台湾をみる日本人の視線。親しみ・信頼を感じる割合は?

 

台湾で今月4日、「台北国際コミック・アニメフェスティバル」が開催されると、多くの日本の有名漫画家がイラスト色紙を贈った。
これには、10年前の東日本大震災のとき、台湾の人たちが日本を全力で支援してくれたことに感謝の気持ちを伝える意味があるらしい。

それで蔡英文(ツァイインウェン)総統が、サウザーの名言を日本語でツイートして話題になった。

 

 

このあと東北を中心に強い地震が起きたときには、すぐにこんなツイートをしてくれた。

 

 

「日本の皆さんにとって支援が必要であれば、いつでも台湾はかけつけます」なんて言われたら、日本で大反響を呼ぶしかない。
15日の午前9時半には「いいね」が約9万2千件、「リツイート」が約2万4千件になるのも納得だ。

ネット掲示板でも感謝の気持ちが広がっている。

・日本と台湾の閣僚を全員交換してください、それが最大の支援になりますので!!
・台湾だけはオレが守る。
・仮に口だけのリップサービスだとしても、心が温まるし、信頼感が強まるよね。これが一番の外交手法だと、なぜおもわないのだろうか?
・コロナ防衛の秘訣教授して
・日本政府はちゃんと台湾向けに
旧正月のお祝いメッセージは発信
しているんだろうか?
・相思相愛なのに報われない恋みたい

気持ちとしてはすぐに行きたいわんなんだが、コロナがそれをジャマしているから、「日台友好」を願っていまブームになりつつある台湾カステラでも食べることにしよう。

 

日本はかつて韓国と台湾を統治していたから、どうしても現在の両者を比較してしまう。
韓国とは慰安婦、徴用工問題でもめにもめて、現在では「戦後最悪」といわれるほど関係が悪化する一方、台湾とは歴史問題をめぐる政治対立がない。
『鬼滅の刃』でも韓国では旭日旗を思わせる耳飾りが問題となって、別のデザインに変更されたけど、台湾ではそんな議論は一切なかった。

同じ過去をあっても教育(伝え方)が違うから、日本に対する認識もまったくの別ものになっている。

親日的な理由を知人の台湾人にきいたところ、こんな台湾版ウィキペディアの説明を見せてくれた。
アヘン、纏足、辮髪という「3悪」を日本は台湾社会から消して、暮らしやすい都市造りを進めたという。

總督府致力廢除「三惡」,即鴉片、纏足與辮髮。同時加強衛生體制,改造下水道并進行捕鼠工作。改農曆為公曆,在街頭放置時鐘,培養臺灣人的守時觀念。推行市區改正計劃,對後來臺灣城市的營建影響深遠。

日治時代

 

台湾はとてもフェアで、日本が統治時代にした悪いこと・良いことを客観的に評価していて、認めるところはちゃんと認めている。

韓国ではありえないことだが、台湾には旧日本軍の軍人(杉浦茂峰)を神として祀る廟「飛虎将軍廟」があって、そこでは『君が代』と『海行かば』が毎日流されているのだ。
ここに行ったら、日本人も台湾の人たちと同じように手を合わせるはず。

 

 

大使館に相当する台北駐日経済文化代表処がこのまえ発表した意識調査でも、台湾に対する日本人の親しみや信頼がすごく高いことがわかった。

日本人の台湾に対する意識調査結果 2020年

台湾に「親しみを感じる」と答えた人は40.4%、「どちらかというと親しみを感じる」が37.2%で合計すると約78%。
台湾に親しみを感じる理由をたずねると、「台湾人が親切、友好的」が77.8%で最多だった。
最も親しみを感じるアジアの国・地域でも台湾がトップ(49.2%)で、2位の韓国(17.1%)、シンガポール(13.1%)を大きく引き離している。

台湾を「非常に信頼できる」という人は17.0%で「信頼できる」は50.6%で、約7割の人が台湾を信頼できるパートナーと考えているようだ。
信頼できる理由は「日本に友好的だから」が一番多く(61.5%)、次は「自由・民主主義などの価値観を有している」(60.7%)となっている。

 

「日本の皆さんにとって支援が必要であれば、いつでも台湾はかけつけます」という総統のメッセージや過去を現在の問題にしない態度、それに親日的な台湾人の気持ちが日本に浸透していることが「親切・友好的・信頼できる」という印象になったと思う。
いまの日台関係は揺るぎそうにない。

 

 

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1 個のコメント

  • 片や文字通りの植民地で台湾総督府もあったのにきちんと正しい歴史を教えもう一方はいつまで経っても反日感情。助けても何故か恨まれる。
    どちらに親しみを抱くは考えるまでもないでしょ。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。