相手に敬意や感謝をあらわす日本人の心・お辞儀。
ラグビーW杯に参加している世界の代表選手がお辞儀をして話題になっている。
くわしいことはこの記事をプリーズ。
日本にはそんなすばらしい文化もあれば、できれば世界には永遠に知られたくないものもある。
例えば痴漢だ。
カナダ政府のホームページには日本を訪れる国民に対して、「Inappropriate physical contact (chikan) may occur」と注意を呼びかけている。
イギリス政府も‘chikan’ という言葉をつかって、自国の女性に注意喚起をしている状態だ。
【日本の恥】英国・カナダのHPで「chikan(痴漢)に注意」
百歩ゆずって不倫が文化としても、痴漢はちがう。
これは日本の恥でしかない。
女性の体に触る痴漢行為は海外でもあるけど、極東の島国で特に多いから、chikanは日本のもの、日本で注意することになっている。
外国人と一緒に行動していると、「なんで日本のスマホにはシャッター音があるんだ?」と聞かれることがある。
盗撮防止がその理由にあることは間違いない。
あるときアメリカ人に、「恥ずかしい話だけど、日本にはヘンタイが多いから」と言ったのだけど、これが相手に通じない。不思議そうな顔をしてこっちを見る。
海外で「hentai」という日本語は有名だと聞いていたけど、案外そうでもないのか。と思ったら、そのアメリカ人は「ヘンタイ」という言葉は知っていた。
彼の話では、「ヘンタイ」という日本語はアメリカでも有名で、もはや市民権を獲得したと言っても過言ではない(いやきっと言い過ぎ)。
でもアメリカでいうヘンタイは、盗撮や痴漢をするような人間のことではなくて、アニメや漫画のポルノ作品をさす。
「まじかっ」と思って英語版ウィキペディアを見てみたらヘンタイの項目があって、日本以外の世界では彼が言ったような意味になっている。
誰か知らないけど完璧な発音だ。
Outside of Japan, hentai (変態 or へんたい; listen) is anime and manga pornography.
ちなみに日本でいう変態の意味なら、「pervert」という言葉がそれにちかい。
どうやら海外では、「成人漫画:”adult manga”」、「ero anime (エロアニメ)」、「ero manga (エロ漫画)」も「ヘンタイ」と呼ばれているらしい。
では、なんでヘンタイの意味が日本と海外では違うのか?
1990年代に日本のエロ同人誌が海外で知られるようになったことで、「ヘンタイ」はポルノ作品の意味になったようだ。
AnimeNation’s John Oppliger points to the early 1990s, when a Dirty Pair erotic doujinshi (self-published work) titled H-Bomb was released, and when many websites sold access to images culled from Japanese erotic visual novels and games.
「concerning Happosai of Ranma ½ and the first discussion of the meaning in 1991」とあるから、「らんま1/2」の八宝菜もヘンタイの海外普及に貢献してしまった。
日本ではさまざまなヘンタイが販売されている、と英語版ウィキペディアにある。
ということで「ヘンタイ」は日本語は海外でも有名だけど、盗撮や痴漢などの行為、または「変わった人」という意味ではない。
あくまでもアニメや漫画のポルノ作品のことだ。
恋愛・SF・格闘ものといったジャンルのひとつに「ヘンタイ」がある、と理解していいと思う。
外国人とヘンタイについて語り合うときは注意しよう。
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概ね同感なのですが、ちょっと伝えきれてない点もあるようなので一言。
英語のhentaiは、確かに「アニメや漫画のポルノ作品をさす」こともあるのですが、日本と違って、やや肯定的な(?)ニュアンスを持つ言葉です。つまり、日本語で「変態!」と言われた場合(特に若い女性から)は、完全にその人の人格を否定するようなほとんど犯罪者扱いされたような非難の言葉です。これに対して英語で「このhentaiが!」と(特に男同士で)言った場合、どっちかって言うと「ムキムキ・マッチョで明るいエロな奴」という感じで、言われた方もニヤリと笑って済ませるというイメージかな。
ブログには「らんま1/2」の話が出ていますが、「ドラゴンボール」の登場人物なんかもhentaiと言われることがありました。少なくとも20年くらい昔はそうでしたが、もしかすると今は違うかもしれない。
同じような意見を、確か、デーブ・スペクターがTVで述べていたと思います。