ほんじつ9月15日、だけではなくて毎月15日は「中華の日」。
その理由はシンプルで15日はその月の中間の日だから、チュウカンが中華の日になったというダジャレで爆誕。
ではここでクエスチョン。
日本に来た中国人を食事に連れて行くとしたら、中国料理店か中華料理店のどっちがいいでしょう?
中国にはない「天津甘栗」
これは空港にあった日本人用のお土産
日本で英語を教えていたスウェーデン人が母国・日本・中国の中国料理を食べた結果、やっぱりスウェーデンのものが一番おいしいという結果に達したと言う。
身体の中に入ればどれも同じだろうけど、味覚は個人や、大きくみれば国によってそれぞれ違うから、スウェーデン人にはその舌に合った味付けが最もフィットするらしい。
「本場より、実は母国のほうがうまかった」説は日本人にも当てはまる。
中国を旅行していたとき毎日のように中国料理を食べていて、基本どれもおいしいのだけど、「コレジャナイ」と感じることも多々あった。
餃子は日本のパリッとしたのと違って水餃子だし、チャーハンも油が多く全体的にベタッとしていて食後に何度か胃が重くなった。
いや、ウマイにはウマイんだけどね。
本場の中国料理を食べてそんな思いをした自分としては、スウェーデン理論には完全同意するしかない。
西安の水餃子
これはご飯には合わない。
日本で日本人を相手に、中国と同じ辛さや味付けの料理を出してもウケないから、現地化する必要がある。
それで大ざっぱに言うと、日本人の舌に合うよう中国料理を変化させたいわば中国風料理が「中華料理」になって、そんなアレンジのない本場に近い料理が「中国料理」と呼ばれるようになった。
まったく同じファストフード店を東ではマック、西ではマクドと呼ぶのとは違って、中国料理店と中華料理店では提供される食べ物が違う。
「中華料理」は日本語だし、中国にはない焼き餃子、ラーメン、冷やし中華、天津丼、広東麺なんかは中国というより中華料理になる。
*近年では日本から逆上陸したメニューもアリ。
もし、「冷やし中国」だったら中国人はどう思うのか?
まあ中国では卵豆腐を「日本豆腐」と呼んでるから気にしないかな。
日本では「中華麵」とも呼ばれるラーメンを、中国では「日式拉麺」と表記していた。
これは暗に「中国のものとは違いますよ」というアピールだから、中国人の言う「日式~」は中華料理と考えていい。
ここで冒頭のクエスチョンに戻すと、その中国人が母国の味を食べたいか、それとも日本っぽい中国料理を食べたいかを聞いて、中国料理店か中華料理店のどちらに連れて行くかきめるのが最適解。
広東料理、北京料理、四川料理と地域名のある店はまず間違いなく中国料理を出すから、それを目安にしてもいい。
中華料理も、日本という地域の中国料理という見方があるかも。
まえに日本の中華料理店で食事をした中国人から、「あれは中国料理じゃなくて、中国風の日本料理ですね」という話を聞いたことがある。
それほど大きな違いを感じる中国人もいるのだ。
別の中国人が中華料理店で「中華粥」を頼んだら、雑炊が出てきて驚いたという話もある。
だからこれは中華料理
では日本にある中華料理と中国料理について、中国人さんはどう思うのか?
ネットで聞いてみたので、謎な日本語は修正して、彼らの感想をのせとこう。
・違いは認知するけど、悪くは思わない。むしろ面白い?
・中国にも妙なものを日本料理として出す店がある。
世界的に見るとカリフォルニアロール、パインピザなど様々ある。
・カリフォルニアロールもアメリカで進化した日本料理であって、アメリカ料理ではないと思います!
・怒ることはしません。逆に勉強になります。
・香港出身ですが、中華料理は和食の一つだと思っています。ちなみに天津飯は大好き。
・中国の料理ではない中華料理は、日本人が作ったものだから和食だと思います。
・人それぞれなので怒る人いれば、歓迎する人もいると思います。
個人的には、日本人も中国料理が好きだなと嬉しく誇りに思う一方、危機感も感じます。
・美味しければ別にいい。
・中国料理は地方によって全然違うので、世界各地の中国料理もその国々の特色があって不思議ではないと思いますね。
・おいしい海外のグルメを国民の口に合うように、地元化することはよくあることでしょう。
・ラーメンのルーツは確かに中国ですが、作り方などは明らかに中国料理と離れていますので、もう日本料理と言えるでしょう!
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