前にこんな記事を書いた。
この記事を書いたのは、10年ぐらい前の韓国旅行でとても驚いたことがあったから。
大勢の人が行きかう街中(南大門市場)で、「偽物ブランド品」を売っているのを見て目を疑ってしまった。
白昼堂々と、商品が並べられている。
あまりの開放感から一瞬、これが違法な物だとは思えなくなった。
「偽物ですが、なにか?」
偽エルメスの靴下が、そう問いかけているような錯覚さえ覚えた。
「なんで韓国ではこんなに偽物ブランド品が出回っているんですか?」
このとき一緒にいた韓国人ガイドに聞いてみた。
彼は「日本人が悪いんです」と日本人責任論をぶったあとに、韓国人の国民性も大きな理由だと話す。
その韓国人の性格(気質)が、「パリパリ(急げ急げ)」と「ケンチャナヨ(気にしない)」というもの。
●パリパリ文化
パリパリは「急げ、急げ」「速く、速く」の意。巧遅より拙速を好む韓国文化を指す。しばしばインフラ整備などでパリパリによる不備が露呈している。2010年に開催されたF1韓国GPでは、やっつけの設営で路面状況が最悪の上、コースの芝生はすぐ禿げ、それを緑のペンキで補修する対応が嘲笑された。
●ケンチャナヨ主義
パリパリ文化と似たもうひとつの言葉。本来の意味は「問題ない」「関係ない」。細かいことに拘らない韓国人の適当な精神を指す。
(小倉紀蔵・京都大学大学院教授)
偽物ブランド品が広く出回る背景には、この韓国人らしい性格があるという。
・「なるべく早く、お金をもうけたい。できれば今すぐ!」というパリパリ気質。
だから韓国人は、自分の会社が「ブランド化」するまで待っていられない。
「良い製品を開発して、宣伝して、また改良して・・」の繰り返しによって信頼を得て、ブランドになるまでには長い時間がかかる。
パリパリの性格だとそんなに待っていたくない。
すでに確立しているブランドを利用した方が、手っ取り早い。
・「偽のブランド商品は違法。それは誰でも知っている。でも、人を殺すわけじゃないし、偽物をつくることぐらいは大きな問題ではない」というケンチャナヨ精神。
韓国人は、「バレなかったら、大丈夫」という気持ちの大きさでは、世界でも最高クラスだという。
「中国人は?」と思う人もいるかもしれない。
中国の場合は、警察や当局にバレても、お金(ワイロ)でたいていのことは何とかなる。
韓国人ガイドの見方では、偽物ブランド品がつくられて市場に出回るのは、「パリパリ」と「ケンチャナヨ」の2つの性格が大きく影響しているらしい。
くわしくはこの記事をご覧ください。
今回の記事では、この韓国人気質の「パリパリ」について書いていきたい。
韓国人について理解を深めましょう。
どんな人でも長所と短所をもっている。
でも、長所は見方を変えたら短所になる。
特に反対側から見たら、それは欠点になってしまう。
「手」を見るようなものだ。
手を見るにしても、立ち位置によって、手の平が見えたり手の甲が見えたりする。
見え方は違うけど、同じ手であることには変わりはない。
日本人を例にとろう。
「日本人は礼儀正しい」ということで、世界的に高い評価を受けている。
だから世界のベストツーリストに選ばれたこともある。
「世界ベストツーリスト」の日本人が、外国でしてはいけないこと。
でも、礼儀正しさが短所にもなる。
外国人に言わせると、日本人はいつも一定の距離をたもっていて、なかなか仲良くなれないらしい。
それを「冷たい」「寂しい」と感じる人も多い。
この点で大阪人は違う。
「大阪人が好きだ」という外国人は多い。
礼儀正しさには欠けるけど、笑顔が多くて気さくに話しかけてきてくれるから、親しみやすいという。
まさにこの大阪人気質が理由で、「大阪の人は好きじゃない」という日本人もいるのだが。
親しみやすさを「馴れ馴れしい」と感じる人もいる。
マナーや礼儀の正しさを重んじる京都人は、そう感じている人は多いと思う。
京都人は、大阪人とまとめて「関西人」と一括(くく)りにされるのを嫌がる。
大学時代の知り合いだった東京人も、大阪人が好きじゃなかった。
「東京の人が大阪に行くときは、大阪大使館でビザを申請しないといけないから、面倒くさい」とよく言っていた。
さて、韓国人らしい性格の「パリパリ」というものについて。
これがよく分かるのは、韓国人よりも韓国人と接する外国人だろう。
韓国に住んでいる日本人が書いたこんなブログを見つけた。
韓国人は「パリパリ(速く速く)」で、何でも急ぐ。
車の運転でもすぐに車線変更をするし、カーブを曲がるときも猛スピード。
クラクションもバンバン鳴らす。
ボクも韓国人の友人から、このパリパリという言葉を聞いたことがある。
韓国旅行で彼にソウルを案内してもらっていたときに、彼がスマホで調べものを始めた。
すると、すぐこんなことを言い出す。
「遅いですねえ。ダメだなあ、この会社は~。イライラしますねえ」
ネットがすぐにつながらないことで、すぐに腹を立てる。
内心で「え?」と驚く。
検索したばっかじゃん。
でも、彼は待てないという。
「ダメなんです。韓国人はパリパリですから。インターネットの接続が遅いことには、耐えられないんですよ。でも、それは会社がいけないんです。そんな会社は、韓国では許されないですよ」
それほどのことか?
「せっかちだなあ」と思ったけど、「これがパリパリ気質というものか」と納得した。
彼のこんな言葉を聞いていたから、次のようなニュースを知っても特に驚くことはなかった。
2016年8月23日の「聯合ニュース」によると、韓国はインターネットの通信速度が世界最速(ソウル、東京、パリ、ロンドン、ダブリン、マドリード、ニューヨークの主要7都市)だと判明したらしい。
ルートメトリックスの幹部は「ソウルはインターネット速度が世界1位レベル。ソウルのネットワーク性能はアジアだけでなく全世界の主要都市に新たなスタンダードを提示している」と評価した。
3位の東京より2倍近く速いとか。
これはまさに韓国人のパリパリ気質のたまものだ。
さらに2016年11月22日の朝鮮日報によると、韓国では、超高速インターネットの加入率も世界第1位だ。
韓国の超高速インターネット普及率が世界でも最も高いことが分かった。
「韓国の超高速インターネット加入率 世界1位」
通信速度が遅い会社なんて、きっと韓国で生き残ることはできない。
この点での競争は、きっと韓国が世界で一番激しい。
それがパリパリの国の企業の宿命だから。
おまけ
すぐに結果を求めるのは、中国人も同じ。
こんな記事を見つけた。
日本の和菓子づくり、マスターするにはなんと10-20年もかかる! =中国メディア
中国メディア・舜網は15日、熟練した和菓子職人になるためには10-20年の修行時間が必要になるとする記事を掲載した。
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>このとき一緒にいた韓国人ガイドに聞いてみた。
>彼は「日本人が悪いんです」と日本人責任論をぶったあとに、韓国人の国民性も大きな理由だと話す。
その「日本人責任論」とやらを聞いてみたいものですね。
偽物ブランド品を買う日本人がいるから、それを売る韓国人がいる。
購入する人間が先にいるという意味の責任論です。
まあ自分勝手な理屈ですよ。
意図的に偽物を買う日本人も問題はありますが。