「忍者スタイルのヘッドバンド」と聞いて、それがどんなものか想像できるだろうか?
日本人でも、というかだからこそ、ボクにはまったく分からなかった。
でもとにかく、アメリカのNBA(プロバスケットボール協会)はそれを禁止することにした。
フランスAFPの記事で、NBAのスポークスマンがこう話す。(2019年9月10日)
「忍者スタイルのヘッドバンドは、NBAのユニホームの一部ではなく、これまでリーグの認証プロセスを通ってこなかった」「各チームからは安全性をはじめ、サイズや長さの規定、結び方などを懸念する声が上がっており、これらについてはルール変更の前に徹底的な見直しが必要だ」
「忍者スタイル」のヘッドバンド、NBAが禁止に 米報道
「長さの規定、結び方など」というのがヒントになっているのだけど、「忍者スタイルのヘッドバンド」というのは、細い布を額に当てて後頭部でしばり、両端を長めに垂らしたものを指す。
最近、NBA選手の間でこのバンドの着用がちょっとした流行になっていたけど、安全上の理由で規定違反になってしまった。
それはいいとして、日本人にとって気になるのは「忍者スタイルのヘッドバンド」だ。
でも画像を見るとただの「はちまき」で、忍者の理由がよく分からない。
ネットの反応を見ても、日本人がイメージする忍者と違い過ぎて違和感しかない。
・へえ…ニンジャスタイルって言うのかこれ
・また文化の盗用か!
・想像と違った
どこの忍者がこんなハチマキ着けてんのよ
・フェデラー、ナダルも忍者だったのか
・忍者ってハチマキしてるの?ハットリくんみたいな頭巾じゃないの?
・前で結ぶと社畜スタイル
・どっちかっていうとヒップホップファッションじゃね?
きっとNARUTOの影響だろう。
忍者集団?
日本の忍者
「くのいち」の衣装はイスラーム教徒の女性がかぶる「ヒジャブ」に似ている。
いまいち腑に落ちない部分もあるけど、忍者はアメリカでこんなイメージがあることはつかめた。
鉢巻をした姿を見て「忍者スタイル」と名付けるセンスは外国人のもので、日本人にそんな感覚はない。
結局、国内の忍者と海外のNINJAはちがうのだ。
ということでこれから、外国人が忍者についてどう思っているかを見ていこう。
忍者は世界でどれぐらい有名で、海外の人たちは忍者にどんな印象を持っているのか?
2017年に日本忍者協議会が「忍者グローバル調査」の結果を発表した。
でも、それを見るまえにひとつ確認しておこう。
日本忍者協議会(Japan Ninja Council)というのは世界で唯一の公式組織で、来年の東京オリンピックをみすえて活動しているかなり真面目な団体だ。
国をはじめ、自治体、大学、観光協会、民間団体、事業所があらゆる垣根を越えて集結。忍者の学術研究や情報収集・情報発信を行い、忍者による観光振興、文化振興、地域経済の活性化を図ることを目的とする。
だから「忍者グローバル調査」の信頼性は高いと思われる。
日本への関心が強いといわれている11の国・地域(中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、フランス、ドイツ)に日本忍者協議会がアンケート調査をおこなった。
まず、忍者の認知度はほぼ100%という結果が判明。
「よく知っている」「少し知っている」「名前を聞いたことがある程度」を合わせると98.7%、調査対象のすべての国・地域で認知度は97%以上であることがわかった。
ひょっとしたら、忍者は海外で一番有名な日本人なのでは?
忍者を知っている人の中で、忍者がいまでも存在すると信じている人は全体で63.1%。
理由は不明だけど、特にインドネシア(78.9%)とアメリカ(73.7%)で多い。
アメリカでは41.2%の人が「現在も忍者が多数存在している」と答えている。
バカですか?
そういえば知り合いのアメリカ人が、「日本に天皇がいることを知っているアメリカ人はたぶん半分もいない」と話していたのを思い出した。
そう考えると、アメリカでのNINJAの知名度は絶大。
「忍者スタイルのヘッドバンド」なんてネーミングが自然に出てくるわけだ。
さらに忍者を知っている人の中で、「忍者になりたいか」という質問に約50%の人が「なりたい」と回答した。
これまた理由は不明なのだけど、「忍者になりたい」と思う人の割合はタイ人が一番多い。(80.8%)
知り合いのタイ人に聞いてもこの理由がわからない。
「タイ人は忍者を「かっこいい」と思っているからでは?」と言う。
さて、これで海外の人たちが忍者についてどんなイメージをもっているかつかめたと思う。
でもきっとそれはNINJA。
日本に来て、本物の忍者の理解を深めてもらいたい。
ことし7月、あるお寺の提灯祭りに行ったあと、トルコ人が「Turkish ninja on duty」というメッセージと一緒にこんな写真をSNSに投稿していた。
アメリカ人・タイ人・インド人などの外国人に聞いても、これは忍者のイメージに合っていると言う。
鉢巻をしたアメリカ人バスケットボール選手よりはわかる。
世界の国名・地名:語尾の「イア(ia)」はラテン語で「~の国」
世界の見方や常識が変わる15の地図。これが本当の地球だった。
>細い布を額に当てて後頭部でしばり、両端を長めに垂らしたものを指す。
応援団の鉢巻きかと思ったら、やっぱり鉢巻きなんですね。
忍者といえば、昔聞いたネタで、
NINJA
National Intelligence Network of JApanの略称。世界中の人が名前は知っているが、その実態は謎に包まれた日本の諜報機関。
という冗談がありました。
それは面白いですね!
今度、まわりの外国人から聞いた忍者の話を書こうと思ってます。
そのときにこのネタも使わせていただきます。
高校野球や柔道では、アクセサリー的なものをつけて試合をすることが禁止です
鉢巻きをつけてプレーしてよいのは、相手と接触しないバレーボール
春高バレーや全中バレーで見ますね
あの、得点機にぴょんぴょん飛び跳ねてぐるぐる回る謎の踊りと共にお馴染みです
あの踊り、NINJAっぽいと…言えないか
現在の世界のNinjaブームは直接にはおそらくNARUTOの影響で間違いないでしょう。しかし、米国現地でリアルタイムに経験した自分の感覚だと、もう少し前、80年代の米国アニメMutant Ninja Turtlesあたりが米国忍者ブームの先駆けだったと思います。なぜか知能を持った亀たちの忍者チームが活躍する話で、ちゃんと鉢巻きもしています。各メンバーが各々固有の色の鉢巻をしていることから、多分、日本の戦隊ヒーローものの影響もあるかと。
一方、ヨーロッパにおいては、2,000年公開リュック・ベッソン製作のフランス映画「TAXi2」に登場する、悪役の「黒忍者軍団」とか、それと戦うマルセイユ警察署長の「忍者大作戦」なんかが話題となりました。その映画の公開時点では、既にフランスでも忍者はかなりポピュラーな存在だったのでしょう。
なるほど。言われてみればバレーの選手はしてますね。
それにしても、鉢巻き姿を「忍者」と表現するセンスはさすがアメリカ人です。
きのうドイツ人と話をしたのですけど、「空手キッズ」の影響もあるかもしれません。
その通りです!
いろんな外国人に忍者を何で知ったか聞いたら、「Mutant Ninja Turtles」と言う人が多かったです。
ですから、このことはまた記事で書こうと思っています。
「固有の色の鉢巻」はガッチャマンの影響だと思います。
フランス映画の件は初耳でした。