知っている人も多いと思うけど、今日(2017年1月6日)、日本政府が韓国に対して思い切ったことをした。
日本と韓国は2015年に慰安婦問題で合意して、この問題を解決させている。
でも、韓国がこの合意の精神に反することをしていたため、とうとう日本が怒って韓国大使の一時帰国を決めてしまった。
ソウルの日本大使館前の慰安婦像は撤去されない。
そうかと思ったら、釜山に新しい慰安婦像が立ってしまった。
像がなくなるどころか、なぜか増えている。
これは明らかに、日韓合意の精神に反している。
さすがに日本政府も怒りますわな。
ここまでされて政府が怒らなかったら、日本国民が怒っちゃいますよ。
ということで、これから日韓関係が悪くなることは確実。
問題は、「どれぐらい悪くなのか?」ということだと思う。
今年は例年以上に、テレビや新聞で日韓関係のニュースを多く見ることになるのは間違いない。
でも日本が決めたのは、大使の一時帰国だけじゃない。
政府は、今までにないぐらい強い態度で韓国に臨んでいる。
韓国に対して、こんな激おこの日本政府を初めて見た気がする。
そんなことで今回から、日本と韓国の関係について書いていきたいと思う。
今回書くことは、ここ数年の日韓関係の歴史。
日韓関係が「戦後最悪」にまで悪化した理由と、そこからちょっと改善したことについて。
固い話だけど大事な話。
日本と韓国の関係を、楽しく知っていきましょう!
ソウルの南山タワー。
日本の統治時代には、ここに朝鮮神社があった。
今でも、その跡が少し残っている。
ソウル旅行でここに夜来るなら、帰りのタクシーには気をつけよう。
このあたりでぼったくられる外国人は多いから。
2017年1月2日の中央日報に、こんな社説があった。
韓経:【社説】中国に続いて日本との関係も悪化一途、東アジア外交で蚊帳の外か=韓国
記事ではなくて社説で伝えているというのは、中央日報が「このことは、とても大事なことですよお」と言っていることと同じ。
この社説では、まず「最悪と言われていた日韓関係が、良くなってきてるねええ」ということを伝えている。
この改善のもっとも大きな理由は、2015年12月に日韓最大の外交問題だった「慰安婦問題」が解決したこと。
韓経:【社説】中国に続いて日本との関係も悪化一途、東アジア外交で蚊帳の外か=韓国
現政権で冷え込んだ関係が続いてきた韓日両国は2015年末、慰安婦の合意を通じて関係改善に向けて出口を開いた。
はい、では、「冷え込んだ関係が続いてきた韓日両国」という部分を、もうちょっとくわしくみていきましょうかね。
日韓関係が最悪レベルにまで悪化した最大の理由は、李明博元大統領の行動にある。
日本が「その島は、日本の領土だ!」と主張している竹島に上陸してしまったから。
李明博竹島上陸(イミョンバクたけしまじょうりく)とは2012年8月10日に韓国大統領である李明博が竹島に上陸したという出来事。韓国大統領が竹島に上陸したのは今回が初めてである。これにより日韓関係は悪化した。
このときのことは、産経新聞の黒田勝弘氏の記事にくわしく書いてある。
韓国大統領、竹島上陸 日本の中止要請無視、駐韓大使召還へ
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が10日午後2時ごろ、日本固有の領土で韓国が不法占拠している島根県の竹島(韓国名・独島)を訪問した。これまで韓国の首相や閣僚の訪問はあったが、大統領の竹島入りは初めてで、日韓関係の悪化は必至だ。
日本は「大統領が上陸したら、日韓関係は悪化してしまう!」と、韓国に伝えていた。
でも、李明博元大統領はこれを無視して竹島上陸を強行する。
日本政府は、李大統領の訪問計画が明らかになった9日、ソウルの日本大使館を通じて中止を申し入れていた。結果的に申し入れが退けられたことで、日本政府は武藤正敏駐韓大使を召還する方針だ。
韓国大統領、竹島上陸 日本の中止要請無視、駐韓大使召還へ
李明博元大統領のあり得ない行動には、さすがに日本も怒った。
堪忍袋の緒が切れて、韓国大使を日本に一時帰国させてしまう。
はい、ここに注目ですよ~。
「日本政府は竹島上陸への抗議を示すために、韓国大使を一時帰国させている」
「韓国大使の一時帰国」といえば、今回の慰安婦像の問題と同じですね。
だから、この慰安婦像の問題というのは、日本の主権を踏みにじられたことと同じぐらい重大なこと。
でも、今回は大使の一時帰国だけじゃなくて、日本政府は通貨スワップの交渉の中断も決めている。
日本としては、かつてないレベルで怒りをあらわしている。
思わず買ってしまった、韓国の「独島(竹島)は我が領土 のり」。
韓国人にとって、独島は本当に身近な存在。
日本人も、韓国人の「国家の領土」という強い意識を見習ってもいいと思う。
ソウルでこれを買ったとき、こんなことを思った。
日本人のボクがこの「独島のり」を買うということを、お店の韓国人のおじさんはどう思うのだろう?
