作れば証拠になる!韓国の歴史認識では、日本文化の先生・王仁

 

去年、日本の新聞記者のこんな言葉が話題になった。

「エビデンス(証拠)? ねーよそんなもん」

まじめで固い新聞記者がこんな暴言を吐くなんて、とてもすがすがしいと思う。
韓国の場合はこれから一歩進んで、エビデンスがなかったら作ってしまう。
慰安婦問題ではそれが少女像で、これにコロッとだまされたアメリカ人のことは前回の記事で書いた。

レーダー問題は情報戦へ:“声の大きさ”の韓国 vs “事実”の日本

「証拠がなければ作ればいい」という発想は、今回のレーダー照射問題でもいかんなく発揮されている。
自衛隊機が危険な低空飛行をしていたことをアピールするため、韓国側は加工サムネイルを作成した。
何も事情を知らない人が見たら、それを事実と信じてしまうかもしれぬ。

こんな「韓国的発想」で思い出したことがある。

 

「王仁(わに)」という人物を知ってますか?

高校生が使う日本史用語集には、「応神朝に渡来したとされる百済の博士」と書いてある。
この人物は古代日本にやって来て、「論語」や「千字文」などの書物を伝えたといわれる。

ただ、「~とされる」と書いてあるように、この人は実在したかどうか分からない。
そんな伝説的な人物で、さらにいえば、王仁は中国人だったという説もある。
とにかく謎めいている。

でも、「日本に文化を教えてあげた」というのは、韓国人的には優越感をくすぐられる。
韓国の歴史認識としては理想的な人物だ。

韓国では民族史観によって「王仁は日本に進んだ文化を伝えた」と教えられている。洪潤基は王仁が万葉仮名を作り、その子孫が平仮名を作ったと韓国起源説を主張している。

王仁・韓国の民族史観

 

手元にある韓国の小学校歴史教科書には、「今も日本人は、王仁を日本文化の先生として崇めている」と書いてある。

そんな日本人いるか?
王仁以上に実在が疑われるのだけど。

また、韓国の日本大使館で働いていた日本人もこんなことを言っている。

韓国は、もともと日本に対して「後進国」という認識を持っていたのはないかと見られるきらいがあります。
韓国人に言わせると「朝鮮半島から日本に文化が伝えられた」わけです

「つきあいきれない韓国人 (渡辺晶)」

王仁はこんな歴史認識にピッタリ。

 

15年ぐらい前、韓国旅行でお世話になった日本語ガイドが「王仁」の話を始めた。
「王仁は日本に進んだ文化を教えた。日本文化の先生だった」といったことを話していたから、楽しそうな気分を壊して申しわけないけど、「その人物はいたかどうか分かっていません」とツッコミを入れさせてもらった。
そしたら怒られた。
「いえ、いました!韓国には、王仁がいたことを証明する建物があります」と言う。

そのガイドが言っていたのは、「王仁博士遺跡地」のことだと思う。
いまそのサイト「왕인박사소개」を見たら、こんな説明があった。
*これは機械翻訳したもの。

日本の歌謡を創始し、技術工芸を伝授して日本人が得意とするアスカ(飛鳥)文化の元祖となって、日本社会の政治経済と文化芸術を花開いたのでした。

うわっ、「日本文化の元祖」にグレードアップしてるよ。

 

くり返しになるけど、王仁については日本書記などでその名が出てくるだけで、実在したことを示す証拠は何もない。
証拠はないけど、こういう建物をつくることで、「いえ、いました!」の証拠になってしまう。
ボクが会った韓国人ガイドはこれを根拠に、王仁を実在の人物と信じていた。

 

こういうことは韓国人一般であると思う。
根拠と思っているものが、本当に正しいかどうかファクトチェックをしない。
韓国人として優越感を感じられるものや反日感情を刺激されるものなら、簡単に事実と信じ込んでしまう。
感情が動かされると、それが事実に見えるし事実にしてしまう。
カエサルの言う「人間は自分の信じたいものを喜んで信じる」という状態。

「エビデンス? ねーよそんなもん」から「なかったら作ってしまおう」という発想で、それを創造すると、事実の根拠になってしまう。
慰安婦問題でもレーダー照射問題でも、韓国人にはこういう傾向があると思う。

そしてそれを否定されたら、根拠をしめさず、怒り出して相手を黙らせる、みたいな。

 

 

こちらの記事もいかがですか?

日本 「目次」

韓国 「目次」

韓国人の日本の文化への見方とは①小学校の歴史教科書から

「わっしょい」の語源は韓国語(ワッソ)?やっかいな「韓国起源」

韓国人には悪いけど、古代の日本人は「新羅より上」と考えてたんだよ

韓国人「日本文化の起源は韓国!」←中国人の反応が面白い

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。