コロナの感染拡大が止まらないアメリカ。
ここ最近では毎日約10万人が入院していて、1日あたりの死者数が1000人を超える日もめずらしくない。
その原因のひとつが「ワクチン拒否」だ。
新規感染者や死者のほとんどがワクチン未接種という事実があって、政府・地元当局がのどをからすほど有効性や重要性を訴えても、自己判断を優先してワクチンを接種しない人がいる。
それはどんな人たちなのか、フォーブスジャパンの記事にある。(2021/09/13)
ワクチンを拒否する米国人に見られる傾向は? 職業や性別で分析
政党別でみると、共和党の支持者でワクチンを絶対に受けないという人が多く、民主党支持者はこれと反対で、絶対に接種を受けないという人はわずか5%、1回以上接種した人は86%にのぼっている。
職業ではテクノロジー関連に従事する人の未接種率が12%と最も少なくて、医療関係者(17%)がそれに続く。
学歴では、絶対に接種しないという人は大卒者(10%)、修士号取得者(7%)の一方、中卒や高卒の人ではその割合が高かったという。
ワクチンを拒否する理由は、感染の不安を感じていない、ワクチンの効果を信用していないといったものが多い。
このニュースに日本のネット民の反応は?
・グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、アップル
まともな大企業はみんなワクチン接種義務化してるからね
・アメリカは結構学歴別の統計出すね
・なるほどこれが同調圧力というものか
・こーゆーのに右往左往されるのが低学歴wwwwww
・反ワク釣り堀
アメリカではこのところ、「反ワクチン」への風当たりはどんどん強くなっている。
ニューヨークでは飲食店や劇場などで、客にワクチン接種の証明書を見せるよう求めることが義務づけられた。
これに違反したときの罰金は1000ドルから5000ドル(55万円)に引き上げられたという。
最近、日本にいるアメリカ人と話をしていたとき、「granola mom」がワクチンを拒否しているという話を聞いた。
グラノーラマム?
初めて聞いたぞ、なんだそりゃ。
まず、グラノーラとは日本のスーパーやコンビニで売ってるアレだ。
麦やトウモロコシなどの穀物加工品、それにココナッツやナッツなどにシロップを加えてオーブンで焼いた食品で、欧米では朝食の定番になっている。
画像:Miskatonic
これを棒状にしたグラノーラ・バーも人気がある。
画像:Cburnett
これに「マム」を加えたグラノーラマムとは、自分は普通の人より質の高い情報を多く持っていて時代の変化に敏感で、いつも正しく的確な判断ができる、と思っちゃってるイタイ人のこと。
これには知人の価値観や見方が入っているだろうから、ネット辞書の説明を見てみよう。
a mom who is zero-waste, likes hiking and the outdoors, eats organic and “natural foods”, and uses essential oils to cure everything. she owns many plants and drives an suv. a hippie.
ゴミを出すことが嫌いで、ハイキングやアウトドアが好き。
オーガニックと「自然食品」を食べていて、エッセンシャル・オイルですべてを治そうとする。
そんなグラノーラマムはたくさんの植物を持っていてSUVに乗っている。
でもって、ヨガ・クラスにも積極的に参加する。
共和党が嫌いな人でも「反ワクチン」に同意して、支持者になるグラノーラマムが多いらしい。
日本に10年以上住んでいるそのアメリカ人いわく、グラノーラマムとは日本でいう「意識高い系」の人のこと。
呼び方が違うだけでこういう人と、それをやゆする人はどこの国にもいるはずだ。
では日本で、意識高い系の人たちと「反ワクチン」には何か関連はあるのだろうか。
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