韓国ではあさって14日に「慰安婦の日」を迎える。
これは2017年にムン前政権が制定した国の記念日で、その内容は正式名称の「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」を見ればだいたい想像できる。
慰安婦問題については日韓で話し合いを重ねて、2015年に両政府が「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した。
この約束に基づいて日本では、首相が慰安婦だった人たちに心からおわびと反省の気持ちを表明して10億円の支援金を渡し、韓国側でも7~8割の元慰安婦がこのお金を受け取って問題の解決に同意している。
にもかかわらず、ムン政権はこの合意の趣旨に反するような記念日をつくった。
これでは毎年8月14日になると、韓国民の対日感情が悪化することになって、未来志向の日韓関係の構築なんてますます遠のくのでは?
政治家がそんなことを先導するから、読売新聞はこのとき社説「慰安婦記念日 「反日」迎合を強める韓国政治」(2017年11月29日)で国内の反日に迎合する韓国政府をこう批判。
・韓国の独善的な動きによって、歴史問題を巡る日本との溝が一段と深まった。
・韓国人の反日感情が引き継がれていくのではないか。日本人の韓国観が厳しさを増すのは避けられまい。
・政府・国会・司法が揃(そろ)って、韓国の市民団体が煽(あお)る反日運動に迎合する。極めて深刻な事態だ。
でもこのあと状況が変わって、北朝鮮の核問題について日本の協力が必要になってくると、ムン大統領は慰安婦問題について「私はこの問題が韓日間の外交紛争につながらないことを望む」なんてコトを言い出す。
後から火を消そうとするなら、自分で火を点けなければよかった。
こんなムン政権が終わって、日本との関係改善を真剣に考えるいまのユン政権になると、韓国の雰囲気も変わったらしい。
毎日新聞(2022/8/12)
「慰安婦の日」尹政権で様変わり 消極姿勢目立ち、支援団体は反発
ユン政権は「女性家族省」を廃止する方向で検討しているから、元慰安婦を支援してきた市民団体「正義連」が猛反発&激怒している。
といっても女性家族省から「正義連」へは、かなりアヤシイお金の移動があったからこれは仕方ない。
ブン前大統領は「慰安婦の日」の記念式典で演説していたのに、あさって14日の式典にユン大統領のメッセージはなく、キム女性家族相が動画を送るだけ。
なんという塩対応。
ユン政権にとっては、いまは元徴用工問題の解決が最優先課題になっているから、結果的に慰安婦問題は後回しにされているらしい。
早ければ今月中ともウワサされる日本企業の資産現金化がおこなわれたら、日韓関係は未来志向どころか「即時死亡」の状態になってしまう。
だから、ユン政権のこの選択と集中は正しい。
こうした韓国政府に対して「正義連」の理事長が、「尹政権は日本政府に適切な対応を取るどころか、屈従的な姿勢で一貫している」と批判した。
しかし、「正義連」は過去に何をしてきたのか?
「正義連」の理事長だった尹美香(ユン・ミヒャン)氏が元慰安婦のための支援金で、焼き肉店や菓子店、マッサージ店への支払いに当てたり、自分の交通違反の罰金の支払いや、所得税の納付にも使っていたと全国紙の朝鮮日報が報道して大騒ぎになった。(2021/10/05)
【独自】尹美香議員、慰安婦支援金を横領して焼き肉店やマッサージ店で使用
「正義連」が怒るというのは、日本と韓国が正しい方向へ向かって進んでいる証拠だ。
「慰安婦の日」を制定したブン政権と同じ政党で、このまえの選挙に負けて野党になった「共に民主党」は相変わらず、反日迎合を強めている。
日本との話し合いを通して関係改善に動くユン政権を、野党議員は「国民の自尊心を捨てた屈辱外交」と切り捨てこう非難する。
・尹錫悦政府の外交部はどの国の外交部なのか。
・朴槿恵(パク・クネ)政府の12・28韓日慰安婦合意のような屈従外交に回帰することがあってはならない
・朝鮮の少女、被害者に国家が出て血の涙を流さないようにするべきだろう
*ソースは中央日報の記事(2022.08.12)
韓国野党「尹錫悦政府、慰安婦被害者を冷遇…国民は胸を打つ」
「屈辱外交」、「朝鮮の少女が血の涙を流す」と過激な言葉を使って、国民を煽る政治家がいるから日韓関係は暗黒時代になってしまったのだ。
でもこれで状況が変わると、「韓日間の外交紛争につながらないことを望む」とか言い出す。
前政権による「韓国人の反日感情が引き継がれていく」という流れを、ユン政権はなんとか修正しようとしている。
そうすると抵抗勢力の動きが活発化する。
反日運動に迎合する野党が怒るというのは、日本と韓国が正しい方向へ向かって進んでいる証拠だ。
韓国の違和感。テレビでは日本語禁止。でも日本歌謡大会は人気!
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