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近年の中国の技術力の向上には、目を見張るものがある。
高速鉄道(新幹線)を完成させたと思ったら、月にロケットを飛ばしてもいる。
そして中国はとうとう、ボールペンのボールをつくることにまで成功した!!!
gizmodoの記事(2017/01/13)から。
BBCによれば、中国の李克強首相は1年ほど前、「中国ではボールペンのボールも作れない」と国営放送で嘆いていました。
(中略)じつは、あの小さなボールをちゃんと作るには非常に硬くて薄い鉄板が必要で高度な技術を要するため、その多くはドイツやスイス、日本で作られているそうです。
でもこの1月、中国の人民日報は、国営の太原鋼鉄(集団)有限公司が5年間の研究の末、ボールペンのボールの開発に成功したことを伝えました。ちなみに太原鋼鉄(集団)有限公司は文房具メーカーじゃなくて、鉄鋼メーカーです。
そんなことより、なんで中国はボールペンのボールより先に、空母を完成させてるのか?
中国のすることはよくわからん。
あとは、海外旅行でのマナーを向上させてくれ。
今、慰安婦像の問題で日本と韓国が大騒ぎになっている。
アメリカはこの問題については日本の味方で、バイデン副大統領が「日韓合意を守れ!」と韓国にプレッシャーをかけている。
ところで、中国はこの問題にどんな反応をしているのか?
中国の反応に興味をもったから、チョイと調べてみた。
Record chinaの記事(2017年1月10日)に、中国外交部の声明がのっている。
これでは日本の誠意を感じることは難しい=釜山の慰安婦像設置で日韓の衝突が激化、中国外交部は日本に反省促す
質問に対し陸慷(ルー・カン)報道官は、「慰安婦問題は、日本の軍国主義が第2次世界大戦において多くの国に対し行った反人道的な罪深い行為であり、なぜこの歴史がいまだに問題となっているのか日本は深く反省する必要がある。日本の指導者は遠路はるばる真珠湾まで赴き慰霊したが、第2次世界大戦において最も深く傷つけたアジアの隣国に対しては冷たい態度を取っている。
でもこれ、よく見ると韓国の慰安婦像の問題には答えていない。
慰安婦像のことを質問されたのに、中国の外交部は慰安婦問題にすり替えて答えている。
中国は慰安婦問題については、前々からこれと同じことを言っていたから、特に新しいことを言ってはいない。
中国は、韓国の慰安婦像問題については答えないで無視している。
これが、中国の考え方なんだろう。
「それは、韓国と日本の問題だ」と、距離を置いているように思う。
この問題に中国が介入しても、中国にメリットはないだろうし。
これは日本にとっては好都合。
だけど、韓国にはダメージのはず。
一緒になって日本を非難する仲間を増やせなかったのだから。
でも、政府レベル(外交部)ではなはくて中国の民間人なら、「日本の対応はやり過ぎ」という人はいた。
人民網日本語版(2017年1月11日)の記事から。
慰安婦像で再び暗雲が立ち込める日韓関係、中国の専門家「日本の反応は明らかに過激」―中国メディア
「今回の件に対する日本の反応は明らかに過激だ」。外交学院国際関係研究所の周永生教授は、「今回の慰安婦銅像設置は韓国の慰安婦関連団体と民間組織の自発的行為であり、政府レベルでの決定ではない。日本が高圧的政策で韓国政府に譲歩を迫るのは反対の結果になるだけだ」と分析した。
日本政府が韓国大使を一時帰国させたり、通貨スワップ交渉の中断を決めたりしたことは、「明らかに過激」ですか。
ほ~、そうなんだ。
じゃ、中国が韓国にしている制裁はどうなんだ?
核開発を進めている北朝鮮に対抗して、韓国はTHAAD(高高度防衛ミサイル)の配備を決めた。
でも、このTHAADによって中国軍の基地の動きまでわかってしまうらしく、中国は韓国政府のこの決定に激しく怒った。
そしてこのときから、韓国に対する中国の報復が始まる。
中国の嫌がらせに悲鳴を上げているのが、今の韓国。
韓国の俳優や歌手にとって中国は最大の市場で、世界でもっとも稼げる場所だった。
でも今の中国でその韓流がしめ出されている。
Record chinaの記事(2016年12月13日)から。
中国の「限韓令」発動で、韓国の韓流コンテンツ輸出急減―韓国メディア
米韓両政府が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を決定した7月は6490万ドル(約74億9200万円)にまで落ち込んだ。THAADの韓国配備に強く反対する中国が、韓流関連の文化イベントを次々に取り消したほか、中国ドラマに出演していた韓国の役者が降板させられるなど「限韓令」を発動したことに、韓国芸能界からは懸念の声が上がっている。
さらに中国は、軍事力をもちらつかせて韓国を脅している。
中央日報の記事(2017年01月11)。
複数の中国軍用機が韓国防空識別区域(KADIZ)を侵犯し、懸念が強まっている。昨年7月のTHAAD(高高度ミサイル防衛)配備決定以降、韓中軍事交流は全面中断した状態だ。
(中略)このように韓中関係が疎遠になった中、中国は核兵器を搭載できる戦略爆撃機など軍用機を離於島(イオド)近隣を通って東海(トンヘ、日本名・日本海)上空に飛ばした。
(中略)しかし我々は中国のまた別のTHAAD報復ではないかという疑いを振り払えない。
韓国は、日本に対しては強く出る。
声を大にして、「真の反省」や「心からの謝罪」を求めることができる。
でも、韓国は中国には弱い。
上から目線で説教することも怒鳴りつけることもできない。
次回も、そんな韓国と中国の様子を書いていきます。
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