「東北の雄」と呼ばれる岩手県。(いやしらんけど)
日本で「イーハトーブ」といえば岩手を指すから、岩手銀行には「イーハトーヴ支店」があるし、東京と岩手を結ぶバスは「イーハトーブ号」という。
くわしいことは岩銀ホームページを。
なんで岩手をこう呼ぶかのかは、写真の空飛ぶ列車がヒントになっている。
イーハトーブは「銀河鉄道の夜」を書いた宮沢賢治がつくった言葉で、賢治が心の中に思い描いた理想の世界を表す。
中国でいう桃源郷、西洋でいうユートピア、西遊記でいうガンダーラのような理想郷のモデルになったのが岩手といわれる。
ということで、岩手の企業はこの美名を使っていろんなPRをしているのだ。
これがイーハトーブの登場する宮沢賢治の作品。
グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。おとうさんは、グスコーナドリという名高い木こりで
「イーハトーブ」という独特の語感をもった言葉は、宮沢賢治がエスペラント語の影響を受けてつくったという説がある。
そのへんのくわしい情報はここで見てもらおう。
国際共通語ともいわれるエスペラント語はザメンホフ(1859年 – 1917年)がつくった言語で、いま世界には100万人ほどの話者がいるいう。
ちなみに中国語でエスペラント語は「世界語」と表記される。
エスペラント語利用者の分布
「世界中の人が同じ言葉を話したらいいな。自由にコミュニケーションができたらいいな」
そんなドラえもんのようなことを思ったザメンホフがつくったエスペラント語は、母語とは別に学ぶ言語で、違う民族や国の人たちと話す国際補助語という位置付けだから、世界中の言葉をなくしてひとつにしようとするものではない。
*エスペラントとは「希望」という意味。
地球上の人みんなと自由に話ができるのは理想的だけど、言葉にはその民族の歴史や伝統があるから、母語をなくすことは絶対に無理。
「世界中の人間が同じ言葉を~」というのがザメンホフのイーハトーブ(理想)だったのだけど、いま現実的にその役割を果たしているのは英語。
だから、エスペラント語は愛好家が学んでいることが多い。
きょう12月15日はザメンホフの誕生日だから、世界各地でエスペラント語を使う人たちによるイベントが開かれる。
日本で行われる行事は日本エスペラント協会のHPでチェックだ。
そんなエスペラント語には日本語由来の単語がいくつもある。
animeo アニメーオ(アニメ)
bonsajo ボンサーヨ(盆栽)
haŝioj ハシーオイ(箸)
ĉanojo チャノーヨ(茶の湯)
kapao カパーオ(河童)
kimono キモーノ(着物)
karaokeo カラオケーオ
moĉio モチーオ(餅)
tokusacuo トクサツーオ(特撮)
もっと知りたい人はここをクリック。
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