前にロシア人とアメリカ人とベトナム人を車に乗せ、高速道路を使って富士山を見に行ったときのこと。
途中、サービスエリアに寄ってトイレをすませて軽食を買い、「遅くなったかな」と思って車に戻ってみるとロシア人だけがまだ。
女性だからトイレに時間がかかるのかな?と思ったらそうではなくて、タバコが好きな彼女は喫煙していたらしい。
ロシアに比べると、日本では外でタバコを吸える場所が多いから「天国」と笑顔で表現する一方、禁煙家のアメリカ人とベトナム人はそれが嫌いだから「ときどきここは地獄だね」と反対のことを言う。
では、海外の人たちは日本のタバコ事情についてどう思っているのか。
読売新聞の「医療・健康・介護のコラム」に、ちょうどそのことが書いてあったから見てみようず。(2020年2月19日)
たばこのないオリンピックへ カウントダウンの取り組み
タバコ問題についての学術総会がきょねん2月、東京で開かれた。
いまとなっては遠い目をするしかないのだが、タバコのないオリンピックをうたった東京五輪・パラリンピックを目前に控えて、「受動喫煙防止条例と共にオリンピックをスモークフリーで」をテーマに話し合いが開かれた。
このとき外国人参加者が日本の喫煙状況について話しているから、彼らのことばと視点を拾っていこう。
・日本の大学を卒業して、いまは外資系企業ではたらく台湾人
屋内では禁煙が常識の台湾と違って、日本では「分煙」があることにビックリ。
また女性の目に魅力的で、きれいなパッケージのたばこが陳列されていることにも驚いた。
台湾では、肺がんなどタバコによる健康被害をアピールするパッケージになっている。
大学卒業後に入った日本企業で、飲み会でたばこを吸う上司に彼女が一言注意したところ、「うるさい」と言われてしまった。
同じ年ごろの若い日本人が声を上げないのが不思議だったという。
ボクがタイ、カンボジア、ベトナムなどに行ったときには、逆にタバコのパッケージ写真がリアル過ぎて「え?」と思わず二度見した。
外国人が日本でしゃれたパッケージのタバコを見て違和感を感じ、日本人は海外で『恐ろしい』写真やデザインのタバコを見てドン引きするケースはよくあると思う。
20年ほど前にシンガポールで見たタバコ
現在のレートだと約896円で、いまはもっと値上がりしているはず。
・カナダ人の法律家
受動喫煙の健康被害について、日本は「世界で初めて明らかにした平山研究を生んだ国」とこのカナダ人さんは言う。日本人のワイ、これは初耳。
にもかかわらず、「禁煙が進んでいないのに非常に驚いている」という。
政府には煙の害から国民を保護する義務があり、死を招くたばこ依存は人権侵害であることを強調する。
また多くの欧米人と同じように、このカナダ人もコンビニでよくみられる加熱式たばこの展示について、「子どもをたばこ製品に誘惑するための宣伝になっている」と指摘した。
・オーストラリア出身でつぼ八の『マグロ納豆』が好きなラグビーコーチ
学生を指導する日本人監督には、ありえないことに、いまでもたばこを吸う人がいると厳しく批判する。
オリンピック開催がきまってから日本ではタバコが問題になって、喫煙についてはかなり制限されてきた。
でも外国人からみると全体的にはまだまだアマイらしく、「苦痛」を感じる人が多いらしい。
とはいえロシア人の言う『天国』は確実になくなりつつある。
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マリファナを合法化するようなカナダ人に、非難されるいわれはないように思いますが。
「分煙」で充分でしょう。(ちなみに私は元喫煙者ですが、不便になったので禁煙して10年くらいです。)
アメリカ人も、日本の「分煙」を非難する前に、麻薬や銃による犠牲者を減らしたらどうか。
喫煙者はそうでない人に比べて余分にその為に税金を払っているのだからとやかく言われる筋合いは無い。
受動喫煙が問題なのだからきちっと分煙できていれば良く、家庭内で子供に害が及ばないようにすればいいだけの話。
個人的な見方は人それぞれですね。