何でも韓日戦! 韓国が挑む日本との「対米外交戦」の結果は?

 

日本では「運命の日韓戦」、「永遠のライバル」なんて言葉で韓国との戦いをあおるけど、それはほとんどスポーツだけの話。

でもあちらは違う。
「日本が相手なら、じゃんけんさえ負けられない」という熱いライバル心を持っている韓国では、日本人からすると「なんでこんなものまで?」ということも運命の韓日戦になってしまう。

3年前にトランプ米大統領が日本のあとに韓国を訪問したときには、「おもてなし韓日戦」が行われた。ただし一方的。

日本は和牛でトランプ大統領をもてなしたという情報をつかんだ韓国側は(ボクは韓国メディアの報道で知った)、それを上回るおもてなしをする必要に迫られた。

中央日報/韓国経済新聞のコラム(2017.11.06)

良い味は舌だけでなく脳にも長く記憶されるという。ともかくトランプ大統領が韓国に到着したら私たちは何で彼の心を溶かすのだろうか。

和牛ステーキ…日本の「おもてなし外交」の現場

 

このおもてなし外交戦の結果は、ある意味では日本の完敗。
ムン政権はトランプ大統領を招いた晩さん会で、元慰安婦をゲストとして招いて大統領に紹介し、さらにメニューに「独島エビ」を出す。
想像を超えたまさかの展開に日本のネット・政治家・メディアが驚き、これを「あきれた反日晩さん会」と報道するニュース番組もあった。
基準はよく分からないけど、これを上回る晩さん会を日本にできるとは思えない。

 

あれから時は流れたけど、あちらの対抗心は変わらず熱い。
「おもてなし対決」の次の韓日戦は「もしもし対決」だ。

バイデン氏が次の米大統領に選ばれると、韓国ではこんな争いが生まれる。

朝鮮日報の記事(2020/11/10)

「もしもし、バイデン」 誰が先に電話する? 韓国と日本の外交戦

日本の報道では見たことないけど、バイデン氏に電話するのは菅首相かムン大統領のどちらが先か、「韓日の外交当局の間で激しい水面下の競争が予想される」という。

韓国はすでに、対アメリカの外交戦で苦杯を味わっている。
2016年にトランプ大統領が勝利したとき、安倍前首相はパク・クネ前大統領より2時間早く電話会談をおこなうことに成功したという。

こんな失態をくり返さないよう韓国外交部(外務省)は、菅首相より先にムン大統領とバイデン氏を電話会談させようと総力戦でのぞむ。

早期の対面会談を実現するために、官民のさまざまなルートを通じて接触を図っているという。「日本より絶対に遅れてはならない」というムードも感じられる。

 

でも結果は残酷だ。
ムン大統領がバイデン氏と電話で会談したのは、菅首相の30分あとだった。
ほんの少しのタッチの差で日本人にとっては「どーでもいいこと」だけど、勝つか負けるかの二択しかない韓国にとってこれは屈辱感な敗北になる。
こうなると韓国では、現実に負けても頭の中では勝ったことにする「精神勝利」を構築することが多い。

バイデン氏をめぐる最初の外交戦において「日本が先手を打ったのではないか」、「日本が勝った」という韓国メディアの報道に対して、韓国大統領府(青瓦台)はこう言い返す。

朝鮮日報の記事(2020/11/13)

青瓦台「われわれは日本よりも先に電話会談の約束を取り付けた」

でも先に約束したってのは、結局は「後回しにされた」ということにならないか?
さらに韓国大統領府は、約10分話した日本に対し、わが国のムン大統領は「『14分にわたり電話会談を行った』と明らかにした」と記事ある。

ふだんは韓国に厳しい日本のネットも、いまはなごんでいる。

・良かったやん
・おめでとう
・先に考えたのは僕!
・FAXの国に勝った勝った
・アメリカの外交当局者は誰かこの話、裏話で誰かリークしてくれねーかな? 絶対面白いと思う
・何と戦ってるんだろ・・・・
・凄いねw

いま日本人はコロナの第三波が不安で仕方ないのに、「GoToキャンペーン」も見直されるかもしれないというのに、「もしもし、バイデン」の韓日外交戦の進捗状況と結果を全国紙が報じる韓国の余裕は素直にうらやましいと思う。

でも電話会談でムン大統領はバイデン氏から、アメリカの中国包囲戦略である「インド太平洋戦略」に韓国も参加するよう圧力をかけられたというから、本当の戦いが始まるのはこれからだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。