【韓国の旭日旗騒ぎ】ズワイガニの次は航空機エンジン

 

好きかどうかは別として、日本人ならきっと誰でもこの模様を見たことあるはず。

 

 

太陽をかたどったこのデザインは日出ずる国にふわさしく、日本では江戸時代からある(もっと前かもしれぬ)。
このめでたい旭日旗は、出産や節句のお祝いなど日常生活で使われてきた。

 

勢いがあって、何というか「アガル」。

 

このデザインの「もと」は太陽だから、似たものは世界のいろいろなところにもある。
たとえばこれは北マケドニア共和国の国旗だ。

 

 

 

上の絵のように、日本では軍隊の旗としても使われていた歴史がある。
でも、韓国ではこのイメージしかなく、旭日旗は軍国主義の象徴で「戦犯旗」とレッテルが張られている。
中国にも旭日旗を嫌う傾向はあるけど、韓国ほどではない。

この旗を憎むあまり、ズワイガニの絵を見て「戦犯旗だ!」と怒り出す人が出るのはチョット理解できない。

 

 

2017年に韓国のバーガーキングがズワイガニのハンバーガーを販売したところ、包装紙にデザインされたズワイガニが旭日旗を連想させるということで、バーガーキングに非難の声が向けられた。
でも、さすがにこれは行き過ぎということで、この反応を非難する意見も多く上がって、しまいには全国紙のニュースになるほどの騒ぎになる。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

ズワイガニまで旭日旗!ここまで来た韓国の反応と反日感情

 

それから2年の時が流れた2019年のいま、今度は飛行機のエンジンが問題視されてしまった。

 

ボーイング777のエンジン(ファン)。

 

韓国社会で大きな影響力のある経済人が航空機エンジンの前で写真を撮って報道資料に載せたところ、「旭日旗を連想させる!けしからん!」という批判が持ち上がった。
ソウルエコノミーニュースの記事(2019.04.26)

한진그룹 조원태 회장, 첫 데뷔 사진 ‘욱일기 논란’

韓進(ハンジン)グループ、チョ・ウォンテ会長、初めてのデビュー写真 ‘旭日旗論議’
*機械翻訳

上のような航空機エンジンを見て、「日本戦犯旗だ」と怒り出す人が韓国にいる。
他の国なら「くだらん。ほっとけ」と無視して終わる案件なんだが、韓国社会では「戦犯旗論議」に巻き込まれたらそうはいかない。

韓進グループはこんな説明をしなければならなくなった。

韓進グループ関係者は「飛行機で一番重要なのがエンジンで、その前で写真を撮っただけ」とし、「(旭日旗を)連想させる意図はなく、背景に写っているのはエンジンのファンブレイド(fan blades)」と釈明した。

 

日本人にとって、この発想や展開は突き抜け過ぎ。
韓国の「旭日旗騒ぎ」には、いつも反発する日本のネットもこれは別枠で、おもしろがる人やあきれる人、この会長に同情する人ばかりで怒りの声は無い。

・航空機エンジンがそう見えただけで物議って
・あーこれはいかんわー(棒
・飛行機禁止しろw
・ジェットエンジンはネトウヨ
・超えちゃいけないラインが分からんからこんなことになるんだぞ
・日本人が謝罪すれば、放射状模様へのアレルギーも治るんだよ、俺たち日本人の責任は重い

 

 

この騒ぎで航空機エンジンやその前で写真を撮った会長に罪はない。
でも、世間を騒がせた責任はある(ことになる)。

一番の問題はこれを問題視する人間なのに、反日愛国を”正義”とする見方が社会にあるから、問題の無い人が謝らないといけなくなる。
こんな旭日旗騒ぎはきっとこれらも出てくる。

ズワイガニに航空機エンジンときて、これから暑くなるから次は扇風機か?

 

在日米軍基地では「友好のシンボル」として使われている。

 

おまけ

ドイツの軍人「ハンス・フォン・ゼークト」が唱えたと言われる有名な組織論がある。
彼によると軍人には次の4つの「使い道」がある。

有能な怠け者は司令官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない。

間違った信念を持って、全力で行動する人がいるとまわりの人間がすごく迷惑する。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。