東京五輪の金銀銅のメダルはどうやって作られているのか?
それを紹介するのがこの動画。
捨てられたスマホやガラケー、ノートパソコンから金・銀・銅を取り出して、日本最高レベルの職人さんの技と工業技術を使ってメダルを作り上げた。
廃材をリサイクルして宝物を作ったことについては、五輪公式HPなどで広く海外に紹介されている。
Tokyo 2020 Medal Project reaches new milestone with delivery of first recycled metals
で外国人はこれを知ってどう思ったか?
まずは賞賛コメントを見てみよう。
・Best looking medals so far. Well done Japan
(今までで一番きれいなメダルだ。日本はいい仕事をした)
・Typically resourceful Japan, love the place ❤️❤️
(日本はよく工夫する。大好き)
・very creative
(とてもクリエイティブだ)
・this is a great idea!!
(これは素晴らしいアイデアです!)
・Look how brilliant they are🤩
(見てください、彼らはなんて素晴らしいんだ)
もちろん世界の誰もがこれを絶賛するわけではない。
次に批判コメントを見てみよう。
・but Japan is number one of plastic waste tho
(しかし、日本はプラスチック廃棄物の排出量1位です。)
・Unfortunately the truth is quite different, Japan is still the world second country for plastic output (about 380 tons per year), they wrap in plastic any freaking sweet separately, and the amount of plastic bottles is unbelievable.
(残念ながら真実は全くちがいます。日本はいまでもプラスチック生産量が世界第2位(年間約380トン)で、お菓子を個別包装していますし、ペットボトルの量も信じられないほどです。
・But they’ll still package single bananas in plastic and hand you a bag at the conbini even if you only buy a drink 😅
(でも、日本ではバナナを1本ずつビニールで包んでいるし、コンビニでは飲み物を買っただけでビニール袋をくれます。)
*この情報はやや古い。
これは英語の文章だから、ここで賞賛・批判をした外国人のほとんどが欧米人だろう。
個人的な経験でも、欧米人は日本人の工夫の「もったいない精神」が好きでも、プラスチックの使いすぎには閉口する。
例えばこれは静岡県に住むカナダ人が先週、海岸でゴミ拾いのボランティア活動をした様子。
これを見て友人が「Plastic garbage everywhere. How sad!」(プラスチックごみがどこにでもある!残念だね)とコメントし、カナダ人が「Sadly I had to leave most of it as I didn’t have enough bags with me!」(残念なことに大きな袋を持ってなかったから、プラゴミのほとんどを置いてくるしかなかった)と答える。
「欧米人からどう思われてもかまわん!」という人は別として、日本の独創的アイデアが好きで卓越した技には敬意を払う欧米人でも、「プラスチックの使いすぎ」という点は大キライという人が多いということは知っておいていい。
街がとてもキレイ、古い建物の保存状態がすごく良いといった日本の文化や習慣を紹介する動画でも、「しかし日本ではプラスチックを~」というダメだしがよくある。
このことによる日本のイメージダウンはかなり大きいと思う。
こちらもどうぞ。
浜ちゃんの”黒メーク騒動”。日本と欧米の人種差別意識の違い。
人種と民族の違い。黒人の日本人(民族)がいて「ふつう」の時代
そのごみも日本人だけが出しているわけでもないのですがね。個別包装についても署名サイトまで行ってメーカーに問い合わせたがいましたけど。
プラスチックのリサイクル率も欧米より遥かに高いのですけど。