今回は、在日トルコ人から見たトルコ人と日本人の違いを中心に書いていこうと思う。
そのトルコ人はいま静岡の大学で学んでいる20代の女性で、日本には約2年間住んでいて日本語を学んでいるから日本人の友人も多い。
だから日本の社会や人についてもかなり知っている。
そんな人から見ると、トルコ人と日本人にはどんな短所や長所があるのか。
トルコとはどんな子なのか。
これからそれを見ていこう。
でも、まずはトルコについて簡単に確認しましょう。
面積:780,576平方キロメートル(日本の約2倍)
人口:82,00万人(2018年)
首都:アンカラ(イスタンブールと思った人は手を挙げて)
民族:トルコ人
(南東部を中心にクルド人,その他アルメニア人,ギリシャ人,ユダヤ人等)
言語:トルコ語(公用語)
宗教:イスラム教(スンニ派,アレヴィー派)が大部分を占める。
その他ギリシャ正教徒,アルメニア正教徒,ユダヤ教徒等。
トルコではムスリム(イスラーム教徒)が多いから、イスラーム教の影響がとても強い。
それで以前、今回話を聞いたトルコ人に、豚カツ、ピラフ、スパゲティが一つのお皿にのっている長崎のご当地グルメ・トルコライスを紹介したら、「イスラーム教徒は豚肉を食べられない。なんでその料理に、トルコという言葉があるんですか?」と質問されて戸惑った。
ちなみに世界三大料理といえば、フランス料理と中華料理とトルコ料理のこと。
親日国として有名なトルコ。
その「原点」は1889年のエルトゥールル号沈没事件にあるとよく言われる。
明治の日本人がこの乗組員を救助したイイ話についてはこの記事をどうぞ。
トルコ大使が日本の小学生に感動した理由。エルトゥールル号事件。
ここ最近、知り合いの外国人と会うと「こんにちは。久しぶり」のあとに、新型コロナの感染状況がよく話題になる。
トルコ人と会ったときもその話になって、母親がいまトルコで後悔しているという話を聞いた。
「どういうことだ?」と思ったら、本当はことしの4月に母が日本に来る予定だったけど、2月下旬から日本で新型コロナの感染が広がっていったのを見て、両親や家族が「日本はヤバイ」と思って旅行をキャンセルした。
でもいまでは日本と比較にならないほど、トルコで感染拡大が進んでいる。
*4月28日の状況をみると、トルコでの感染者数は112,261人で死亡者は2,900人。日本では13,614人と385人。
人口が少ないことを考えると、トルコの状況はかなり悪い。
それでこのまえ母親と話をしたら、「日本に行っておけばよかった!」と言っているのを聞いてあきれたとか。
新型コロナは例外だから別として、彼女が言うにはこれがトルコ人で、彼らは後先を考えないで行動するから、あとで後悔することが日常茶飯事。
それに対して日本人は慎重で計画的、先のことをよく考えて実行するから失敗が少ない。
トルコ人には「やって後悔」、日本人には「やらずに後悔」が多いらしい。
ただ長所と短所は時と場合で入れ替わるから、日本人は失敗を考え過ぎてチャンスを失うことがある一方で、トルコ人はすぐに決断して飛びつくフットワークの良さがある。
そのトルコ人から見ると、普通のトルコ人は大ざっぱで超テキトー、さらに楽観的で、それをひっくり返すと日本人の出来上がり。
この見方は知人のトルコ人とも一致していると言う。
そのトルコ人は日本人と一緒にレストランかバーをやっていて、考え方や価値観の違いからよく衝突する。
お金がかかっているからお互い、簡単に妥協することができない。
でも、互いの良さも分かっているから、それを活かしあっていることで店は成功しているらしい。
彼女の話を聞いていて、日本人とトルコ人は鏡のように違うけど、それを理解して上手に付き合ってタッグを組めば、世界でもけっこう戦える気がしてきた。
はい! 手を上げましたヽ(´Д`;) えー? アンカラってどこ~?
オーストラリアでいうシドニーと同じですね。 学校で習ってるのにだんだんと薄れていって有名なところが首都だと思っちゃう(^▽^;)
でもよく言いますよね~やらずに後悔よりやって後悔の方がいいって。 結局は後悔するときはするってことですよね(~_~;)
正反対だからぶつかることも多いかもですが色々対処もできるのでしょう。
お店がますます繁盛しますように。 日本もトルコと仲良くやっていけますように。
あと、日本とトルコに共通点を求めるとするならば、「地震災害」ですね。トルコは、(日本にも負けじ劣らず)世界でも有数の巨大地震の発生地帯にあって、何度も大きな被害を経験しています。日本とトルコは、防災の分野でもっと互いに協力し合うことがたくさんあると思いますよ。
昔、私の同僚が防災関係の国際会議に出席するためイスタンブールへ出張したことがあったのですが、丁度そのとき大地震がトルコで起きて「(悔しいけれど遠い異国の地でたまたま)死ぬかと思った、やっぱり俺は運が悪い」と感想を漏らしていました。だけどそれ、日本にいたってリスクはほぼ同じだろうが。
イスタンブールが有名過ぎますからね。
トルコは親日国で本当にいい関係を築いています。理解を深めてこれを維持したいところです。
地震も多いようですね。
静岡で夜に地震があったとき、ドイツ人はすぐに起きたけど、そのトルコ人や私は気づかず寝てました。