日本料理で味付けの基本を表す「さしすせそ」とは、砂糖、塩、酢、醤油(せうゆ)、味噌のこと。
それぞれの頭文字を取って造語をつくる「言葉あそび」は世界中にあって、なかでも「YOLO(You Only Live Once)」はとても有名だ。
横浜で4人の社会人を相手に英会話のレッスンをしていたアメリカ人が、「人生は一度だけ=自分のやりたいことをやろう」という意味の「YOLO」を伝えたところ、「へ~、いいコトバですね」と感心された。で、つい調子にのってしまう。
「最近は日本語のヨロシクが海外でも有名になって、英語でYOLOって言うんだ」とジョークを飛ばしたら、「へ~、そうなんですね」と全生徒が信じてしまったから、「いや、これは冗談」と戸惑ったとか。
こんなアメリカ人とは違って、エジプトを旅行中に出会ったツアーガイドが放ったジョークは、「ばかうけ」ほどじゃないけど、欧米人の客にスマッシュヒットぐらいには受けた。
この冗談には普遍性があったから。
韓国メディアの朝鮮日報がきょう、こんな記事を載せた。(2022/02/01)
現代・起亜自動車、欧州ではBMW抜く、米・インドでも好調
「バイエルン州のエンジン工場」を意味する「Bayerische Motoren Werke GmbH(バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ)」をドイツ人以外の人間が聞けば「は?」となるだろうけど、「BMW」なら誰でもすぐに分かる。
日本では数百万から1千万円以上するあの高級車のこと。
エジプトを旅行中、ロバに乗って遺跡をめぐるツアーに参加して、英語ガイドとボクと5、6人の欧米人で昼ご飯を食べていた時、話の流れからドイツ人が「君はどうやって旅行会社に通っているんだ?」と質問すると、ガイドが「BMWだよ」とサラリと答える。
「マジかっ」と驚く外国人の顔を満足そうに見てから、ガイドはこう言う。
「君たちは何かカン違いしてないか?エジプトでBMWと言ったら、Bus、Metro(地下鉄)、Walkのことだぞ」
これを聞いた欧米人は、「haha、ナイスジョーク」とみんな破顔一笑。
ガイドはこれを持ちネタにしていたらしい。
国が違うと「笑いのツボ」も変わるから、外国人に通じる冗談を言うのはかなりハードルが高い。
相手が持ってる前提をよく把握したうえで、それを面白く崩すと、国籍や宗教を超えて笑いを取ることができる。
韓国でも「BMW족(BMW族)」という言葉があるから、誰が言い始めたかしらんけど、これはけっこうワールドワイドなジョークらしい。
アメリカ人の場合は、日本人も自分と同じ認識をしていると勝手にカン違いしたから、「いやごめん、そうじゃないんだ」と、自分のジョークを自分で解説するという恥辱を味わうことになってしまった。
この発想は世界中の人の笑壺(えつぼ)に入るらしい。
エジプト在住日本人の怒りの素、アラブ人の性格「IBM」とは?
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