【美点は欠点】日本人のルール厳守に、イラっとする外国人

 

日本人はルールや法をめちゃ重要視していて、それを厳格に守る。
でも法と現実が合っていない場合もあり。
それでウクライナ戦争では、避難民を「外務大臣の同行者」にするという強引な解釈をして日本へ連れてきた。

【日本の課題】現実に合っていない法・拡大解釈で突破する人

そんな高度な政治・外交レベルの話じゃなくて、日常生活でも日本人の「ルール厳守」、「柔軟性皆無」については外国人からよく不満やグチを聞かされる。
ということで、今回はそんな事例を紹介しよう。

 

・ブラジル人がコンビニで

浜松の日系ブラジル人が近所のコンビニへ行って、郵便切手を買おうと店員に封筒を見せてその料金を聞く。
すると店員の返事は「それを言うことはできません」。
切手の料金を伝えることは郵便局員の仕事で、コンビニ店員としては範囲外になるからそれはできないという。
自分で調べてくださいと言われても、そのときブラジル人はスマホを持っていなかった。
「こちらでは言えません。ルールですから」という鉄の壁を突破することができず、ブラジル人はあきらめてコンビニを出て行った。
「あの態度にはホントに腹が立ちました!」と怒るブラジル人の話については、前にこの記事で書きましたよ。

【ルールですから】外国人がイラっとする日本人の態度

でも最近、浜松にいるバングラデシュ人がコンビニで「封筒と63円切手1枚ください」と言ったら、「封筒で出しますか?手紙1~2枚なら切手は84円ですよ」と教えてくれたという。
だから、切手料金を教えていいというルールに変わったのか、それとも厳密には、この店員がルール違反をしたかはよく分からん。
でも、国際常識からすればこの店員の判断は正解だ。
こうやって気を利かせてくれる日本人もいれば、そんなものは1ミリも利かない人もいる。
さらに外国人からすると、「厳守というより、もはやルールの概念が違う…」と思ってしまうような日本人もいる。

 

・イギリス人が図書館で

日本で英語を教えるイギリス人(30代・男性)がレッスンのために、近所の図書館で調べものをして、その情報をパソコンに入れていた。
で、十分な情報を得て本を見る必要がなくなったから、それは閉じて机の上に置いておき、パソコンと向かい合って作業をしていると、「すみません」と図書館のスタッフに声をかけられて、「飲み終わったペットボトルはフタをして、かばんに入れてください」と注意を受けた。
違和感をおぼえた彼が理由をたずねると、この図書館では水分補給として飲料水の摂取は認めているけれど、本や資料にかからないように、飲んだらかばん等に入れることがルールになっているという。

じつは日本語の分かる彼は、机上にある説明を読んでそれは知っていた。
でもすでに中身を飲み終えて、逆さにしても水滴が落ちるかどうかというほど、ペットボトルはカラッポだし、さらにしっかりフタもしめている。
しかも本と離して置いていたから、この状況でペットボトルの液体がかかることは、人知を超えた奇跡でもない限り起こり得ない。

彼がそう説明しても、「飲み終えたらかばんに入れてください。それがこの図書館のきまりですから」とスタッフも聖帝サウザーのように一歩も引かない。
「かばん等に入れる」というルールは資料を守るためのもの。
スタッフとの話でそれを確認したうえで、目的は果たされているのだから、現状ではそのルールを守る必要がないと彼は考えた。
「ルールは目的のためにある」というイギリス人からみると、この日本人スタッフは本来の目的に関係なく、利用者にルールを守らせることが目的になっている。
彼は図書館にはめったに来ないし、ここはガンバルところでもないから、「OK。わかったよ」とペットボトルをバッグに入れると、スタッフはすぐにそこを離れていく。
「このまえ図書館でこんな体験をしたんだ。君たちはどう思う?」とレッスンのネタにしたのは言うまでもない。

 

・中国人がまたも図書館で

日本の大学を卒業して、日本企業で働いている中国人(20代・男性)のケース。
彼は日中の常識やマナーの違いをよく知っていて、日本でバスや電車に乗っているときはスマホで話すことはしないし、日本人と同じように静かに座っている。
中国人にとってはフツウの声の大きさでも、日本人からすると「うっせーわ!」となることも分かっている。
そんな彼が図書館にいて、友人に電話をしたくなった。
もちろんその場で電話をすることはできないから、図書館の入口を出て、同じ建物内にある公衆電話の近くでスマホを使って話をしていたら、図書館のスタッフがやって来た。
相手に「チョット待ってくれ」と言って、何の用かたずねたら、この建物の中では携帯電話の使用は禁止されていから、外で電話してほしいとのこと。
でも、いまは2月で外は寒い。
それに、スマホでの会話はダメだけど、目の前の公衆電話でなら話ができるというのが彼にはナゾ。
自分のスマホなら通話料がかからないから、これで話をしたいし、まわりに迷惑がかからないように小さな声で話をしている。
三階建てのこの建物全体が図書館というのは分かるとして、なんで公衆電話の横でスマホで話をするのもNGなのか?
館内ではスマホ・携帯で話すことは一切禁止されているから、スタッフはとにかくダメだと言う。
その中国人は結局、寒風の吹く外へ出て行った。
彼は言ってはいなかったが、「利用者にルールを守らせることが目的になっている」と感じたはず。

 

美点と欠点は表裏一体の同じもので、場面によってそれが良くも悪くもなる。
日本の都市がキレイなのも、海外に比べて規制がゆるい割にはコロナの被害が少ないのも、日本人の「ルール厳守」によるものだ。
外国人もそれは分かっているから、ルールやきまりに厳しいことを全否定することはない。
それは分かっていても日本で生活していると、ロボットと話をしているような気がしてきて、イラっとしたりウンザリしたという話は、国籍や宗教を越えていろんな外国人から聞く。
「人の間」と書いて人間になる。
日本人は相手の気持ちを察する能力に秀でているのだから、ルールはルールとして大事にして、「封筒ですか? なら切手は84円ですよ」と機転を利かせることも人間社会では大切だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。