1895年に日本が清に勝って、中国に朝鮮の独立を認めさせた。
そのことを当時、イギリス人のイザベラ・バードは「朝鮮に独立というプレゼントを贈った日本」と表現して、韓国紙「独立新聞」は「朝鮮人民が世界にまたがる自由な人になった」とよろこんだ。
ただ、その韓国紙には「朝鮮が何年も清国の属国であったが、神様の恩恵で独立され」と書いていあるだけで、日清戦争での日本の勝利については何も触れていない。
前回そんなことを書いた。
こんな対日認識はいまでも同じで、現在の韓国人も「日本のおかげ」とか「日本は韓国にいいことをした」ということは認めたくないから認めない。
自民党の石破議員ならそれを知っているはずだ。
石破議員が2019年に、日韓の要人が集まるフォーラムでスピーチをするよう頼まれた。
そこで、「かつて韓国でインフラを整備したり、教育体制を整えたりする日本人がいたからといって、併合時代を正当化してはならない」といった内容の話をしよう考えていたけど、それはできなかった。
週刊文春(2019年12月19日号)でその理由をこう話す。
しかし主催者側にそれを伝えると、「たとえ『併合時代を正当化してはいけない』という趣旨でも、途中で怒って席を立つ方もいるかもしれないので、止めてください」と言われました。韓国にとって植民地時代はデリケートな問題なのだと改めて感じた瞬間でした。
単なる反韓・嫌韓本ではなく、現在の韓国を憂えて記した“憂国の書”――石破茂「反日種族主義」を語る
統治時代の日本が韓国のインフラを整備したことは歴史の事実。
それを伝えると同時に「だからといって、日本の統治はいいことだったと正当化してはいけない」と言うのはバランスがとれているのだけど、韓国人の国民感情はそれを許さないし、そんなことは聞きたくない。
あの時代の日本は100%の絶対悪だから、少しでも「いいことをした」なんて言うのは認められないのだ。
さて韓国人の「お国自慢」に、1960~70年代の急激な経済成長「漢江の奇跡」がある。
これによって、世界最貧国に近かった韓国は世界10位圏内の経済大国となった。
漢江の奇跡について、韓国紙の中央日報(2016年05月24日)は鼻高々にこう書く。
外国人と対話をすれば、むしろ韓国がうらやましいという声をよく聞く。「漢江(ハンガン)の奇跡」はもちろん、経済危機も早期に克服し、堅実に成長しているという
【コラム】我々はなぜ幸せでないのか=韓国
別の韓国紙・朝鮮日報も世界が韓国をうらやんでいると書く。(2018/08/16)
いずれも分断と戦争の廃墟を乗り越えて成し遂げた成果だ。何の基盤もなかった発展途上国、被支配国がここまで発展したケースは世界の歴史をみても前例がなく、まさに奇跡と呼ぶにふさわしい。
「世界がうらやみ驚嘆する奇跡の大韓民国70年史、だれが消そうとしているのか」
そんな韓国さんが認めたくないのは、漢江の奇跡を支えたのは日本だったこと。
神が起こす奇跡じゃなくて、人の手によるものなら必ずタネと仕掛けがある。
このときの奇跡のタネは日本の全力サポートだ。
日本は無償金3億ドル・有償金2億ドル・民間借款3億ドル以上(当時1ドル=約360円。現在価格では合計4兆5千億円相当)というばく大な経済支援金を韓国にわたして技術支援もおこなった。
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日本からの資金・技術援助を利用することで社会インフラを構築して経済発展を遂げた。
日本の支援を受けて、外国人もうらやむ奇跡を実現させた。
でも、韓国の人たちはこれを認めたくない。
韓国の政府も教科書もメディアもほとんどこれを伝えようとしない。
例えば韓国の高校歴史教科書にはこう書いてある。
わが国は行動経済成長をなしとげ、世界から注目を浴びる新興工業国に浮上し、国民の生活も注目するほどに向上した。
その間、わが国の生活水準は途方もなく拡大し、もはや国民総生産と貿易規模で世界の10圏内に入るに至った。「韓国の歴史 (明石書店)」
漢江の奇跡についての韓国の記述はどれも大体こんな感じで、「世界10位」「海外がうらやむ」「世界が注目する」といった自賛と自愛であふれている。
まあ4兆5千億円の資金援助を受けたと知ったら、たしかに世界は注目するし嫉妬もする。
日本の支援についてはほとんど書いてないから、国民も豊かさの理由は分からないまま。
経済成長の元となった資金がどこからきたのか、疑問に思わないのだろうか?
