はじめの一言
*団欒は「だんらん」
「忙しい一日の仕事は終わり、夜になって楽しそうに団欒しているのが目に入ってくる。(スエンソン 幕末)」
「日本絶賛語録 小学館」
最近、慰安婦問題についての記事を書いている。
その理由はこれだ。
戦争とは何ら関わりのない、将来の世代が、謝罪を続けねばならないような状況を作ってはなりません。これは、今を生きる、現在の世代の責任であると考えています。
これは、外務省のHPにのっているもの。
「日本人として生まれたということだけで、謝罪しないといけない」
これは、どう考えてもおかしいし、とうてい受け入れることができない。
これからの日本人にはこんなことをさせない。
それが、今を生きる日本人の役割であり責任でもあると思う。
もちろん慰安婦と呼ばれる女性はいたし、その存在を否定してはいけない。
日本政府としては、慰安婦問題が多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であると認識しています。
でも、歴史を学ぶことと謝罪することは違う。
子どもに謝罪をさせるために歴史を学ばせるような、本末転倒な教育があってはならない。
そういう思いがあったから、記事のタイトル「未来の日本人には、謝らせない」と書いた。
前の記事でも書いたけど、そのことで個人的に反省していることがある。
慰安婦問題について、「旧日本軍による強制連行があった」という間違ったことをまわりの人間に伝えていたという失敗がある。
その当時は、学校の教員もマスコミもそう言っていたから、それをそのまま信じていたのだけど。
でも、事実ではないことを事実としてまわりの人に言っていたことは、今思い返せば心苦しい。
その懺悔(ざんげ)の気持ちもあって、今こんな文を書いている。
でも、ボクぐらいならいい。
なかには、日本中の人間に謝罪することになってしまった人もいる。
「父が犯した慰安婦強制連行の捏造について、吉田家の長男として、日本の皆様にたいへん申し訳なく思っております」
「吉田家の長男」というところでピンと来たかもしれない。
こう謝罪の言葉を述べたのは、慰安婦問題を「つくった人物」としてよくあげられる「吉田清治」という人の息子。
1980年代に、大東亜戦争(太平洋戦争)の最中、軍令で朝鮮人女性を強制連行(「慰安婦狩り」)し日本軍の慰安婦にしたと「告白」。
これがメディア、特に朝日新聞に長らく真実として取り上げられたことにより、国際問題化している「慰安婦問題」醸成の大きなきっかけとなった。
(ウィキペディア)
でも後に、こうした吉田証言には根拠がなく、本人も創作であることを認めた。
たとえば「軍の命令で朝鮮人女性を強制連行して日本軍の慰安婦にした」と証言したのだけど、あとになって本人が「ウソだった」と白状する。
つまり、捏造(ねつぞう)していたということ。
でも、時すでに遅し。
韓国にこれが真実として伝わって、国際問題になってしまった。
そして今では、ソウルの日本大使館の前に「慰安婦像」が建てられるまでにいたっている。
慰安婦像(いあんふぞう)とは、大韓民国とアメリカ合衆国に設置された、朝鮮人慰安婦の少女を模したブロンズ像のことである。慰安婦少女像とも呼ばれる。韓国では「平和の少女像」などと呼ばれている。
(ウィキペディア)
ここに書いてあるとおり、この慰安婦像はアメリカにも建てられている。
こうした大きな事態になったきっかけは、吉田清治という人間がついたウソ。
「軍の命令で女性を強制連行した」という実際にはなかったことを事実として言ってしまったこと。
父親のしたことのためにこんな国際問題になってしまったことについて、吉田清治の息子が「慰安婦像をなくしたい」と言っている。
その言葉からは、父の犯した罪の重さを感じて苦悩していることがよくわかる。
慰安婦像をクレーン車で撤去したい 慰安婦問題を作った男「吉田清治」の長男が語る
慰安婦問題をめぐっては、一昨年に朝日新聞が、過去の記事を撤回したことが記憶に新しい。そこで「虚偽」とされたのが、“慰安婦狩り”をしたとの故・吉田清治氏の証言だ。
〈「父が犯した慰安婦強制連行の捏造について、吉田家の長男として、日本の皆様にたいへん申し訳なく思っております。できることなら、世界中の慰安婦像をクレーン車で撤去したい(略)私自身、なぜ父があんなことをしたのか知りたいのです」
「日本人に生まれたということだけで、謝罪しないといけない」
そんなことはバカげているし、する必要もない。
でも、この息子の場合はどうだろう?
確かに、父親の吉田清治が「軍の命令で、日本人が女性を強制連行した」とウソをついたことは、簡単に許せることではない。
かといって、その子どもがその罪を背負って苦しまないといけないのか?
息子はなんで父がそんなウソをついたのか分かっていない。
「私自身、なぜ父があんなことをしたのか知りたいのです」
さらには「日本の皆様に大変申し訳なく思っております」と雑誌で謝罪している。
正直、この人には同情してしまう。
慰安婦問題については、昨年末に「最終的かつ不可逆的に解決した」と日韓の間で確認された。
2015年12月28日には、ソウルにて日韓外相会談が開催され、本件につき妥結に至り、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に」解決されることが確認されました。
もうこれ以上、両政府の間で慰安婦問題を話し合うことはないから、この問題は終わった。
このことを含めて過去に日本がしたことは、政府が「反省とお詫びの気持ちを」明確にしめしている。
だから、日本人個人が謝罪することはない。
「謝罪するな」ということではない。
するべきだと思う人はしたらいい。
ただ、それを他人に押し付けてはいけない。
それと、このような問題を繰り返してもいけない。
実際にはなかったことを事実だと報道してしまって、問題をつくってしまう。
そして、日本と韓国の関係が悪くなるようなことがあってはいけない。
「再発防止」をする必要はある。
そのための具体的な手段については前回の記事で書いたから、興味がある人は見てほしい。
2016年9月19日の毎日新聞の記事で、あるインターネットメディアが「誤報」をしてしまい、謝罪したと報じている。
高校生が訴える自らの貧困生活を報じたNHKニュースについて、あるインターネットメディアが「やらせ」「捏造(ねつぞう)だ」などと報じ、その後に事実誤認だったとして謝罪した。
(貧困高校生 . ネットメディア誤報 影響力自覚した取材とチェック態勢を)
時代が変わった今でも、誤報はある。
誤報にだまされないためにも、自分がどんな記事を信じやすいかを把握することが大事。
多くの人は、自分が信じたいと思う記事を信じる傾向がある。
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