【レーダー照射】日本人の約8割が「韓国は信用できない」

 

12月20日というと、3年前にアレがあった日か。
2018年のこの日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機(しょうかいき)に火器管制レーダーを照射して、「韓国海軍レーダー照射問題」が始まった。

このレーダー照射は相手を敵とみなし、攻撃する一歩手前の危険な行為で、友好国に対しては考えられないこと。銃口を向けるようなものだから、自衛隊員が感じた恐怖は相当のものだったはずだ。

これを日本が非難すると韓国側は、「北朝鮮の漁船を捜索していた」、「当時は天候が荒く、波も高かったためレーダーを使わざるを得なかった」といった反論をおこなったが、防衛省が公開した証拠動画を見ると、そこには穏やかな海が広がっていて、漁船も目の前にあった。韓国側の説明は不自然だ。
韓国側は、日本がその動画を公開するとは思っていなかったらしい。

 

 

このとき韓国側は、都合が悪くなるとコロコロと説明を変えたから、日本を呆れさせた。
はじめはレーダーの照射を認めても、あとから「照射はなかった」と自分で自分を否定する。
これには、いつもは韓国にやさしい朝日新聞も社説で、「発生から時間が経つにつれて韓国側が説明を変えたのは不可解であり、混乱を深めた」と批判したほどだ。(2018年12月27日)

日韓防衛摩擦 不毛な悪循環を避けよ

18年に釜山で行われた観艦式で、韓国が海上自衛隊に旭日旗を降ろすよう要求してきて、けっきょく日本が参加しなかったことに触れ、上の社説は「最近の韓国軍には、理解しづらい動きが目立つ」、「異例の事態が起きた」と書く。

これを踏まえて、レーダー照射問題で起きた「不可解」の背景をこう指摘する。

「一連の韓国軍の動きにもし、民族主義的な感情が影を落としているのなら看過できない。」

軍の内部にも”反日感情”があって、「混乱」を広げたことはきっと間違いない。

 

普段は韓国の立場を尊重している毎日新聞も、この問題については社説で責任を厳しく追及した。(2018年12月27日)

海自機にレーダー照射 韓国に明確な説明求める

ここでも、

「不可解なのは、韓国側の説明が変遷していることだ」
「韓国側の説明は不自然」

と韓国政府を批判している。
そして今回の問題が起きた原因をこう推測した。

「もしも韓国艦の乗員が海自への嫌がらせをしたのだとしたら、韓国政府の軍部への統制に不安を覚える。」

慰安婦・元徴用工問題の解決では、日本に韓国への譲歩を求める朝日・毎日新聞が、このレーダー照射問題では韓国を厳しく責めていた。「民族主義的な感情」や「海自への嫌がらせ」なんて表現を社説で使ったことは特に印象的だ。

 

「韓国に明確な説明求める」という毎日新聞の要求は文政権には届かず、逆に日本が謝罪を要求されるという謎展開になり、レーダー照射問題はウヤムヤのまま終了してしまう。
しかし、この一件で韓国に対する日本人の信頼は地に落ちた。
1年後、産経新聞の記事を引用して中央日報がこう報じる。(2019.02.19)

韓日間の強制徴用賠償判決と射撃レーダー照射問題などで外交的葛藤が深まる中、日本人の3分の2以上が韓国を信用できない国と考えていることが分かった

日本メディア「日本人77% 韓国人信用できない」

 

韓国を「信用できる」と答えた人(13.9%)に比べ、5倍以上の人が信用するに値しないと考えていた。
もちろん元徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じたことも大きかったけど、レーダー照射問題で韓国が不可解なほど説明を変えたことに怒り、不信感を感じた日本人も相当いたはずだ。

ちなみに慰安婦問題については、「韓国側」「あえて言えば韓国側」に問題があるという人は67.7%で、「日本側」「あえて言えば日本側」は3.7%だけ。

日本の“全メディア”が韓国の不誠実な対応を非難したほどなのだから、この一件が日本人に与えた影響は本当に深刻だ。
いまでも対韓認識の悪材料になっている。

 

 

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3 件のコメント

  • “脫美, 反日, 親中, 從北”
    ある韓国人が現在の韓国政府の性格をこのように規定しました。
    1950年,韓国戦争で韓国の自由民主主義を守るために、54,246人のアメリカ人が戦死または死亡しました。
    しかしこの政権は、その恩恵の国、美(米)国を遠ざけるスタンスを取っている。その代わり、北韓を助け、多くの韓国軍を殺した中国に近づこうとする姿を見せています。反日は基本であり、世界唯一の独裁王朝国家の性格を持つ北韓に追従します。いくら考えても正常ではないです。

    日本はアメリカとともに韓国の安保にとって非常に重要な国であるにもかかわらず、敵と見なしているようです。彼らの反日意識は、特定の目的を持っていることが分かるでしょう。

  • > “脫美, 反日, 親中, 從北”
    > ある韓国人が現在の韓国政府の性格をこのように規定しました。

    反日は理解できんこともない(賛同するという意味ではなく、そう考える韓国人もいるだろうな)ですが、理解できないのは脫美(=脱米国・反米国)ですね。
    日本人が、太平洋戦争時に敵国であった米国に対して、現在これほど親近感を感じているのは、米国の「強さ・豊かさ」にあこがれていた時期が長かったから、という面が大きいです。その米国を目指して、少しでも追い付こうとして、日本人は一生懸命に働いて戦後の復興を成し遂げました。そこには当然、米国からの支援もありました。
    韓国では、歴史を、事実に基づいて正しく教育していないことが、米国や日本への「恩義」を忘れさせる原因の一つになっていると思います。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。