「神様の恩恵」と思ってたりして。
「日本のおかげで独立と経済成長が可能となった。だから感謝しろ」と上から目線でものを言うつもりはないけど、その裏には日本の勝利と支援があったことは国民に伝えるべきだ。
「歴史を忘れた民族に未来はない」といつも日本に言っているのだから。
でもそんなことを言うと、途中で怒って席を立つ方もいるかもしれないんですよね分かります。
そうやって事前に「反日愛国フィルター」にかけて、国民感情に沿ったことだけを伝えるようになる。
「日本=悪」という見方が支配的だから、「部分的にはいいこともした」ということは事実でもあっても拒否されてしまう。
韓国ではこういう情報で日本のイメージが形成されていて、それが戦後最悪と言われる日韓関係の大きな原因になっている。
そもそも「世界がうらやみ驚嘆する奇跡」を起こした国で、なんでこんなことが起きるのか?
中央日報の記事(2020.01.27)
世界初のトッポッキ博物館オープンも…一日で休館=韓国
1月17日にオープンした「トッポッキ博物館」が翌18日に閉鎖した。
博物館の工事が完了していないのに客を入れたから、体験できることがほとんどなかった。
にもかかわらず、入場料1万ウォン(約930円)はしっかり支払わされたことで韓国人の怒りが爆発。
博物館が一日で閉鎖するなんて世界が注目するわ。
そんなギャグみたいな国をうらやむ日本人もきっといる。
こちらの記事もどうぞ。
外国人(アメリカ人とヨーロッパ人)との会話がで盛り上がる話題
>しかし主催者側にそれを伝えると、「たとえ『併合時代を正当化してはいけない』という趣旨でも、途中で怒って席を立つ方もいるかもしれないので、止めてください」と言われました。韓国にとって植民地時代はデリケートな問題なのだと改めて感じた瞬間でした。
で、そんなことを理由に(相手国の気分に合せて)自分の演説内容を変えてしまうとは。なぜ押し返さない?
石破氏も政治家としては失格ですね。少なくとも真の友好関係を築こうとする意志があるならば、事実を事実として話すことができなければ、どうしようもない。政治家としての信念の無さを感じます。
もうそんな時代じゃない。現政権の後継者には無理ですね。
トッポッキ好きです♪ えー! たった1日で閉館なんて悲しすぎるー(>_<)
トッポッキは韓国人のソウルフードの1つですから国民の期待にパリパリで応えた結果なんでしょう。
ちゃんと工事終えてまたオープンするんですよね?
まあオープンしても韓国に行く予定はまったくないですが(^^ゞ
トイレ博物館なんて変なもの韓国は作るんだなぁと思っていましたが日本でオープンしましたからね。
あれは驚きました。 トッポッキ博物館も日本でオープンしたりして(笑)
世界? どこの世界? 羨んでるところってどこなんでしょう?
歴史の反省なんて1000年経ってもしないことは明白! だって韓国は忘れないって言ってたもん。
1000年後ってどんな世界になっているんでしょうね? 反省なくて消えてる国はどっちなんでしょうか?
経験できないのが残念です。
工事中でもオープンしてしまう。
100%完成してなくても、入場料は100%とる。
その結果、非難殺到で高速閉鎖という韓国らしい展開は大好きです。
「再開館の日程はまだ決まっていない」ということだから、どれだけ未完成だったんですかね。
韓国の言う世界はどこにあるのか時々わかりません。
石破議員がどう話したかはわかりません。
でも、「日本はいいこともした」とは言えなかったでしょうね。
韓国に強くモノを言える政治家が日本に必要な理由がわかります。