イタリア人が「カツオ節」に驚く理由・乾杯の音頭はチンチン

 

きのうは日本でセッ〇スが禁止された日だった。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何を言っているのか よくわからなかった…

しかし江戸時代の書『艶話枕筥(つやばなしまくらばこ)』によると、旧暦の5月16日には性行為が禁止されていて、その禁を破ると3年以内に死ぬ。
この考え方は中国の庚申信仰(こうしんしんこう)に由来するという説があるが、ハッキリしたことは分からない。
ということで、今回の話は“シモ”ですよ。

 

台湾ではむかし、生まれてきた女の子に親が「〇男」と名づけることが一般的にあった。
それで現代のドラマでも「勝男」という、これ以上なく男っぽい名前の女性が出てくる。

【漢字文化】台湾で女性に「勝男」という名前をつける理由

同じ漢字圏でも、日本と台湾では文化も価値観も違うから、日本なら、祖父母や親戚一同が全力でやめさせるようなこんな命名も起こりえる。

さて、話はこの「カツオ」だ。
イタリア人がこれを聞いたら、とんでもないモノを連想することがあるのをご存じだろうか。

イタリア語には「Cazzo(カッツォ)」ということばがあって、何かをミスったときに思わず言う「クソッ」の意味がある。
でも、Cazzoの本来の意味は男性器、つまり「ち〇ち〇」のことだ。
それで、1928年のアムステルダムオリンピックで水泳の高石 勝男選手が登場したときには、イタリア人が「カツオー!」「カツオがんばれ!」と(面白がって)大声で応援したというエピソードがある。

ネットを見ると、日本人がイタリア人に鰹節を見せて「これはカツオを削ったものだ」と説明したところ、「日本人はそんなモノを削るのか?」と驚かれたという話があった。
まあ、もっともこれは“ネタ”か、話を盛ってる気がしないでもないが、煙が出るところにはそれなりの理由はある。

これはネットによく出ている話で、イタリア人に「磯野カツオ」と名乗ると「わたしはペニスです」と聞こえるらしい。
イタリア語で「Io sono」は「私は~です」だから、「イソノカツオ」で「Io sono cazzo(=I am a penis)」のように聞こえるとか。
イタリア人から直接聞いたことはないから、いつかで出会ったら確認してやろうと思う。

 

焼津の名物にとんでもない風評被害の予感
画像は公式ホームページから。

 

逆にイタリア語の「乾杯」を日本人が、特に乙女が言うにはすこし勇気が必要だ。
というのは、イタリア人がみんなでワインを飲むときは「Cin cin!」(〇ン〇ン)とうれしそうに言うから。

このイタリア語を『かぐや様は告らせたい』で知った日本人も多いのでは。
何とかして白銀御幸(しろがね みゆき)の口から「ちんちん」と言わせたかった藤原書記が、イタリア語で「乾杯」を何と言うのか質問する。するととっさに四宮かぐやが、「サルーテ! 元来は『健康』という意味なのに乾杯のときに言うらしいですよ」と言って窮地を脱するシーンがあった。

ニヤニヤしながら同じ質問を若い女性にして、「サルーテ!」と切り返されてガッカリするおっさんが昭和の時代にはいたと思う。

ちなみにイタリア語の「Cin cin」はグラスをぶつける音に由来するから、日本語なら「カチンカチン!」と言うようなもの。

そういえばまえにカナダ人からも、乾杯するときには「チンチン」と言う場合があると聞いた。
フランス語にも「Tchin-tchin」(発音は上と同じ)ということばがあって、カナダのフランス語圏ではこれを使うこともあるという。

 

女の子に「勝男」と名づけるところもあれば、「カツオ」が男性器を意味するところもある。
そうかと思えば、乾杯の音頭が男性器に聞こえる地域もある。
やっぱり世界はつながってる。

 

 

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2 件のコメント

  • > イタリア語で「Io sono」は「私は~です」だから、「イソノカツオ」で「Io sono cazzo(=I am a penis)」のように聞こえるとか。
    > イタリア語の「乾杯」を日本人が、特に乙女が言うにはすこし勇気が必要だ。(改行)というのは、イタリア人がみんなでワインを飲むときは「Cin cin!」(〇ン〇ン)とうれしそうに言うから。
    > フランス語にも「Tchin-tchin」(発音は上と同じ)ということばがあって、カナダのフランス語圏ではこれを使うこともあるという。(←ちなみに、スペイン語にもあります。)

    なんだか、「ラテン系言語版・空耳アワー」みたいな話になってきましたね。しかも専ら下ネタという。

  • 当初、DQの「ホイミ」の呪文は「ホーミ」の予定だったっけな、そして沖縄では日産のホーミが全く売れず、あの地にはMANKO-PARKがあると。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。