日本を出て台湾やタイへ行くと、あら不思議、日本ではファストフード店だったのが現地ではチョイ高級なお店になっている。
たとえば台湾では、ココイチがデートで使うようなオシャレスポットに変身していたでござる。
台湾やタイなどでは日本に対して「高級・高品質」といったポジティブなイメージがあるから、そんな日本ブランドの力を借りて、ファストフード店も現地では高級店に近い名誉ある地位を占めることができるのだ。
日本人のボクとしては正直、やや優越感を刺激されてしまう。
そんな気持ちを抑えつつこの話をアメリカ人にしたら、「オレもときどき日本でそう感じるよ。クリスピー・ドーナツが日本へ来たときもそうだったじゃないか」と言われた。
クリスピー・ドーナツが日本に上陸したときは1~2時間ならんで買うのは当たり前で、「行列のできるドーナツ店」と呼ぶメディアもあったもんだ。
でもその後、次々と閉店していった今となっては「兵どもが夢のあと」だけど。
そのアメリカ人にとって、クリスピー・ドーナツに行列ができるなんてことはあり得ない。
しかも日本のクリスピー・ドーナツは高級路線をねらっていたらしく、ドーナツの値段もアメリカより高かったらしい。
「アメリカでクリスピー・ドーナツなんて、そこら中で売ってるんだぜ?コンビニやガソリンスタンドの売店にもある。コンビニのおにぎりと同じだ」
それと店舗で買うドーナツは違うけど、アメリカ人にとっては、2時間ならんでクリスピー・ドーナツを買う国があるというのは驚きなんだろう。
そういえば数年前、韓国を旅行した日本人のブログに、「ソウルのクリスピー・ドーナツはならばずに買うことができるんです!」とうれしそうに書いてあったのを思い出す。
最近では、渋谷にオープンしたファーストフード店「タコベル」もそうらしい。
タコベルに2時間待ちの行列ができたというニュースは、日本に住み慣れて、もう驚くこともなくなったアメリカ人の彼を久しぶりにびっくりさせた。
アメリカでタコベルは大学のキャンパスにもあるようなありふれた店で、100人を超える行列はあり得ないという。
*身近にアメリカ人がいたら、この話をしてその反応を教えてください。
ボクはタコベルの話を知らなかったからネットで見てみたら、「3時間以上の長蛇の列」、「平日にも関わらず1時間待ちでした」とある。
海外の吉野家やココイチがこんな状態だったら、ボクもこのアメリカ人と同じように「あり得ない!」と思うだろう。
アメリカのファーストフード店が日本に来ると高級店ではないはないけど、行列必至の人気店にはなる。(こともある)
というわけで彼の話を聞いてからは、「日本ブランドがあるからアジアでは~」という話はとても謙虚な気持ちですることにした。
以下、余談
日本人はアジアには強いけど、欧米には過剰に崇拝するところがあると思う。
工場勤務をしていたフィリピン人が転職して英会話スクールの講師になったら、初めて出会う日本人の態度がそれまでと一変したという話を聞いたことがある。
さもありなん。
日本社会でネイティブなみに英語のできる外国人は、ファストフード店が高級店になるような変化を体験できるような気がする。
タコベルに並ぶジャパニーズ
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私はアメリカ人ではないですが、New Mexicoに1年暮らしたことがあります。なので、「東京人がタコベルに2時間も並んでいた」と聞けばそりゃ驚きますね。私の中ではありえない。
タコベルって、少し昔に一度日本に上陸して売上が伸ばせず、撤退したことがあるのでは? そりゃ、あんなもの、暑い真夏の昼間に「ライム入りのコロナ・ビールでも飲むか」とでも考えなきゃ、口にしないと思う。
それと、私にしてみれば、あのヒキガエルの卵みたいな「タピオカ」でしたっけ? 行列してまで飲むようなものなのか?
何でも流行となればそんなものでしょうか。
日本は唯一、欧米列強と共にアジアを植民地支配したのも根強いと思います。
み、明治維新の日本が、同じ東アジアである中国・朝鮮半島・ベトナムに影響しました。
クリスピーってそんなにお店減ってるんですか?!
食べないうちに終わりそう。
地方のそのまた地方に住んでるとタコベルとも出会うことはないだろう。
台湾のガイドさんラッキー♪でしたね(*^^*)
海外に行ったら日本の見知ったお店は「要注意!」ってことですね(笑)
なるほど。
やっぱり知ってる人からみたらそう思うんですね。
タコベルは再上陸だそうです。まあ、静岡人には関係ありませんけど。
タピオカジュースはアメリカと関係ないですけど、行列ができてますね。
結局は宣伝で、日本人は流されやすいのでしょうか。
日本が支配したのは韓国と台湾だけですけどね。
まああれを植民地支配というか統治と表現するかは議論の分かれるところですが。
たしかにあの時代、明治維新の成功を学びに多くの東アジア人が日本にやって来ました。
クリスピードーナツは「選択と集中」で少数精鋭のようです。
もし見かけたら早めに買ったほうがいいと思いますよ。
台湾では平仮名の「の」を使うなど、日本と関連付けてイメージアップを図ることもあります。
いまでもその台湾人とは付き合いがあります。知らずに大枚はたいてココイチをおごったかいがありました。