新型肺炎が騒ぎになり始めたころ、コメディアンのウーマン村本さんがこんなツイートをした。
「中国のコロナウイルスはやばい」はわかるが「中国人はやばい」っていう人はもう既に、違う病気が発症してることに気づいたほうがいい。お大事に。
日本で「中国人お断り」というお店が出て物議をかもしたのがこのころで、病原菌ではなくて人間を拒否する間違った風潮がたしかにあった。
でも、「違う病気が発症してる」ということなら、お隣の韓国でそれが深刻な状態になっている。
中国人を敵視・憎悪する空気が社会にまん延していて、首都ソウルでは、「中国へ消えろ!」と言った韓国人グループと中国人グループとの間で殴ったり首を絞めたりの乱闘騒ぎが起きた。
くわしいことは朝鮮日報の記事(2020/01/29)を。
「中国に消えろ」…韓国人と中国人がソウルのど真ん中
この暴行事件のすぐあと中央日報が、いま韓国人を人種主義や排他主義という「心のウイルス」が襲っていると警告する。(2020.01.31)
私たちは思いがけなくふと、すでにお馴染みの心のウイルスに感染している自分自身を発見する。(中略)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願掲示板には「中国人入国禁止要請」という請願が1月23日に投稿されてから、60万人に迫る人々が署名に参加した。
【中央時評】心のウイルス=韓国
それでも、韓国では中国人拒否の動きが止まらない。
中国人の立入禁止を明示した紙をはり出すホテルやレストラン、病院までが登場して、中国人だと乗車拒否するタクシー運転手もでてきた。
韓国での嫌中感情は、一部では反日から反中国にかわりつつある。
朝鮮日報の記事(01/29)
インターネットでは反日のスローガンだった「NOジャパン」が「NOチャイナ」にシフトする動きも出ている。(中略)「中国不買運動を推進すべき」「中国人の韓国入国を拒否すべき」「中国人留学生の流入を阻止すべき」など具体的な対策を促す声も高まっている。
病院もホテルもタクシーも「中国人お断り」…「武漢肺炎」発「NOチャイナ」拡散憂慮
中国製品をいくつボイコットしたら、新型肺炎の患者が何人回復するのか?どれぐらい拡大を防げるのか?
ゴールが分からないのに、感情で走り出してはいけない。
ウーマン村本さんの言う「違う病気」、韓国紙が指摘する「心のウイルス」は国境を越えて広がっている。
韓国での暴行事件や「中国人拒否」の動きは、中国人がSNSで画像とメッセージを投稿してすぐに本土に伝わるから、いまは中国人の嫌韓感情も拡大しつつある。
新型肺炎パニックが収まったあとには、別のたたかいが始まる予感しかない。
人種主義という「心の病気」は本当におそろしい。
ただ、中国は中国で武漢の人たちを拒否・排除する動きがある。
くわしいことは「武漢人狩り」で検索すればわかる。
こちらの記事もいかがですか?
韓国でのACL旭日旗問題。川崎への処分の前に日本は正しい説明を。
反日に苦しむ韓国①いつから、なぜ自衛隊の旭日旗が問題なのか?
韓国は反日より反中が強いはずなのに、日本に文句ばかり言うのは、中国の属国(事大主義)が未だに尾を引いてるのでしょう。
また、中国人の嫌韓は日本人と比較にならないかもしれません。
どういう思考をすれば「中国不買運動」にたどりつくのかが分かりませんね。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、なのかな?
ちなみに、一行目「ウーマン宮本」になっていますよ。
ムン政権は中国に大してまったく弱腰で、それが韓国の反中感情を高めた原因になっています。
日本には強いので、まだガス抜きがうまくいっているのかもしれません。
韓国メディアの報道では日本製品の不買運動は“かなり効いた”ことになっていますから、中国に打撃を与えたいんですかね。
ストレスの発散以外の意味はないですよ。
ご指摘ありがとうございました。
たまにやっちゃいます。
ウーマン村本さんのツイートには全く賛同できません。
人々が行き過ぎた言動をとっているのは、今回の新型肺炎に不安があるからです。ならば、不安を解消することが先決のはずです。ウーマン村本さんはあのようなツイートをされたのですから、新型肺炎に対する不安は小さいのでしょう。ならば、その根拠をツイートすればよいのです。人々の不安を解消するよりも、非難することを優先した彼こそ「違う病気」を発症していると思います。
あのツイート重なるか分からないけど、人種差別行為はマズいです。
政府のする入国禁止は法に基づいたことですが、店がする「〇〇人は立ち入り禁止」というのは法律違反でしょう。
いま韓国紙の報道を見ると、いまの韓国ではこの動きが広がっています。
それをふくめて政府がしっかり対応しないといけないのは間違いありませんが。
「人種差別行為はマズイ」などと余裕をかましているのがいつまで可能ですかね? 今週から中国でも、延長された春節休暇が終わって、通常勤務に戻るらしいですけど。どれだけ中国との間で人の行き来が復活するのか。
私がその店の経営者だったとしても、密集した店内での一般客の健康を守るためには、「中国人、もしくは最近になって中国に滞在していた人は入店お断り」と貼り紙せざるを得ませんね。たとえ相手が日本人であっても同じです。
行為には責任が伴います。
「○○人お断り」という紙をはり出す以上、「人種差別主義者」という非難を受けても仕方がありません。
それと社会的制裁も。