韓国メディアは日本をからめて「自尊心」といワードをよく使う。
たとえばこれは全国紙の東亜日報の記事だ(2006/03/27)。
サッカーの卵たちによる韓日の自尊心対決で、日本チームに軍配があがった。
韓日少年サッカーでは、日本に軍配
サッカー少年を「卵たち」と表現するのはいいとして、日本のメディアなら「日韓対決で、日本チームに軍配があがった。」となったと思う。
この文脈で「自尊心」を入れるのはちょっと不自然だ。
でも、「日本が相手ならジャンケンすら負けられない」と言われる韓国では、子どものスポーツ大会でも日韓戦になると熱くなってしまうのだ。
こちらへのあちらのライバル意識はすごいから、実は日本人の知らない間にいろんな「自尊心対決」が行われている。
さてそんな隣国では、あれだけ激しく燃え上がった日本製品の不買運動がピークを過ぎて、いまは落ち着きを取り戻しつつある。
「時はきた」とボイコットのターゲットにされていたユニクロが、「ヒートテック」をプレゼントするキャンペーンを行ったところ、これが大盛況で大成功。
店内は人で埋まり、外には行列ができた。
良い物をお手ごろな値段で買いたいと思う気持にが当たり前だが、「ノージャパン運動」をあおっていた人間にとっては、この光景は「自尊心対決」で負けたことを意味する。
だから、有名な反日活動家で教授もしているソ・ギョンドク氏は、店舗に列ぶ人々の写真をSNSに載せてこうなげく。
朝鮮日報の記事(2019/11/19)
こうした状況を見て日本の右翼やメディアはどれほどあざ笑っているだろうか? われわれ皆が、最低限の自尊心だけは守ってほしい
ユニクロの景品イベントに店内大混雑…「自尊心守ろう」自省論も
この中でソ・ギョンドク氏は、ユニクロが「韓国人を見下し、最近では日本軍慰安婦をあざけるCMを制作した会社」と言っている。
ユニクロはそんな意味のCMなんて作っていないのだけど、見る人が見るとそう見えてしまって、大きな騒動に発展した。
ユニクロが今月公開したフリースのCMで、13歳の黒人の少女と白人のおばあさんが並んで立っていて、女の子が「私の年齢の時は、どんな格好をしてたの?」ときくと、おばあさんが「昔のことは、忘れたわ」と答える。
このセリフで、「日本軍慰安婦をあざけるCM」に認定されて抗議が殺到。
韓国の大臣は「非常に腹立たしい」と批判して、このCMをパロディーにした動画を作った大学生は「正義の市民賞」を受賞するという、日本の感覚や常識ではよく分からない騒ぎが起きた。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
火をつけてこんな騒動を起こした人間は、ユニクロにできた行列を見て「どれほどあざ笑っているだろうか?」とため息をつくのだ。
そんな日本人なんて聞いたことない。
ちなみに「笑われた」といえばサッカー日本代表だ。
FIFAランクではほぼ同じのベネズエラを相手に、前半だけで4点を失って記録的な大敗北を喫した。
スポニチアネックスの記事(2019年11月20日)
森保JAPAN、世紀の惨敗!大正12年以来96年ぶり、前半だけで4失点…
これでネットで「日本よえええええええええwwwwwwww」と大笑いされた。
日本では大正時代以来の惨敗にもう笑うしかなかったのだけど、韓国ではやっぱりユニクロの行列だ。
別の全国紙・中央日報も記事で報じた(2019.11.20)。
ユニクロ「無料下着」のために長蛇の列…徐敬徳氏「日本がどれほど嘲笑していることか」
ただ「最小限の自尊心だけは守ってほしい」という意見には、韓国社会でも賛否は分かれている。
こうやって日本を敵意して、対抗心をあおる人たちにウンザリする韓国人も多いのだ。
そろそろ自尊心という言葉を別の意味で使ってくれないだろうか。
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