そんな疑問をもってそのおじさんの表情を見ていたら、ニコニコしながら一個おまけで「独島のり」をくれた。
写真がそれ。
ま、いいんですけどね。
日韓関係が最悪になったのは、竹島上陸だけではない。
李明博元大統領は、天皇に謝罪まで要求している。
よくこんなことを同時にできるなあ、と逆に感心してしまう。
韓国による天皇謝罪要求(かんこくによるてんのうしゃざいようきゅう)では、2012年8月14日に李明博大韓民国大統領が「天皇が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と要求したこと、及び同年8月10日に行った竹島上陸に端を発した大韓民国と日本国の外交衝突について述べる。
(ウィキペディア)
個人的には、大統領が竹島に上陸したことより、天皇の謝罪に触れてしまったことのほうがマズかったと思う。
李明博元大統領のこれら行動によって、日韓関係はとてもとても厳しい試練のときをむかえることになった。
ソウルには、カフェが多い。
というか、多すぎる。
「韓国人はコーヒーが好きなんだねえ」
と友人の韓国人に言うと、「そうですけど、それだけじゃありませんよ」と言う。
「コーヒーそのものより、おしゃべりを楽しむほうが好きなんだと思います」
ということらしい。
「ま、ほとんど誰かの悪口ですけどね。カフェでパソコンをいじってる人も、きっと政治家か誰かの悪口を書き込んでいますよ」
ということらしい。
「戦後最悪の日韓関係になってもうた」というについて、もう一つ注目してほしいことがある。
このとき日本は、自民党ではなくて民主党が政権をとっていたんですねえ。
民主党は「韓国を刺激しないように」「怒らせないように」ということを重視していた。
だから自民党のように、首相の靖国神社参拝なんてことはしなかった。
ここ大事です。
覚えといてくださいね!
「日本の首相が靖国神社に参拝していなかった時期に、日本と韓国の関係は戦後最悪になった」
韓国を刺激してなかったはずなんだけど、なんでこうなったんだろう?
わっかんないなあ。
日韓関係って、むっずかしいなあ。
まあこんな感じで、日韓関係はひどいものになってしまったわけですよ。
でも、
「春の来ない冬はない」
「夜明け前が一番暗い」
という言葉どおり、長い長い冬を終えて日本と韓国に希望の光が見えたのが、2015年の12月。
さっきも書いたけど、慰安婦問題が「最終的に不可逆的に解決した」ということ。
ボクとしては、このとき「これでこれからは、日韓関係が良くなっていくんだろうなあ」と期待していた。
けど、そうはならないのが日韓関係の難しいところ。
続きは、次回書きますよ。
こちらの記事もいかがですか?
韓国の新聞の特徴②日韓関係が悪くなると慌てる(釜山の慰安婦像)
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folow me plz.
@amamatsushizuo3。
おー、日韓関係!
次の人は国連の人が有力なんでしたっけ?
興味あるとこなんで楽しみです!
そうなんですよお。
今、何かと話題の日韓関係ですよお。
次の大統領には、潘基文さんや最大野党の党首が有力らしいです。
大統領が新しくなっても、日韓関係はしばらく険悪でしょうね。
そうなんですよお。
今、何かと話題の日韓関係ですよお。
次の大統領には、潘基文さんや最大野党の党首が有力らしいですね。
大統領が変わっても、日韓関係はしばらく悪いままでしょうけどね。