爆弾、歌手、ガールズバンド、外国人が想像する「忍者」って?

 

知人のアメリカ人の話によると、アメリカでいちばん有名な日本のアイコンは「ニンジャ」。
天皇や桜を知らない人がいても不思議じゃないけど、忍者を知らないアメリカ人なんて想像できないという。
最近、米軍のニンジャがミッションを終了したらしい。

テレ朝ニュース(2022/08/03)

「忍者爆弾」攻撃か…米国 アルカイダ指導者を殺害

この「忍者爆弾」ってのは、ターゲットに当たっても爆発することはなく、代わりに6枚の刃で相手を切り刻んで殺害するというオソロシイ兵器だ。
ドーン!と派手な爆発音がしないことと刃物を使うことから、「忍者」と言われているらしい。
これによってアルカイダの最高指導者の”消去”に成功したことで、バイデン大統領は、

「今、正義は実現した。このテロリストの指導者はもういない。世界中の人が、この凶悪な殺人者を恐れる必要はないのだ」

と高らかに宣言する。
ただ、アメリカの脅威となるテロリストは「どんなに時間がかかっても見つけ出す」と強調しているから、「忍者爆弾」の使用はこれからも続く。

 

 

音もなく忍び寄って、確実にターゲットを仕留める。
外国人は忍者にそんな暗殺者のイメージを重ねることが多い。
でも海外には由来や理由の分からない謎のニンジャ、「謎忍」がよくいる。
たとえばこのパンジャブ州出身のインド人を見て、「ニンジャ」を名乗る理由なんて誰が理解できるかと。
どう見てもインド人の歌手で、ニンジャ要素が見当たらない。

 

 

それよりはまだ「忍者感」があるのが、ヨーロッパの国エストニアのガールズバンド「バニラニンジャ」。

 

でも忍者は音を立てない。

 

このバニラニンジャはドイツやオーストリアで人気があるという話を、知人のドイツ人から聞いて初めて知った。
で、どこがどうニンジャなのか?
全体的に暗い服装で、ワイルドっぽいところか?
知人のドイツ人もそこまでは分からなかったけど、「忍者には静かに近づき、急に現れて相手を驚かせるイメージがある。だから、いきなり登場して一気にスターになる、という思いがあるのでは?」なんてことを話す。
ネットで調べたらこのバンド名は、メンバーの髪がブロンドだからその色に近い「バニラ」と、見る人にフツウではない、タダモノじゃないという印象を与えたかったから「ニンジャ」という言葉をチョイスしたらしい。
「ニンジャ」はヨーロッパでもなかなかのパワーワード。

このバンドは置いといて、忍者についてどんなイメージがあるかドイツ人に聞くと、「昼に活動するのが武士で、夜に動き出すのが忍者」と言う。
どっちも戦うことを仕事にしてるけど、武士をヨーロッパの騎士とするのなら、忍者は敵のアジトに忍び込んでターゲットを殺害するアサシンのような暗殺者だと彼は考える。

武士=騎士で、武士は昼に属していて、忍者は闇属性。
うん、このイメージなら違和感はない。
ただ、忍者はたぶん基本的には戦いを避けて逃げる。

 

日本のリアル忍者たち

 

 

日本の忍者とは違う、海外でのNINJAのイメージって?

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。