マレーシア人の話②日本人の印象・違い・初めて食べた物

 

すこし前インドネシア人とマレーシア人と一緒に、ハイキングとうなぎパイ工場へ行ったとき、いろんな話をきいたから、今回はその内容を書いていこうと思う。
今回も主にマレーシア人(20代・男女)の話。

ちなみに前回はこれ。

マレーシア人の話①日本の社会は“かわいい”と“ロボット”が多い

 

 

でもまずは、マレーシアについて簡単に知っとこう。

面積:約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)
人口:約3,200万人(2017年)
首都:クアラルンプール
民族:マレー系(約69%),中国系(約23%),インド系(約7%)
言語:マレー語(国語),中国語,タミール語,英語
宗教:イスラム教(連邦の宗教)(61%),仏教(20%),儒教・道教(1.0%),ヒンドゥー教(6.0%),キリスト教(9.0%),その他

以上の数字は外務省ホームページのマレーシア(Malaysia) 基礎データから。
マレーシアはインドネシアと違って、イスラーム教が国教になっている。

マレーシアの大まかな歴史

15世紀初め:マラッカ王国成立
1824年:イギリスによる植民地支配
1942年~1945年:日本軍による占領
1963年:マレーシア成立
1965年:シンガポールが分離,独立。

 

これはハイキングの最中。
髪を隠すヒジャブを頭につけている。
この日はけっこう暑かったけど、肌の露出は顔と手首より先だけ。

 

・日本人の印象は自由だけど、オープンじゃない

日本人の女の子はミニスカートやタンクトップを着ていて、マレーシアに比べたら服装は本当に自由。
マレーシアやインドネシアのイスラーム教徒の女性は、普通は上のようにヒジャブをつけていて、日本人のように肌を露出することはない。
格好は自由だけど、日本人はオープンマインドじゃないから友だちになりにくい。
何度も会って親しくなったような気がしても、対人関係では一定の距離を保っているような気がして、マレーシア人とは感覚が違う。
マレーシア人ならすぐ打ち解けるし、対人距離もずっと近い。

 

・日本で初めて食べたもの

きょねんの秋に生まれて初めて柿を食べた。
マレーシアでは見たことがない。

日本に来て初めて柿を食べたという外国人はよくいる。
柿は日本原産ではないけど、日本から海外に広がったらしい。

日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから学名にも kaki の名が使われている。

カキ・名の由来

 

英語版ウィキペディアには「kaki」とある。

Diospyros kaki, also called persimmon or Oriental persimmon, is the most widely cultivated species of the genus Diospyros.

Diospyros kaki

 

・日本人の英語

先ほどマレーシアの言語にはマレー語の他に「英語」があった。
マレーシアは英語教育がさかんで、英語を話せる人も多い。
もちろん、イギリスの植民地だったことも影響があるはず。

英語を母語とするマレー人、華人、インド人も多く、また中国地方語の種類も多く、世界でも有数のマルチリンガルが多い環境となっている。

マレーシア・言語

 

タイからマレーシアへ行ったとき、ボクが感じた大きな違いに英語がある。
マレーシアでは英語がよく通じて、とくに首都クアラルンプールで会った人はみんな英語を話すことができた。

今回話をきいたマレーシア人が言うには、マレーシアの大学生なら英語を話せるのがあたり前。
そういう常識を持って日本に来たら、英語を話せる大学生が少なくて衝撃をうけた。

 

・ルックイーストを日本人が知らない

英語はできないけど、日本は世界有数の先進国で、マレーシア人はだいたい好印象や敬意を持っている。
1980年代、マレーシアを発展させるためには、東(日本や韓国)を参考にするほうがいいと考えたマハティール首相は「ルックイースト政策」を唱えた。

個人の利益より集団の利益を優先する日本の労働倫理に学び、過度の個人主義や道徳・倫理の荒廃をもたらす西欧的な価値観を修正すべきである

ルックイースト政策

でも日本の大学生にルックイーストの話をしても、誰も知らない。
そもそも日本人はマレーシアに関心が薄い。

ちなみにこのマレーシア人はクアラルンプールの「ペトロナスツインタワー」を知っていたけど、これが日本企業(ハザマ)と韓国企業(サムスン物産建設部門)によって建てられたことは知らなかった。
くわしいことはこの記事をどうぞ。

タイの鉄道で日本vs中国・マレーシアでは日韓戦から協力へ。

 

マレーシアのシンボル・ペトロナスツインタワー。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。