1か月ほど前に始まったレーダー照射問題。
韓国軍の駆逐艦が自衛隊機に射撃用レーダーを照射したこの問題は、いまだに解決していない。
この間に防衛省が公開した映像は衝撃的で無慈悲だった。
これによって「当日は悪天候だった」という韓国の説明は間違いであることが判明。
「自衛隊機が駆逐艦の真上を通過した」という説明もウソだった。
防衛省の映像は韓国側のいろいろな虚偽を暴いてしまう。
でも、韓国は事実や真実には負けない。
下の記事で、日本政府の関係者は「韓国は論点をすり替え、誇大発信する情報戦を仕掛けている」と話している。
そんな韓国に対して日本は、レーダー照射の実態を10カ国の言語で世界に発信することを決めた。
産経新聞の記事(2019.1.21)に日本政府ねらいが書いてある。
多くの言語で発信する理由について「どんなにでたらめな理屈でも国際社会では声が大きい方が勝つ。事実を基に日本の哨戒活動の正当性や韓国の虚偽を訴えていく必要がある」と語る。
防衛省、レーダー照射の実態を10カ国語で発信へ
でも世の中は残酷だ。
いつも正義が勝つとは限らない。
勝った側が正義になってしまうから、情報戦ではアピール力が重要だ。
客観的な根拠を提示するより、声を張り上げたほうが効果的な場合もある。
それは慰安婦問題でも明らかだ。
いまでも国際社会では、「日本軍による強制連行があった」「朝鮮人の女性は性奴隷にされた」といった根拠のない話を事実と信じている人がたくさんいる。
知り合いアメリカ人女性もそんなフェイクニュースを信じていて、あるときこんなメールを送ってきた。
「Koreans wouldn’t have forced their own women to be sex slaves if they didnt have to.」
慰安婦を「sex slave」と呼ぶ理由を聞いたら、「韓国人は国内でも国連でも、何度もそう訴えている。それに、韓国にはたくさんの少女像がある。あなたにはあれが見えないの?なんで否定するの?」と言う。
客観的な根拠がなくても、歴史的な事実にしてしまうことは可能だ。
そういう例を他にも見てきたから、「どんなにでたらめな理屈でも国際社会では声が大きい方が勝つ」という指摘は本当に正しいと分かる。
証拠がなければ、そう信じさせるものを後から作ればいい。
さて、話を「防衛省、レーダー照射の実態を10カ国語で発信へ」に戻す。
韓国側が事実を認めず、国際社会に「ウソ」を発信していることから、日本の主張が正しいことを世界に伝えるために、今回日本政府はこんな決定をした。
同時に、韓国側に反論する声明文も発表するという。
今回のレーダー照射問題は日韓だけの問題ではなく、国際情報戦に入っている。
日本は事実をもとに、日本の正当性や韓国の虚偽を訴えるつもりだ。
でも、それが世界の人たちに届かなかったら意味はない。
「韓国の説明はコロコロ変わっているし、数々のウソもバレている」と日本人は知っているから、日本国内では勝負はついている。
でも、国際社会ではどうか?
どんなにでたらめな理屈でも、声の大きさで事実や正義が決まってしまうことがある。
日本のネットの反応を見ていると、「日本には根拠がある」ということに油断している人が多いと感じる。
まわりに外国人の知り合いがいたら聞いてほしい。
日本にいる外国人ですら、この問題にはビックリするほど興味がない。
日本と韓国のどっちが正しいかなんて、関係ないしどーでもいい。
声の大きさと自信は重要で、この点では日本は韓国には負ける。
この点が気がかりだ。
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