ポケモンGOが外国人に人気の理由・「流行」の語源・意味

 

最近のできごと

西日本新聞の記事(11月17日)

「外国人客のタトゥー、温泉お断り? 増える訪日客、対応揺れる施設」

調査の結果、入れ墨がある外国人の入浴を断っている温泉が55・9%、断っていないは30・6%、シールで隠すなど条件付きでOkが12・9%だった。

タトゥーのある外国人が温泉に入ることを店が拒否することは差別になるのか?

まわりの外国人に聞いてみた。

アメリカ人、カナダ人、イギリス人の答えは「NO」。

「これは差別にはあたらない」と、みんな口をそろえて言う。

肌の色や髪の色といった生まれつきもっているものを理由に入浴を拒否したら、それは差別になる。

だけど、タトゥーは本人が後から入れたものだからこれは差別ではないという。

「外国人だから」なら差別で、「タトゥーがあるから」なら差別ではない。

それに、欧米ではタトゥーはファッションだけど、日本では暴力団のイメージがあるという日本人に考え方も彼らは知っていた。

タトゥーのある客を受け入れたことで、他の日本人の客が来なくなってしまって銭湯の経営がいきづまっても、誰も責任をとってくれない。

シールをつけて入浴できるようにするのがベストだと思う。

 

 

明日12月1日に、2016年の流行語大賞が発表される。

今年のノミネートは、以下の言葉をふくめて30ある。

アスリートファースト
EU離脱
神ってる
センテンススプリング
ポケモンGO
PPAP、などなど。

 

こうした流行語をみると、流行というのは本当にただのブームで、文字どおりすぐに流れて行ってしまうなあ、と感じる。

この中の「ポケモンGO」なんて、今ではすっかりやる人が減ってしまった。

ブームの頂点だった今年の7月ごろは、ポケモンGOのアカウントが10万円や20万円で売られていた。
11月の今では、流行がすっかり過去のものになっていて、ヤフオクではバナナのたたき売りのような激安で取り引きされている。

ポケモンブームが、まさかこんなにも早く終わるとは思わなかった。

おかげで、近所の公園が静けさを取り戻したと喜んでいる人もいるからいいけどね。

 

 

でも意外なことに、ボクのまわりの外国人は今でもポケモンGOをよくやっている。

彼らに、ポケモンGOが日本を越えて、外国人にも受ける理由を聞いてみた。

・ルールが簡単で分かりやすい
・キャラクターがカワイイ
・今までのゲームになかった新しさもある
・友だちと話したり仲良くなったりする良いきっかけになる

だいたい、こんな理由でポケモンGOは外国人にも人気らしい。

外国に行くとよく感じることに、「日本のkawaiiは、世界で通用する」ということがある。

 

台湾人は日本人と同じぐらいか、それ以上に「カワイイ好き」が多い。

台湾の空港でEVA航空の「ハローキティジェット」を見て驚いた。

 

 

あとポケモンGOには宗、教的な問題が少ないこと大きい。

サウジアラビアやカタールといったイスラーム教の教えが厳しく守られている国ではポケモンGOは禁止されている。

けれど、アメリカやヨーロッパはもちろんインドネシアやマレーシアといったイスラーム教徒が多くいる国でも問題なくできる。

でも、ポケモンGOによって起こる問題は日本も外国も同じらしい。

日本では、バスの運転手がバスを運転中にポケモンGOをしていたり、車を運転中にポケモンGOをしていて人をはねてしまったりする事故があった。

 

外国でもそうした事故はあるらしい。
フランスでは、ポケモンGOを禁止されているカトリックの教会でロシア人がポケモンGOをしていて警察に捕まったという。

日本でも、広島の平和公園ではポケモンGOを禁止するようなことを言ってい。

ポケモンGOに対する考え方でも、日本と外国に大きな違いはない。

 

 

ちなみに「流行」という言葉は、今の日本で使われているように、一時的なブームのことをさす言葉ではなかった。

「隅々にまで流れて行く」ということで、その地域全体に広く行き渡ることを意味した。

本来の漢語では、物事が川の流れのように分かれて世間に広まること意味し、徳が広がることや、疫病が広がることをいい、いわゆる「はやり廃り」のニュアンスはなかった。

(流行の由来・語源)

 

大きな川がいくつもの支流に枝分かれして、いろいろなところにまで水が達するようなイメージなんだろう。

今のように「すぐに消える」という意味は、江戸時代になってから新しく加わったらしい。

 

 

さて、どれが今年の大賞になるんだろう?

ということにも関心はあるけど、もっと興味があるのは「大賞に輝いた流行語は、その後どうなったか?」ということ。

 

流行語から、今年がどんな年だったかを振り返ることは楽しい。

けど、一年前の流行語が今現在どうなっているかを知ることも興味深い。

去年からの一年間で、日本の社会がどう変わったかを知ることは意味があると思う。

 

去年、流行語大賞(年間大賞)に選ばれた言葉はなにか?

もう忘れている人も多いと思う。

答えは、「トリプルスリー」と「爆買い」の2つ。

 

さすがは流行語。

この2つの言葉は、今ではすっかり消え去っている。
本当に流れ去ってしまった。

次回、流行語の「その後」について書いていきます。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。