【米と魚の国】日本の寿司がウマイ理由・欧米人の感想は?

 

日本人のソウルフードといえば寿司。
歴史としては千年以上あるものの、現在よく見られる握り寿司が登場したのは江戸時代から。

これが全国へ広まったのは、1923(大正12)年の関東大震災によって東京が壊滅状態になり、寿司職人が各地へ移住したからという説もある。

寿司・歴史 

 

浮世絵に描かれた寿司(江戸後期)

 

おいしい寿司とは一体どんなものなのか?

日本を代表する美食家で料理研究家の北大路 魯山人の意見に耳を傾けてみよう。

いったい寿司のウマイマズイはなんとしても魚介原料の問題で、第一に素晴らしいまぐろが加わらなければ寿司を構成しない。(中略)「米」これは福島辺が一等で、新潟のも使える。しかしその炊き方――程度がむずかしい。

「握り寿司の名人 (北大路 魯山人)」

 

とにかく最高の魚と米がないと、この食べ物はどうがんばっても美味しくならない。
その条件を満たす国が日本だ。

 

北大路 魯山人(明治16年 – 昭和34年)
アニメ『美味しんぼ』の海原雄山のモデルがこの人

 

その日本の中で、寿司が最もおいしいところはどこだろう。

ネットメディア「ねとらぼ」が行ったアンケート調査の結果がこちら。(3/23)

「寿司がおいしい都道府県」人気ランキング! 「北海道」「石川県」を上回る圧倒的1位は?

第3位:北海道(得票率は11.1%)
第2位:石川県(同14.3%)
第1位:富山県(同21.5%)

魚や米については、石川と富山って同じようなもんじゃね?
と思ったら、湾(富山湾)がおいしさの理由らしい。

魚介類にはちょうどいい住処(すみか)になっている海底谷がある富山湾は「天然のいけす」と呼ばれている。それに漁場から港まで近いから、新鮮な状態で魚を運ぶことができる。
「これが富山の魚がおいしい秘密なのです!」と富山観光ナビの「どうしてこんなにおいしいの?」に書いてある。

これにネットの反応は?

・富山は鱒寿司とかの押し寿司のイメージ 金沢もだけど
・北陸は西日本だから中途半端に関西押し寿司文化あるのよ
・寿司の消費量が多いのは栃木とか山梨のような内陸県という意外な事実
・てっきり東京かと…魚は集まっても、水がねえ。。
・結局は酢飯の好みも重要な気がする
魚とかどこも美味しいでしょ
・長崎の五島・壱岐対馬で穫れる魚は最高やな

このランキングにも、関東大震災のときに全国へ散らばった寿司職人の影響があるのか?

どの都道府県(店)の寿司が一番かというのは人それぞれでも、こういうやって国民の関心が集まることは、きっと日本全国の寿司レベルを押し上げている。
新鮮な魚・豊かな米・国内の激しい競争で、日本が世界最高の寿司大国になっているはず。

農林水産省を中心に毎年、「World SUSHI CUP|ワールドすしカップジャパン」なんてイベントを開催して、世界に日本の伝統食を普及している。

 

 

さて、欧米人は日本の寿司をどうみているのか。

東ヨーロッパのリトアニアから日本に来て1年が過ぎたころ、彼はSNSにこんなメッセージを投稿した。

It’s been one year already since I came to Japan (except one month back in Lithuania).

そのリトアニア人が1年で経験したのがこれだ。

• Overslept the earthquake.
寝ていて地震に気づかなかった。

• Survived couple of typhoons.
台風を何度も乗り越えた。

• Climbed on Mt. Fuji and stayed overnight on top of it.
富士山に登って山頂で一泊した。

そして最後にこう言う。

• Ate more fish than in the last 26 years.
これまでの26年間より、もっと多くの魚をこの1年間で食べた。

それまで彼はヨーロッパの寿司屋に数えるほどしか行っていなかったけど、日本ならそこら中に寿司屋があるし、ビックリするほど安くてウマイ。
友人が日本へ来ると必ず回転寿司店に連れて行く。
このチョイスで失敗はないという。

 

ポーランド人が回転寿司店で感激したのが、日本人ならではこの発想。

 

 

ポーランド人がこの写真をSNSにアップしたのは言うまでもなく、「それを見るだけでも日本へ行く価値がある」といった知人・友人からの反応がけっこうあった。
もし外国人を回転寿司店へ連れて行くなら、こういう店がオススメ。

 

 

この4人のアメリカ人は自転車で九州から北海道へ向かっているところ。
休憩で寄った浜松市内のマクドナルドでボクと出会った。
逆ルートにしなかった理由は、最後においしい寿司を食べたかったから。
アメリカへ戻る前に最高の寿司を食べることは前から決まっていて、調べてみると、北海道の寿司はガイドブックや口コミでの評価がすごく高い。
それで最終目的地を北海道にした彼らは、「いまからワクワクしているよ」と言って北へ向かって走って行った。

寿司国で全国3位の北海道なら、彼らの期待に応えられたはず。

 

 

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2 件のコメント

  • 北陸の寿司が旨いという人は、たぶん、東京や北海道など(どちらかと言えば)太平洋岸の寿司とは異なるネタのことを旨いと言っているのだと思います。記事の中で魯山人も言っている通り、太平洋側で代表的な寿司ネタとしては、まずは「マグロ」でしょう。でも、北陸の寿司ではあまり「マグロ」が有名なところはないですよね?(もしも私が知らないだけだったらゴメンナサイ。)
    北陸の寿司は、東京とはネタの種類がかなり違います。私が知る限りですが、白エビなんかとても美味しいと思いますよ。あとやっぱりホタルイカもそうかな。それから、カニは確かに北陸が旨いですけど、寿司ネタとしては好みが分かれるような気がします。

  • この記事の冒頭にある「本物すし」って、何だかウソ臭い、奇妙な店名だなぁと思っていたら、タイの和食レストランだったのですね。ならば納得です。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。