「Did you know?」
日本に住んでいたり興味のある外国人が集まるSNSグループで、どこぞの外国人が「知ってた?」と森林浴を紹介する投稿をしてた。
日本人はよく森の中に入って木々のにおいをかいだり、新鮮な空気を吸ったりすることでストレスへの耐性を強めて、鬱や不安な気持ちを軽減する。
日本にはそんな森林浴(フォレストセラピー)をする習慣がある。
この内容が正しいかどうかは置いとくとして、さて、こんな森林浴の説明を読んだ外国人は何を思っただろうか?
「自然の中にいると心身がリフレッシュするのは分かる」
「それは健康に良さそうだね」
といった共感コメントも多かったんだが、やっぱりコレを連想する外国人がいた。
「じゃあ、アオキガハラはどうなんだ?」
日本で“森”と聞くと、自然と青木ヶ原(樹海)が思い浮かぶ外国人は山盛りいる。
青木ヶ原は富士山の北西、富士急ハイランドの近くにある深くて暗い森。
その森について海外でどう知られているのかは、以下のコメントを読めばみえてくるはず。
・Also in Japan, they have killer forest at the foot of Mount Fuji where many people committed suicide.
(日本には富士山のふもとに人殺しの森もあって、多くの人が自殺している。)
・Isn’t there a forest in Japan where people go to kill themselves 😂😂
(日本には自殺するための森があるよね。)
・Yeah, do it in Aokigahara forest.😝
(そう、青木ヶ原でやるんだ。)
・SUICIDE JUNGLE(AOKIGAHARA)
(自殺のジャングル:青木ヶ原)
・Is this how Aokigahara got started? I’m not joking I’m seriously wondering.
(青木ヶ原はこうやって始まったの?冗談ではなくて、本気で疑問に思っているんだけど。)
・that got started because salarymen spent their whole lives in a concrete jungle with artificial lighting.
(ネオンのあるコンクリートジャングルで、サラリーマンが一生を過ごすことから始まったんだよ。)
もともとは心身をリフレッシュする森林浴(フォレストセラピー)を紹介する投稿だったのに、「ダークツーリズム」として青木ヶ原について面白おかしくコメントする外国人が後を絶たない。
「スーサイド・フォレスト」はかなり強烈なパワーワードだ。
青木ヶ原は海外ではかなり有名な森というのは知っていたけど、まさかここまで盛り上がるとは。
では、その「自殺の森」の実態はどれほどなのか?
昼でも暗い青木ヶ原
出典:ajari
青木ヶ原樹海の面積は約30キロ平方メートルだから、だいたい5~6km四方の大きさといったところ。
ここでの年間自殺者をみると、新しい情報がなかったんでチト古いが、平成18~21年のあいだで51人~82人といったところ。
けっこう多いな。
外国人が「killer forest」と言うのも的外れではないか。
でもそのせいで、もらい事故を受けているのが山梨県だ。
産経新聞の記事(2021/1/26)
山梨県の自殺率、全国ワースト 樹海に県外者…傾向続く
令和2年の山梨県内での自殺者は181人で、自殺死亡率は22・3人(人口10万人当たり)と岩手県と並んで全国ワーストになってしまった。
山梨県の場合は県外の人が青木ヶ原に”呼ばれて”、ここで命を絶つ件数が多いから、これが「自殺率全国ワースト」の大きな原因になっている。
*平成21年ごろのデータで、青木ヶ原での自殺者の9割が県外者だ。
メディアやインターネットの情報から青木ヶ原には「自殺の名所」というイメージが定着しているから、ここを最期の場所に選ぶ人が多いという指摘がある。
そんな汚名を返上するため、山梨県は青木ヶ原で声かけ活動をしたり、イメージアップのためにこんなPRポスターをつくって、ここで起こる不幸を減らそうとがんばっている。
自然が美しいというポジティブなイメージを浸透させたい。
そんな山梨県の願いは、静岡県に住んでいて富士山によく行くボクも知ってた。
山梨は青木ヶ原を「森林浴(フォレストセラピー)」の場所にしたいと思っているのだろうけど、外国人のイメージは「SUICIDE JUNGLE」、「people go to kill themselves 😂😂」のほうが圧倒的に多い。
道は長くて険しいけど、山梨さんガンバッテ。
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