ラッパーのZeebraさんに先月11月、不倫報道が浮上したあとに夫婦は離婚を発表した。
それでいま週刊FLASH(2021年1月5日・12日合併号)にはこんな記事がある。
Zeebra、別れた妻が娘「NiziU」リマの親権を獲得…不倫相手のモデルに慰謝料請求も
「NiziU」(ニジュー)は全員日本人のKポップ風アイドルグループで、リマさんはそのメンバーのひとり。
個人的にはこういう話に興味はないのだけど、芸能人のスキャンダルが週刊誌やワイドショーで取り上げられるのは日常茶飯事。
「NiziU」は韓国の芸能事務所からデビューしたグループだから、この離婚や親権についてはあちらでも報じられた。がその視点は日本とまったく違う。
朝鮮日報の記事(2020/11/5)
リマが、両親の離婚に伴って家族史をめぐる居心地の悪い視線からもある程度逃れられるようになった。
NiziUリマの親が離婚…「戦犯企業創業者のひ孫」のレッテルから解放
Zeebraさんの元妻で、リマの母親である中林美和さんが自身のインスタグラムで離婚を報告し、「娘たちの親権は私が持つことになり、同時に戸籍も私の戸籍に移ることになりました」と書いた。
日本人の感覚なら「そうですか」で終わるところだけど、あちらでは重要な意味がある。
というのは韓国では以前、Zeebraさんが実業家の故・横井英樹氏の孫だとわかってこれが問題化したから。
横井氏は第二次世界大戦中に軍事物資を納品して利益を得ていた横井産業の創業者で、韓国でこの会社は「戦犯企業」に分類される。
リマさんにもその“血”が流れているということで、韓国で非難の的となったという。
リマはいわゆる「戦犯企業創業者のひ孫」というレッテルが張られ、論争に巻き込まれたこともある。多国籍メンバーからなるNiziUはKポップコンセプトのガールズグループとして活動していることから、反日感情問題もつきまとうことになった。
でも今回、母親が親権を持って、戸籍もZeebraさんから移ることになったことで、リマさんはこのレッテルから“解放”され、「居心地の悪い視線からもある程度逃れられるようになった」という。
残念ながら、これで完全に解放されたわけじゃない。
こういう悪意の視線を送る人がどのぐらいいるか分からないけど、アイドルがルックスやパフォーマンスとは別で、反日感情から「戦犯企業創業者のひ孫」と認定されて批判される国は韓国以外で聞いたことがない。
こういうふうに“血”を理由に人を非難することは、特に欧米では差別行為とみなされて、非難する人間こそ徹底的に糾弾されるだろう。
「反日感情からのレッテル張り」はむしろ韓国の恥部で、親の離婚によってそれから「解放」されたと全国紙が報じることには、日本でも多くの人が違和感や怒りを感じている。
こちらの記事もいかがですか?
韓国の違和感。テレビでは日本語禁止。でも日本歌謡大会は人気!
コメントを残す