世界最高の国&豊かな国ランキング、日本と韓国の順位と理由

 

韓国はどんな国か?

韓国は世界の評価をめっちゃ気にするし、国内を見ると超競争社会。
「わが国は海外からどう見られているか?」ということが気になるし、日常的に受験や就職で互いに競い合っている。
そのせいか、韓国メディアにはこんな記事がよくある。

中央日報の記事(2019年02月25日)

「世界最高の国」ランキング1位は「スイス」…韓国と日本は?

世界の国をランキングであらわして、その中で韓国の位地(地位)を確認する。
「韓国はいま世界で何番目か?」ということに興味津々らしい。

ちなみに2カ月ほど前には、こんな記事もあった。
中央日報の記事(2018年11月30日)

「世界繁栄指数」韓国35位…日本は?

 

そしてこれも韓国の特徴なのだけど、とにかく日本が気になる。
記事のタイトルは「世界〇〇ランキング1位は~、韓国は?」だけでいいと思うのだけど、「日本は?」がよく入る。
この一言を入れるか入れないかで、読者の食いつきが違うのだ。
韓国人が日本をどれだけ気になっているのかよく分かる。

韓国がランキングと日本との比較が好きなおかげで、世界の中での日本の位地が分かることもある。
ボクがサッカー日本代表のFIFAランキングを知るのもだいたい韓国メディアから。
日本のマスコミもFIFAランクなら報道するけど、「世界最高の国ランキング」や「世界繁栄指数」なんてのは大手全国紙だったら伝えないのでは?

 

さて、2018年の「世界繁栄指数」ではノルウェーが世界1位に選ばれた。
この指数は「世界で最も豊かな国」を決めるためのもので、約150カ国を対象に以下の9分野100項目が評価される。

「経済の質、経営環境、公共行政、個人の自由、社会資本、安全・教育、健康、自然環境」

2位はニュージーランドで3位フィンランドだったけど、韓国が気になるのはそれより自国と日本のはず。
韓国は35位、日本は23位という結果を韓国はどう見たか?

 

世界80カ国を対象に、影響力、企業環境、社会安全網、生活の質、自然環境など75項目を総合的に評価して行われた今回の「世界最高の国ランキング」では、1位はスイス、2位日本、3位カナダ、4位ドイツ、5位イギリスという結果が判明。

スイスは美しい自然景観、「永世中立国」という国際社会での政治的中立性、1人あたりの国民所得の高さ、低い失業率などで高評価を得て世界最高の国に選ばれた。
日本は「企業家精神」と「未来志向的な態度」の項目で高い点数を受け、前年の5位から今回世界2位に躍り出た。

スイスは徴兵制度で有名な国で、成人男性は基本的にみんな軍隊に行かないといけない。

常備軍を構成するのは約4000名の職業軍人であるが、徴兵制度により21万名の予備役を確保している。傭兵の歴史を持つスイスでは、国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用している。

スイス軍

スイスが国民皆兵を国是する点は憲法9条を持つ日本とは正反対。
でもこれは「世界最高の国ランキング」には関係ない。
ちなみに、このランキングでベスト10に入っているアジアの国は日本だけ。

 

韓国の順位は23位で、「世界で最も豊かな国ランキング」に比べると、日本とはかなりの差がついてしまった。
韓国は日本に「未来志向的な態度がない」とよく怒るけれど、海外の見方は正反対だ。
つまり、日本に対する韓国の見方は世界でも特殊ということか。

こういうことに気づけるのも、世界の目と日本が気になる韓国メディアのおかげだ。
日本のマスコミ報道ではここまでは分からない。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。