【日帝残滓】韓国の伝統的な遊びも、日本の“民族抹殺政策”!

 

一緒に住んでいた女性(男性)と別れたあと、そのパートナーが部屋に置いていった荷物を捨てるべきかどうか。
Yahoo知恵袋にそんな質問がありそう。

韓国でよく問題になる「日帝残滓(にっていざんし)の清算」も、これと同じではないけど似ている。
日本は1910年~1945年まで朝鮮半島を統治していたから、いまでも韓国社会にその影響は残っているのだ。
それがいわゆる日帝残滓で、その対象はとても広い。

三三七拍子、訓話、朝会、運動会、修学旅行、幼稚園といったものもあれば、「家族、注意、請願、交通、博士、倫理、想像、文明」などの言葉もある。
貨幣単位のウォンもそうだ。
これらは日本から朝鮮半島に伝わったもので、すべて日帝残滓にあたる。

韓国の視点からすると、これらは部屋を“奪って”出て行った相手が残していった荷物のようなもの。
憎い相手のものだから当然、部屋から除去したくなる。
*でも、できないものもある。

例えばきょねん2018年には、それまで9月18日だった「鉄道の日」を日帝残滓の清算を理由に6月28日へ変更した。
韓国では1899年9月18日に、はじめて鉄道が開通したことでこの日が記念日として制定されたけど、それは日本が鉄道を植民地収奪の手段としたということで、この日は「日帝残滓」にみなされて社会から“削除”された。

日帝残滓の清算は「それがあると不快になる」という気分の問題で、韓国と同じく日本の統治を受けた台湾ではこんな作業はない。

 

韓国の人たちは過去の清算には本当に熱心で、年末も休まない。

朝鮮日報の記事(2019/12/22)

「うちになぜ来たの」は慰安婦に由来? 調査に乗り出した韓国教育部

小学校の教科書で紹介されている「伝来の遊び」23種類に“残滓”の疑いがかけられた。
韓国で昔から伝わる伝統的な遊びが、実は日本から伝わったのではないかという説が民俗学界からとび出す。
「鉄道の日」をなくすことが健全と考えられている社会で、日帝残滓を教科書で子供たちに教えていたとなると大問題だ。
ことしは臨時政府ができてから100周年という特別な年だから、「いつになく日帝残滓(ざんし)清算に関心が高く」と記事にある。

でも、これには学会でも賛否両論。
「伝統の遊びというものは当初の由来が明確ではない上、日本由来だとしても全て問題だと見なせるのか」という意見にもあれば、「日帝強占期の民族抹殺政策の一つとして持ち込まれた遊びで間違いないなら、教科書から削除すべき」という意見もあってまとまらない。

この騒動と1ミリも関係ないボクとしては、あの時代の日本が朝鮮民族(韓民族)を抹殺するために子供の遊びを持ち込んだというのはアニメの世界の話でまったく信じられない。

でもこの説を主張する郷土博物館のイム館長は、教科書に載っている「うちになぜ来たの」という伝統遊びは「実は日帝強占期の慰安婦強制動員に由来する物」と力説して、記事の中でこう話している。

江戸時代に盛んに行われていた人身売買、とりわけ日帝時代に日本軍が慰安婦を強制的に連れていく過程などを描写したのだという。(中略)例えば「しっぽ捕り」「大門遊び」は慰安婦強制動員に由来する遊びで、「領地取り」「四方遊び」などは日本軍国主義戦争と関連があるという。

 

盛んに行われていた人身売買?
そんな江戸時代は初耳だ。
いったいどこの世界線の話か分からないけど、館長のいう江戸時代と日本は何も関係ない。

いま韓国にある伝統的な遊びの由来を、正確に解明するなんて本当にできるのか。
記事では、「伝統の遊びというものは各地域の文化が融合し、どこからどのように入ってきたか調べるのは難しく、日帝時代に入ってきたと断定できるのか」と専門家がやや怒っている。

でも、日帝残滓が小学校の教科書の中にあるなんて、考えただけでも気分が悪くなる。
そういう人が多いから、教育部(文部科学省)は専門機関に真相究明を依頼して、その結果は来年3月、国民へ向けて発表するという。

それでもし、伝統の遊びの多くが「日本由来」とわかった場合は、「教科書の修正など余波は小さくないだろう」という。

“民族抹殺政策”をおこなっていた日本が、なんで当時の朝鮮人に選挙権を認めたのかさっぱり分からない。
でも日帝残滓の清算は韓国の国内問題だから、好きなだけ好きにしたらいい。
なんだかんだいって、日本由来ではない韓国の伝統的な遊びが消えてしまいそうな気がする。
ことしの冬、日本人が選んだ海外旅行先では台湾が1位で、きょねん4位だった韓国が10位以内から姿を消したのも納得だ。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

2 件のコメント

  • それかもしれません!
    すごいですね。書いたわたしが忘れていましたよ。
    その問題提起があって、残滓の疑いが広がっています。それをすべて調べないといけないのは大変ですが、韓国では仕方ないんでしょう。
    その時間と税金を使うところは他にあるはずなのに。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。