さいきんイギリス人とジョイフルでご飯を食べた。
そのとき彼女が「日本のコンビニはすごく便利!」と言う。
だからコンビニエンスストアなんだけどね。
でも、なぜいまさら?
そのイギリス人は日本に5年以上住んでいて、週に3回ぐらいはコンビニを利用している。
日本のコンビニのことはよく知っているはずなのに、いまさら何に驚くのか。
話を聞いたら宅配サービスだった。
友人のイギリス人が静岡から九州へ飛行機で行ったとき、近くのコンビニから、さきに荷物を九州のホテルに送っておいた。
それを聞いてビックリしたという。
コンビニがこんなサービスをしてくれるなんて知らなかったし、想像もできなかった。
イギリスではガソリンスタンドに日本のコンビニのような店があるけど、売っている商品の数や種類は少ないし、宅配サービスなんて異世界の話。
日本のコンビニは本当にコンビニエントだ!ということをジョイフルで話していた。
そのイギリス人の話から、さいきん読んだイギリスBBCの記事(2019年06月11日)を思い出した。
The unique culture of Japanese convenience stores
日本のコンビニはひとつの文化だ。
これからこの記事とイギリス人の感想を交えながら、日本のコンビニがイギリス人にどう映るかを書いていこうと思う。
BBCの記事はローラ・ストゥーダラスという旅行作家が書いたもので、日本に来る前このイギリス人は、日本のコンビニエンスストアを安っぽいファストフード店と同じようなものと思っていた。
でも、来てみたら全然ちがう。
日本のコンビニでは商品が充実していて、すっかり驚かされてしまった。
マヨネーズ、梅、しょうゆ味といったイギリスにはないポテトチップスが並んでいるし、新鮮な(できたての)おにぎりやその場ですぐ食べられるうどんもある。
さらにピザ、あんこ、かぼちゃクリームの中華まんもあって、このイギリス人は何を買おうか悩んでしまった。
一方あちらでのコンビニはというと、日英の事情にくわしいイギリス人がこう話している。
I think the closest you have to convenience stores in the UK are the ones in petrol stations, which really don’t compare – they sell snacks and a few basic household essentials, but that’s about it.
イギリスで日本のコンビニに近いものは、やっぱりガソリンスタンドの売店だと指摘する。
でも売っている物はスナックや簡単な日用品ぐらいだから、日本とは比べものにならない。
目の前にいるイギリス人にきいたら、こういう店ではサンドイッチやケーキ、それに歯ブラシやデオドランド、雑誌なんかが置いてあるという。
「household essentials(日用品)」といえば、別のイギリス人からこんな話をきいた。
友人がイギリスから日本に来たとき、夜遅くに空港へ到着すると、いきなりロストバゲージを経験する。
荷物が届くには数日かかると言われて、手元には財布とスマホと小物しかない。
でもコンビニエンスストアには、靴下や下着にTシャツまで売っていたからそれで何とかなった。
イギリスのコンビニ(のような店)だったら、こんな商品は絶対に置いてない。
「こんな便利な店がどこにでもあるなんて、本当にすばらしい」という感想がそのまま日本の第一印象になったという。
日本のコンビニは日本人の好みに合わせて、徹底的に「日本化」している。
だからイギリス人の目には、独自の文化(The unique culture)と映るのだろう。
日本のコンビニではアイスクリームやチョコレートなど世界中で人気があるものより、伝統的な味の食べ物のほうが多い。
Pancakes filled with red bean paste – a mass-market version of dorayaki – are popular. Mochiko, a sweetened paste made from glutinous rice, finds its way into pastries and ice creams. And then there’s matcha.
あんこの入ったパンケーキ(どら焼き)は人気があるし、もち粉が使われているパンやアイスクリームもある。それに抹茶味の食べ物はもはや鉄板だ。
日本ではどのコンビニエンスストアも伝統を重視している。
記事には他にも、弁当が充実していることや無料Wi-Fiが利用できることなんかが書いてある。
結論として、日本のコンビニはとてもきれいで店員はすごく親切だ。
They are very clean, and the store workers are nearly always super attentive.”
この記事に日本人の反応は?
・いつどこに行っても、同じものしか売ってない。
・オーストラリアで何も買えない無補給区間が何百キロとかあって水タンクは置いてあんだけど、飲用に適さないとか書いてあったりカラだったり
ロードハウスていうコンビニの劣化版があるけど、めちゃくちゃぼったくり価格でショボい
・イギリスはコンビニも金持ち用、中流用、底辺用に別れてるからな~
昔セブンイレブンだったBudgensなんかは中流用だもんな
・デリカ等の食い物は仕方なく食うやつで美味いもんじゃない
・徒歩3分にファミマ、徒歩5分にセブン、ローソンあるけど、 メルカリ発送、粗大ゴミシール購入でしか行った事がない。
・自分はコンビニは要らないっす。
「いつどこに行っても、同じものしか売ってない」ということは友人のイギリス人も言っていた。
でも、どこのコンビニでも、多種多様な商品をいつでもそろえているというのは日本社会のすごいところだと指摘する。
2年前に新婚旅行で日本にやって来たイギリス人カップルは、コンビニのデリカやホットスナックをとても気に入っていた。
あのフライドチキンやホットドッグなんかがあったら、ファストフードに行く必要はないという。
このまえ日本にやって来た台湾人もホットスナックを気に入っていて、よくコロッケを買っていた。台湾のコンビニにはおでん(なぜか「関東煮」と書いてあった)や茶葉蛋(チャーイエダン)はあるけどコロッケはない。
そういえば日本のコンビニには、地域や期間などの限定ものが多いということはいろんな外国人が言っていた。
茶葉蛋(tea egg)
ほかにも、きれいなトイレを称賛する外国人も多い。
それはこの記事をどうぞ。
日本人にとっては当たり前で、ときにはたたかれたりするコンビニだけど、外国人から見るとかなりすごいのだ。これはもう日本の文化だ。
おまけ
韓国のコンビニ
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