種で、中国ではこれを食材や漢方の素材にしている。

「四つ足のものは机とイス以外、空を飛ぶものは飛行機以外何でも食べる」なんて言われるだけあって、中国人はいろいろなものを食べてしまう。
なんせ中国は広いから。
重慶市(約82,400km²) だけで、北海道(約83,400km²)とほぼ同じ面積がある。
中国の食文化は多様すぎるから、中国人でもよくわからないと思う。

 

中国を旅行中、こんなことがあった。
お腹が空いたからそこらの食堂に入ったのだけど、入ったとたん出て来てしまった。

食堂のなかに、プラスチックケースに入れられたデカいカエルが何匹もいたから。
食材の新鮮さをアピールしているのはわかる。
でも受け入れられない。
生きたカエルを見ながらご飯を食べる気にはなれない。
旅行中に出会った日本人旅行者は、同じように食堂で生きたヘビを見たと言っていた。
こんな環境で食事をするのは罰ゲームだ。

 

そんな中国で去年の夏、こんなことがあった。

CNNニュース(2018.08.01)

生のムカデ食べて寄生虫に感染、青果市場で購入 中国

「最近、頭が痛いなあ」と頭痛を訴えた78歳の女性と46歳の男性を調べてみたら、寄生虫に感染していたことがわかった。
それぐらいなら日本でもあるけど、その原因があり得ない。

広州の青果市場で買ったムカデを調理せずに食べていたという共通点があることが判明。検査の結果、2人は「広東住血線虫」という寄生虫に感染していたことが分かった。

 

中国でムカデは伝統的な漢方薬に使われていて、広州の市場ではフツーに売られているらしい。
漢方の素材になるのは何となく想像できるけど、ムカデを生で食べるという発想は3回転ジャンプしても出てこない。

この2人は中国人でも例外的だと思う。

 

でも、そんな中国人でもビックリするようなものを日本人は食べていた。

サーチナの記事(2018-09-06)

中国では誰も食べないのに! 日本で食材とされていることに驚き=中国メディア

中国メディア「快資訊」に言わせると、それは中国では「ゴミ」でしかない。
でも日本人はそれを食材にしている。

さあ、2問目ですよ。
中国人にとってはゴミだけど、日本では天ぷらにして食べるものは何でしょう?

 

 

答えは「もみじ」。
中国人も紅葉を楽しむけれど、もみじの葉を食べる人はいないという。

中国ではモミジの葉はあくまでも「ごみ」扱いだが、日本では「天ぷらとして食べられているが、果たして本当に食べることができるのか。本当に美味しいのか」と素朴な疑問を投げかけた。

 

静岡では見た覚えがないけど、もみじの天ぷらは大阪の箕面市では有名だ。
でもネットの反応を見ると、日本人でも初耳という人が多い。

・食ったことねえわ
始めて聞いた
・紅葉って食べられるのか
・大好物なんだよな モミジのテンプラさえあればご飯何倍でもいける
・柿の葉の天麩羅もうまい。
・子供の頃はおみやげでもらうとめっちゃ嬉しかった
揚げたても美味しいんだよね

和食の大きな特徴に「旬を味わう」というものがある。
もみじを食べるというよりは、日本人ならではの季節の楽しみ方だ。
こういう発想は外国にはあまりないと思う。
ムカデを生で食べるという発想はそれ以上にないと思う。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。