日本が好きで日本語を勉強しているメキシコ人(20代・女性)ときょねん話をしたんで、今回はその内容をシェアしようと思うのですよ。
*もちろんこれは約1.3億人のなかの一人の意見。
彼女はメキシコや留学先のアメリカで日本人の友だちをつくって、何度も一緒に遊びに行った経験があるから、日本人の考え方や行動についてはそれなりに知っている。
自分は日本のアニメにはまって日本に興味をもったから、日本人にもそのイメージを重ねていた。
でも、リアル世界で出会った日本人はアニメのキャラと違ってすごく真面目だし、いつも落ち着いて行動していた。
自分からみて、日本人の良いところは謙虚で礼儀正しく親切なところで、あえて悪いところをいうなら個性や面白みに欠けるところ。
どんな活動や物事を好きか嫌いか? といった情報をあまり伝えないし、喜怒哀楽がハッキリしないから、その日本人がどんな人間で何を考えているのかよく分からないし、仲良くなるのに時間がかかる。
日本人は基本的にシャイでそれが良くも悪くもなる。
もっと相手に自分のことを説明するといい思う。
メキシコ人の国民性は日本人とは反対で、いつもぎやかだし話す声は大きいし、怒ったり喜んだりするとすぐにその気持ちを顔に出す。
もちろんシャイなメキシコ人もいるけど、基本的には対人関係で壁がない。
だから同じクラスメートなら、自分が興味あることや家族構成などのプライベートな情報をすぐにおしえるし、誰とでもすぐに仲良くなる。
日本人に比べて、メキシコ人は自分のことを知ってほしいという気持ちが強い。
このまえ街を歩いていたら、「そのシャツすごくイイね!わたしは好きよ」と知らないおばさんから話しかけられた。服装とか天気のことなどで、知らない人に声をかけることはよくある。
メキシコでは一人でいることが少なくて、電車の中では、隣の人に声をかけて目的地までおしゃべりを楽しむことは日常茶飯事。
悪くいえば騒々しいし、やることが大ざっぱで時間にルーズだから、日本人から学ぶことは多いと思う。
それと日本人は日本の歴史や文化にくわしいけど、メキシコでは普通の人はそういうことに興味がないから、自国のことを実はよく分かってない。
日本について意外に思ったことは、「オタク」のイメージが悪いこと。
メキシコでオタクというと、日本の文化が好きで、それを積極的に自分の生活に取り入れるような人をいう。
ネットにアニメやマンガを見た感想を書いたり、オススメを紹介してもらったり、お気に入りキャラのコスプレをして同じ趣味の人たちとつながる。
メキシコで有名なのは犬夜叉、エヴァンゲリオン、鋼の錬金術師、鬼滅の刃など。
エヴァンゲリオンみたいに日本のアニメは、大人でも楽しめるような深い内容になっていたり、ロボットがよく出てくることも特徴的。
ただメキシコでは女性にアニメはあまり人気がない。
「メキシコオタク」は日本が全体的に好きで、日本料理店に行って、アニメを見て気になったラーメンやタコ焼きなどを食べて疑似体験をする。
アニメやマンガを通じで彼らは日本の視点も持っている。
こんな感じにメキシコではオタクに対して、新しいものを取り入れる情熱があって、いろんな人とつながるようなポジティブなイメージがあるのに、日本人に聞くと「日本のオタクは自分の世界に没頭していて、他人とコミュニケーションをとるのが苦手」と言うから驚いた。
このメキシコ人はアニメから日本に興味をもったから、知れば知るほど、第一印象とのギャップが広がって戸惑うことも多いという。
将来は日本の会社で働きたいけど、日本人は真面目でプライベートを犠牲にするほど仕事熱心だから、自分がついていけるか不安だし、親からも反対されてるからいまは悩み中と。
で、このあとどうなったかと思って、3か月後にフェイスブックで連絡を取ろうとしたら、すでにこのメキシコ人のアカウントが消えていた。
こういう不確実性がなんかメキシコ人っぽい。
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