あと1ヶ月ほどでいよいよ東京五輪が開催される。
(多分きっとメイビー)
きょねん記者会見で、その抱負を聞かれたサッカー韓国代表の監督はこう強調した。
Football ZONEの記事(2020.01.31)
U-23韓国代表監督、東京五輪へ“ライバル心”露わ 「日本より良い成績を収めたい」
キム監督はメダルの獲得と「少なくとも日本より良い成績を収めたい」と語る。
日本と韓国がライバル関係にあるとしても、日本だったらこれはない。
日本代表の監督なら金銀銅のメダルや決勝トーナメント進出など、競技全体の中での日本の位置を述べるだろうし、少なくとも「韓国より上か下か」を記者会見で答えることはない。
そもそも一般の日本人はそこまで韓国を意識してないから、五輪への決意表明で「韓国より良い成績を収めたい」と聞いたら違和感を感じる人が多いはずだ。
あちらのこちらへの視線・対抗心は本当に熱いし深い。
サッカーの五輪韓国代表が本番前の最後のテストマッチとして、ガーナ代表と試合を行った。
試合には勝ったけど、素直によろこべないのはこんな理由があったから。
朝鮮日報の記事(2021/06/16)
最後の「模擬試験」で勝利したが、試合内容も結果も物足りなさが残った。(中略)ガーナは20歳前後の有望選手からなるチームで、今月初めに日本の五輪代表チームに0-6で負けた。
サッカー:日本が6-0で勝ったガーナに…韓国は辛勝
いやいや。
ガーナと戦ったのだから、それだけに集中してください。
これが逆なら、日本でもネットでなら「韓国6ー0ガーナ、日本1ー0ガーナ。つまり5ー0で日本の負け」とか匿名コメントが書き込まれるかもしれない。
でも、少なくとも全国紙の記事の見出しで韓国は出てこないはず。
目の前の敵がガーナでも、韓国は間接的に「韓日戦」を行うから自然とこういうタイトルになる。
となると逆の発想も出てくる。
もし韓国がガーナに負けたとしても、直前の試合で日本がガーナに負けた得失点差よりも小さければ、間接的に韓国の「勝ち」となるのだ。
そんな異常なライバル意識に驚くヨーロッパ人がいた。
ヒディング
2002年のワールドカップでサッカー韓国代表の監督をしていたオランダ人のヒディング。
彼があきれたのは、直前の試合で5-0で日本に大勝したフランスが韓国と戦うことになったときだ。
フランス戦の「最低ライン」を語った韓国代表の関係者にヒディンクが怒る。
日本がフランスに0対5で負けたから、それより少ない点差であれば負けてもいいという話がでているらしい。ありえない話だ
「ヒディング自伝 韓国を変えた男(文藝春秋)」
あちらはいつもこちらを見ている。
直接的にはフランスでも、それよりも日本より上か下かが気になる。
「たとえフランスに負けたとしても、日本より少ない得失点差ならいい。それなら韓国のプライドはたもたれる」というのは国民全体の意識だろう。
だからガーナに勝ったのに物足りなさが残る。
「なんでも結局は韓日戦」というライバル心とは無縁のヨーロッパ人からしたら、「ありえない話だ」と絶句するのは当たり前。
これまでの激しい歴史認識の対立を思えば、日本人のボクもそんな隣人の執念が分からなくもないが、インドやベトナムの自動車市場で日本車を追い抜くと途端に“勝利宣言”されるのはウンザリ。
中央日報日本語版の記事(2021.06.18)
韓経:「越えられない壁」日本を越えた…「自動車韓日戦」で大韓民国完勝
そしてよく分からないのがコレだ。
朝鮮日報のコラム(2021/06/19)
順位がどうあろうと堂々と笑っている若者に拍手を送ってこそ、韓国人は変わる。これこそ「やればできる」ことであって、今年の夏に東京でぜひ見たい克日だ。
今夏、東京で見たい克日
勝っても負けても、全力で競技を行った選手に拍手を送る。
なんでそれが、今年の夏に見たい「日本克服」になるのか?
いまの韓国社会は、「ユニクロを着てトヨタ車に乗ったら極悪な「土着倭寇(わこう)」のレッテルを貼られてしまう世の中」と書いてあるから、そういう極悪な反日ではなくてスポーツで競え合え、ということなのか?
よくわからん。
そもそも「五輪ボイコット」を叫ぶ韓国の政治家もいるはずなのに、このコラムでは存在しないことになっている。
まぁとにかく東京五輪では「日本より良い成績を収めたい!」がホンネなのは間違いない。
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韓国人と中国人が驚いた日本人のマナーの良さ。これは大切にしよう。
そうですね。韓国人の日本を見る目は、もはや一種の病気ですね。
確かに、太平洋戦争直後の建国時には「日本から独立した」という点が最重要な点だったのかもしれませんが。
いつまでもそれだけに拘っていては、「幸せな国」は作れないと思いますよ。
世界の色々な国を見てもすぐに分かるんじゃないですかね。隣国との「比較・競争心」だけが、発展の動機・目標となっている国なんかありません。他国民のせいにするのでなく、自分で努力して、何を目標とするべきなのか、そんなことを考えるリーダーが出現しないとダメかもしれないですね。
明治時代に優れた先人が多数輩出したことは、本当に良かった。