正義の基準は価値観によって違うから、正義が人の数だけあってもかまわない。
でも、社会における正義は最終的には最高裁判所にまかせられているから、そこが一方にかたよった判決を出してはいけない。
国民が裁判所の判断を信用できなくなったら、その国の法秩序はゆがんで国家としての信用もなくなる。
朝鮮日報によるといまの韓国がまさにそんな状態で、ムン政権の考え方に賛成する人はに甘く、反対する人には厳しい恣意的な判決を出すため、法曹界から不安や批判が噴出している。(2020/09/05)
法曹界では「法の最後の砦(とりで)とされる大法院がかえって法を揺るがしている」と批判が殺到している。最高司法機関である大法院が結論ありきの法解釈で事件の本質を覆い隠す判決を相次いで出している
金命洙大法院長の法解釈「味方は合法、味方以外は違法」
*大法院は日本でいう最高裁判所のこと。
例えば大法院は最近の控訴審で、違法政治資金疑惑によって当選無効の判決を受けた与党議員のウン・スミ氏の控訴審を破棄してしまった。
他にも大法院が政権与党の味方をするような不可解な判決が相次いでいる。
この流れをみたある元大法官(最高裁の元裁判官)は、「大法院は時流に迎合的な判決で法の境界を自ら壊している」と危惧する。
またあるベテラン弁護士はいまの大法院について、「自分と同じ側の不利益は違法であり、自分と違う側の不利益は適法」という政治判決を続けていると批判した。
ムン大統領は身内の人間を裁判所・検察・警察・国税庁の要職に就かせることに成功し、いまは何でもできる「絶対皇帝」と化している。
朝鮮日報の記事(2020/8/25)
「文在寅チルドレン」が司正機関の中核部をすべて掌握 検察・警察・国税庁・裁判所など掌握
「安倍一強」なんて微笑ましいレベル。
この異例の事態に野党は、「これでは権力型不正に対してきちんとした監視ができない」と反対するけど、もう何もできやしない。
政権与党側の人間には「合法」、反対派には「違法」を言い渡して批判を浴びているのが、最高裁長官の金命洙氏。
この人物は大法院判事の経験がないかったもかかわらず、2017年に文大統領によって最高裁長官に大抜擢された人物だ。
もうこの時点で、2018年の元徴用工裁判で、最高裁が日本企業に賠償を命じる判決を下すことは見えていた。
日本経済新聞の記事(2017/9/21)
文政権に近い進歩的な政治信条から「司法の中立性」を疑問視する否定評価が併記された。
韓国最高裁長官に人権派の金命洙氏 徴用工裁判へ影響も
「自分と同じ側の不利益は違法であり、自分と違う側の不利益は適法」という法解釈を行ういまの状態から見ても、このとき最高裁が文大統領の意に反する判決を出すことは考えられない。
韓国最高裁が日本との約束(日韓請求権協定)をひっくり返して国際法違反の状態を生み、そのあと文大統領が「司法の判断を尊重する」と言って放置してきたのだから、日韓関係は戦後最悪となるしかない。
身内が下した判決には手を触れず、日本に問題解決の責任を押し付ける文大統領の姿勢はいまも不動だった。
読売新聞の記事(2020/08/15)
元徴用工で「司法の判断を尊重」…文大統領が演説、日本側に譲歩迫る
自分たちが作った問題を、日本に譲歩させて解決しようとする。
「時流に迎合的な判決で法の境界を自ら壊している」という韓国保守派の見方は日本も同じで、文在寅チルドレンによる「味方は合法、味方以外は違法」という判決を尊重できるわけがない。
日本の譲歩はあり得ない。
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>自分たちが作った問題を、日本に譲歩させて解決しようとする。(改行)「時流に迎合的な判決で法の境界を自ら壊している」という韓国保守派の見方は日本も同じで、文在寅チルドレンによる「味方は合法、味方以外は違法」という判決を尊重できるわけがない。(改行)日本の譲歩はあり得ない。
安倍政権と朴槿恵政権による2015年の慰安婦合意は、日韓請求権協定を補うものとして大成功であったと私も当時は考えましたが、今となってはその考えは甘かったですね。その程度の「合法的決着」は、韓国側にとっては痛くも痒くもない、その程度のものだったのです。
今後は、「日本側の譲歩はあり得ない」と言い続けるより他にないでしょう。厳しく事実を指摘するより他に方法はありません。
そのとおりだと思います。
でも時間がたつと譲歩を求める声が日本国内から上がってきます。
これは要注意ですね。