外国人とポカリスエット:きんも!でも高評価の理由

 

冬のポカリもいいかも。

 

 

いまでは日本の国民的飲料になったポカリスエット。
この商品が開発されたきっかけは、昭和48年にメキシコへ出張していた社員がひどい下痢になったこと。
「水分補給のために、ジンジャーエールを飲みなさい」と医者から言われたその社員は、体にすぐ吸収される飲み物が商品化できないかと考えたことから、この飲み物が生まれた。

イスラーム教徒のインドネシア人から聞いた話だと、イスラーム教徒の義務であるラマダン(断食)の水分補給でこれをよく飲むという。
くわしいことはこの記事を。

ラマダン終了!インドネシアでポカリスエットが成功した理由

 

たしか中東のドバイで見つけたアラビア語のポカリ

 

外国人の中には、「最初はあり得ないと思った」とドン引きする人がわりといる。
「POCARI SWEAT」のSWEAT(汗)という文字を見て、「なんだこれは!汗を飲むとか、気持ち悪い」といった話を知人のドイツ人やトルコ人がしていた。
汗に対する「汚い・臭い」というイメージは世界共通で、ポカリスエットを飲んでのどの渇きをいやすことを想像すると、吐きそうになると言う外国人もいやがりました。

ウィキペディアを見ると、やっぱり名前で苦戦しているらしい。

英語圏では、スエットが英語では「汗」の意味を持つため、「不潔」「飲む気にならない」「容器入りの汗をイメージしてしまう」という理由から、売り上げはあまり伸びていない。

ポカリスエット

 

でもこれは 、「汗により失われた水分、イオン(電解質)をスムーズに補給する健康飲料」で、汗を口に入れるわけがなく、飲んでみたら意外と「イケる」と思った外国人は多いのだ。

日本旅行でこれが気に入って、さいきんネットでポカリスエットをすすめている外国人がいて、その投稿に寄せられたコメントを見てもネガティブなものはゼロだった。

・I was in Osaka and Fukushima prefecture in August 2018, practicing kendo in some very hot dojos. Pocari Sweat saved my life.

夏のとても暑い道場で剣道を練習していた。そのときポカリスエットが私の命を救ってくれた。

・Oh man, that Pocari Sweat saved my friends from dehydration after they both got food poisoning on our trip to Japan 🤣

友だちが日本を旅行中に食中毒になったとき、ポカリスエットが脱水症状を救った。

・If you have any Asian grocery stores in Australia you might check there. I have found a lot of Japanese products at Asian groceries in the U.S.

オーストラリアにアジア食料品店があったらチェックしてみなよ。アメリカの食料品店には日本の製品がたくさんあるよ。

・I miss Pocari…Pocari its like first kiss (supai ka amai?!?!)

ポカリスエットが恋しい…ポカリスエットはファーストキスみたい(酸っぱいか甘い?!?!)

 

こんな感じで「汗?きんも!」というハンディを乗り越えて、かなりの人命を助けているし味で人気を集めている。
アマゾンを見てもかなりの高評価だから、外国人の心をつかんでいるのはたしか。
レビューを読むと、味と優れた水分補給の「性能」に満足している人が多いようだ。
世界的な国民的飲料になる日も遠くないかも。

 

 

 

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2 件のコメント

  • せめて正式商品名を「POCARI to SWEAT」とでも名付ければよかったかもしれないですね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。