韓国人が感じた日本人との違い:社会・国民性・価値観

 

きょねん日本に来て、いまは静岡県の会社で働いている韓国人(20代の男性)と会って話をしたんで、今回はその内容を簡単に紹介しようと思う。

 

・「在日コリアン」という言葉に違和感を感じる。
在日朝鮮人・韓国人ならわかるけど、なんで英語を使うのか?
日本で生まれ育った韓国人と本国の韓国人は違う。韓国の男なら徴兵義務をしないといけないけど、在日韓国人はそれをしていい。この違いはとても大きいし、自分からするとうらやましい。

・昔ながらの日本の建物や街を再現した「にじもりスタジオ」がいま韓国の若者に人気で、よくそこへ行って写真を撮ってSNSにアップする。
(スマホで写真を見せてもらったら、浴衣を着て歩く韓国人が多くて驚いた。)
2019年に日本が「輸出規制」をしたときは反日感情が高まったから、こんな写真を投稿することは社会の空気としてできなかった。でもいまは問題ない。
本音を言わない日本社会の「空気」とは違うけど、韓国でも空気を読む力はとても大事。

 

・ニューズウィーク誌の「反日と日本好きの二極化が進む韓国」という記事(2021年11月29日)について。
いまの韓国人が二極化しているとは思わない。
国民の半分以上、60~70%は「反日と日本好き」の中間にいて、普段は日本にあまり関心のない人が多い。
「反日的」な韓国人は、自分が子どものころだった20年ぐらい前の方がたくさんいた。
最近では日本に行く韓国人が増えて、ネットでいろんな情報を知るから、反日の空気は一時期な盛り上がりはあっても、全体的には少なくなっている。
ただ、過激な表現は増えたと思う。

・韓国ではいま、日本よりも中国への反感が強い。
中国は韓国を歴史的に「属国」と見ていて、いまでもそんなごう慢な態度をとることがあるから、そんな態度に怒る人はたくさんいる。

・大阪は韓国人に評判が良い。
日本人はホンネと建前が違うから、本当の気持ちが分かりづらくてそれを嫌う韓国人は多い。
大阪人は心に思っていることを、わりとそのまま言うから分かりやすくていい。
自分も大阪に行ったとき、人々はフレンドリーでオープンマインドだと感じた。

 

 

・日本人の良いところはルールやきまりをしっかり守ることと、周囲に配慮して行動すること。
自分はコーヒーが好きでカフェによく行く。
そこで本を読んだりパソコンを使っている日本人は、コーヒーを飲むときだけマスクをずらしたり、話をする人もマスクをしたまま小さな声でしている。
いま日本のコロナ感染者は本当に少ないから、韓国人だったら、飲むたびにずらすのを面倒くさがってマスクを外すか、あごまで下ろす人がきっとたくさんいる。
日本人のルール厳守と、まわりの人への配慮はセットになっていると思う。

 

・以前、日本で生活していた知人の韓国人が「韓国は情の国で、日本は理の国」と言っていた。
大ざっぱにいうと、情を大事にする韓国人はルールを多少曲げてもいいと考えるけど、日本は「ルールはルール」の国だから情よりもきまりを優先する。
この話には彼も同感で、1年半ほどの生活でそう感じたことが何度もあったという。

ショッピングモールで買い物して、あとでそれは間違ったものだと気づいた。
一度もそれを使ってないしレシートもあったけど、ルールを理由に返品を拒否された。
韓国だったらこんな場合、少し条件やきまりと違っても柔軟に対応して返品ができる。
日本人はルールを盲目的に守っているように見えて腹立つこともあるけど、コロナ対策ではそんな国民性がすごく効果的だから、それは素晴らしい長所でもある。

*元徴用工・慰安婦問題で合意内容を1ミリも変えない日本と、「被害者中心主義」の韓国が対立しているのもきっとこんな国民性の違いが大きい。

・日本人がルールやきまりをしっかり守るのを「頭が固いから」と批判する人もいるけど、それよりは、日本人は責任を取りたくないからだと思う。
韓日を比較すると、「人間だから失敗しても仕方ない」と思う人は韓国に多くて、日本でそんな人は少数だから、失敗する人がいたら会社や社会ですごく責められる。
韓国に比べて、日本人の価値観では「ノーミス」や「完璧」がとても重要視されている。
だから日本人は自分で判断してルールを変えたときのリスクが怖いから、それはしないで「きまり」を絶対に動かさず、相手にも守らせようとする。
もちろんこれは日本人の良いところでもあるし、個人の考えで判断すると不平等も生まれやすいから、「韓国人と日本人の真ん中がちょうどいい」とよく思う。

 

これが日本を再現した「にじもりスタジオ」

 

 

こちらの記事もいかがですか?

韓国・平昌五輪の現状と欧州の反応。終わりのはじまり!?

韓国人と日本人の考え方の違い。世界を巻きこみアピールする。

平昌オリンピックの寒さは”人災”!?韓国人の2つの国民性が背後に。

ケンチャナヨ精神③韓流時代劇のデタラメ・戦国時代にハイヒール

韓国人の気質③日本人も驚きあきれるケンチャナヨ精神の運動会

 

6 件のコメント

  • > ・「在日コリアン」という言葉に違和感を感じる。
    > 在日朝鮮人・韓国人ならわかるけど、なんで英語を使うのか?

    なるほどなぁ。そのように考える韓国人が日本へやってくる時代になったのですね。
    その言い方は当人たちが自分で始めたことであり、その理由は、在日朝鮮人であれば「在日韓国人」と呼ばれるのが、また在日韓国人であれば「在日朝鮮人」と呼ばれるのが、嫌だからですよね。「在日朝鮮・韓国人」とひとくくりにされるのは、もっと嫌だろうし。
    その韓国人は、そのことに気づかないのかな?

  • >日本人がルールやきまりをしっかり守るのを「頭が固いから」と~
    日本人は責任感があるから、情に流されないでルールを守るのであって、責任感がないからではないですよね。

  • > 一般の韓国人は視点がちがうと思います。

    そうですね。その点にこそ、現代の一般韓国人が「在日コリアン」に対して抱く「差別意識・嫉妬意識」を感じざるを得ません。どうしてそれほど無神経になれるのかな。同胞なんでしょ? 視点くらいは寄ってあげたらどうなのですかね。
    私も、在日韓国人と在日朝鮮人の両方に知り合いがいますが、彼らに向けて「在日朝鮮人・韓国人」または「在日韓国人・朝鮮人」とは、呼んでやるのは(本人が嫌がるので)はばかられます。それはあまりに安直な表現だ。

  • 「差別意識・嫉妬意識・無神経」ということではありません。
    生まれ育った環境や社会が違うということです。
    日系ブラジル人の知り合いがいますが、日本人でもブラジルで生まれ育った日本人に対しては違う見方をすると言います。
    特に言葉を話せないとそういうことはあります。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。