日本製品は買わないし使わない、日本旅行にも行かないー。
2019年の夏、韓国でそんな「ノージャパン運動」が全国規模で行われた。
ただこれはムン・ジェイン政権が煽った運動でもあるため、「文政権の反日カードはもう通用しない」「ノージャパンじゃなくてノージェインをしよう。」と反発する動きがあったのも事実。
あれから3年がたって、いま韓国の人たちは「ノージャパン」をどう思っているのか?
まだ不買を続けている人もいるし、自分一人が買わなくても特に影響はないと日本製品を買う人もいる。でも全体的にはコロナの影響もあって、国民の関心はもう落ちているようだ。
でも、熱い人はどこまでも熱く激しい。
下火になったノージャパン運動を再び盛り上げようと最近、日本車には駐車場を使わせないと宣言したゴルフ場が登場したし、ちょっと前には「チョッパリ(日本人への侮辱語)の車には譲らない」というメッセージを車の後部ガラスに貼った人がいて韓国社会の注目を浴びた。
ここまでくるとボイコットとは別のステージになるから、欧米先進国の感覚でいうと、まず間違いなく差別行為になる。
こんなふうに2年以上も続く No Japan を、これからどんな方向に進めていくべきか?
韓国メディア・聯合ニュースが国民に問いかけている。
*この動画にゴルフ場と「譲らない」のステッカーが出てくる。
これを見るとことし7月に行った世論調査の結果、71.5%の人が「いまも日本製品を避けている」と回答している。
20代で見ると不買運動に参加(49.6%)と、不参加(49.5%)の割合がほぼ同じだ。
ネットで拡散されたステッカー
木浦市内の商店に貼られていた、日本製品の不買を呼びかけるステッカー
ここでチョイと視点を変えると、韓国の人たちは世界の目をめちゃくちゃ意識する。
外国人は韓国を良く/悪く見ているのか?その度合いや理由は?
国際社会での各種ランキングで、大韓民国は何位に位置しているのか?
そしてわが国の順位は日本より上か下か?
韓国の国家ブランドやイメージには国民的な関心があるから、きのうも中央日報に「世界の人がソウルを魅力的な都市と感じるには?」というテーマで韓国の教大学教授が書いたコラムがあった。
今月24日に「2021ソウル都市競争力グローバルフォーラム」を開催し、ソウルの魅力について話し合うらしい。
中央日報の記事(2021.11.08)
【コラム】ソウルに魅力を加えよう
教授がこの場で期待するのはこんなコトだ。
「フォーラムではソウルを世界の人々が愛する魅力都市に飛躍させるための実効性のある方案が提示されるだろう。」
「ソウルは今やグローバル都市に成長したが、心を動かすその何かを残してこそ、本当の都市競争力を備えたと言えるのではないだろうか。」
「今回のフォーラムはソウルに魅力を加えて世界の市民に新鮮な衝撃を与えてほしいと思う。」
すでに世界都市になったソウルには、世界市民に強烈な印象を与え、他の都市に差をつけるような新しい魅力が必要だと訴える。
首都はその国の顔だから、これは韓国全体に当てはまるとみていい。
ならばぜひ、その視点から「No Japan」について考えてほしい。
「日本車には駐車場を使わせない!」という店があれば、以前は、日本車には給油を拒否するというガソリンスタンドがいくつも現れた。
それを海外メディアのニュースで知った知人のアメリカ人は、「これは差別だ。輸出問題とはまったく関係ない。ただの差別行為だ」と嫌悪する。
ほかの欧米人もきっと同じ反応をする。
歴史問題では韓国の主張に共感しても、こういう行為は欧米社会の価値観では許されないから、ネガティブな見方をする人が圧倒的なはず。
これはボイコットではなくて、日本や日本人に対する嫌がらせや差別行為でしかない。
といっても直接的な被害者は、その製品を持っている韓国人なんだが。
さていま日本のネットでは、韓国に住んでいる日本人の少女が撮影した動画に非難や怒りが集中している。
ある商店かスーパーで買い物をしたこの女の子が商品をレジに持って行くと、そこに表示された画面を見てフリーズした。
画像は下の動画のキャプチャー
これはボイコットではなくて、ただのヘイト。
レジの画面で客に「ノージャパン」の文字を見せるだけまだいいが(いや十分異常だけど)、日の丸の中に猿を描くのは「日本人=猿」と言っているのと同じ。
先進国だけでなくて、どの国の基準からみてもこれは完全アウトだ。
この動画の 01:42:30 から、上のシーンが出てくる。
買い物を終えた女の子は「猿のマークがあって悲しかった」と言ったらしい。
これを見た日本人に「怒るな、謙虚に受け入れろ」というのは無理。
日韓の政治問題にはまったく責任がなく、買い物をしただけの少女にこの仕打ちはない。
こんな映像を見せられたら日本のネット空間に、巨大な怒りのマグマが創造されるのは誰にでも容易に想像できるはず。
この猿の画像を国内向けに拡散する人がいれば、英語で「いま韓国が日本人にしていること」といったメッセージを付けて、海外へ向けて発信する人もいる。
この画像がフェイクでないと分かったら、世界中の人がこの店やこんな絵を許して、少女に悲しい思いをさせる韓国社会に非難や怒りを向けるのは約束できる。
「反日カードはもう通用しない」という韓国の人たちもきっと同じ思いだろう。
こんな画像を海外にバラまかれたら、「世界の人々が愛する魅力都市に飛躍させる」というフォーラムの意味もなくなってしまう。
ときどき「韓国の反日より、日本の嫌韓の方がヒドイ」という声を聞くけれど、日本でこんなスーパーは一軒もない。
「韓国人=猿」なんて画像を見せるスーパーやコンビニがあったら、日本だったら特大級の騒ぎになる。
ネットではヒドイ言葉が乱れ飛んでいても、現実社会で一般人がこんな一線を越えることはない。
こんな露骨な人種差別行為で、世界市民に強烈な印象を残してどうするのか。
韓国に新しい魅力を加えたいのなら、まずは「ノージャパン運動」を今後どうするか、マ・ジ・で考えてほしい。
どうしても続けるということならせめて、買わない、使わない、行かないのレベルに抑えておくべき。
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反日バリバリの所ではなく、ごく普通に日本人が買い物に行けるお店でこういう表記がある時点で、普通の韓国の人々が日本人に対してそのようなイメージを持ち、またそのような表現をすることにいっさいのおかしさも感じていない事の現れでしょう。
主に、子供の頃からの教育のせいでしょうね。
これはさすがに極端で例外でしょう。
ただこうしたことが現実にあることは否定できません。
ディーゼルエンジンからのNOx(窒素酸化物、つまり一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、三酸化窒素(NO3)、亜酸化窒素(一酸化二窒素)(N2O)、三酸化二窒素(N2O3)、四酸化二窒素(N2O4)、五酸化二窒素(N2O5)など)の排出量低減に使われる尿素水(アドブルー)が不足しているそうです