きのうの記事で、南の島の共和国「バヌアツ」について書いた。
環境保護に熱心なバヌアツがプラスチック製品の使用をやめるというムネアツな話。
バヌアツに触れた以上、ここを無視するわけにはいかないだろう。
日本中の中学生を興奮させた「エロマンガ島」を。
じゃなくて「ニューカレドニア」。
ニューカレドニアは「天国にいちばん近い島」なんて言われていて、日本では新婚旅行先としても人気の島だ。
でも、バヌアツとニューカレドニアは対照的。
バヌアツとは現地の言葉で「われわれの土地(国)」という意味で、1980年に独立したとき、この国名になった。
それまでバヌアツは「ニューヘブリディーズ」と呼ばれていたのだけど、この地域をそう名付けたのはイギリス人の「キャンプテン・クック(ジェームズ・クック:1728年 – 1779年)」だった。
もちろん、「オレたちのエロマンガ島」もニューヘブリディーズの一部だ。
とにかくバヌアツの人たちは植民地支配に由来する呼び方を嫌がって、「バヌアツ(われわれの土地)」という現地語を国名にしたのだろう。
ちなみにこの国の通貨は「バツ」という。
これは現地の言葉で「石」のこと。
「ニューカレドニア」と命名したのもじつは、キャプテン・クックだった。
カレドニアというのはイギリスにあるスコットランドの古い呼び方。
グレートブリテン島の北部をローマ帝国が「カレドニア」と呼んでいたのだ。
18世紀(日本なら江戸時代)、この島を訪れたクックが「山が多いし、このへん景色がスコットランドに似てなくね?」と思って、そこを「ニューカレドニア(新しいカレドニア)」と名付けた。
やや強引だけど、「カレドニア=スコットランド」というだからニューカレドニアは「新スコットランド」という意味にもなる。
やや強引だけど。
こんな背景を知ると、キャプテン・クックが名付けたバヌアツの旧名「ニューヘブリディーズ」の意味も見えてくるのでは?
この地名は、スコットランドの西にある「ヘブリディーズ諸島」にちなんでクックが命名したのだ。
「島が多いし、このへん景色がヘブリディーズに似てね?」とクックが思ったと思われる。
でも、バヌアツとニューカレドニアには決定的な違いがある。
前者は独立国だけど、後者はフランスの海外領土だ。
つまりニューカレドニアは「国」ではない。
だから住民はフランス国籍を持っている。
でも、フランス人に支配されているのではなくて、自治が認められていて独自の「国旗」も持っている。
実質的には独立国だから、住民はこの状態が気に入っているのだろう。
2018年にフランスから独立するかどうかを問う住民投票を行ったけど、独立反対が過半数(56.4%)となってフランス残留が決まった。
欧米の植民地だったところで、投票の結果、「わたしたちは独立しません!」となったのは珍しいと思う。
バヌアツとニューカレドニアはすぐ近くにあって、植民地支配されていた共通の歴史もあるのだけど、「愛国心」という面では大きく違う。
だからニューカレドニアでは、バヌアツのような「国名変更」の動きはきっと出てこない。
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